秋季九州大会第2日~福大大濠、東海大福岡とも8強進出




2016%e4%b9%9d%e5%b7%9e%e5%a4%a7%e4%bc%9a_%e7%a7%8b24-2 第139回九州地区高校野球大会は第2日の24日、2回戦5試合が行われ、ベスト8が出揃いました。初戦を迎えた福岡勢は、まず東海大福岡(福岡2位)が大分1位の明豊を延長10回の末に破って勝利をあげると、福岡大大濠は大分商(大分3位)に6-0と快勝し、そろって準々決勝進出を決めました。福岡勢が秋の九州大会で2校ベスト8に残るのは2年ぶり(九産大九州、東福岡)となります。準々決勝では東海大福岡はれいめい(鹿児島1位)、福岡大大濠は鹿児島実(鹿児島2位)と、いずれも鹿児島勢と対戦し、勝てば来春のセンバツに大きく前進することになります。

 その他の試合では、昨秋九州大会優勝の秀岳館(熊本1位)が長崎東(長崎2位)に8-0の7回コールドで初戦を突破。鵬翔(宮崎1位)は杵築(大分2位)に逆転勝ち。前日1回戦を突破した佐賀商(佐賀2位)は、長崎日大(長崎1位)を9回に突き放して2勝目をあげて準々決勝へ勝ち上がりました。この結果、ベスト8の県別内訳は鹿児島2、福岡2、熊本2、佐賀1、宮崎1となり、地元の大分勢はベスト8を前にすべて姿を消しました。先日、ここ5年間の県別比較を行いましたが、やはり今年も鹿児島、熊本勢が強さを誇っています。
 大会3日目の25日は準々決勝4試合が行われ、ベスト4が出揃います。

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 東海大福岡の対戦相手・れいめいは、初戦で高千穂(宮崎2位)を3安打完封した左腕・中投手が立ちはだかります。小柄ながら粘りのある投球が身上で、東海大福岡・安田投手と似たタイプといえます。このため試合も、両投手の我慢比べとなりそうです。安田投手は連投となりますが福岡大会でも経験済みで、その際も大きく崩れることはありませんでした。持ち味の打たせて取る投球で味方の援護を待ちたいところです。
 福岡大大濠が対戦するのは鹿児島実。昨秋、梅野投手のいた九産大九産が同じく準々決勝で対戦して敗れた因縁の相手です。鹿児島2位ですが伝統校でもあり、こちらの方が手強い印象です。初戦で11安打、うち5本が長打だったように打線は力があり、福岡大大濠は三浦投手といえども、ある程度の失点は覚悟が必要でしょう。それだけにこの試合も、打線の奮起が不可欠となりそうです。鹿児島実は左右にそれぞれ複数の投手がいますが、初戦で5安打完投した左腕・瀬川投手の安定感が際立っています。ただ、福岡大大濠も左投手は福岡大会準決勝で筑陽学園・米井投手を打ち崩していますので、苦手にするタイプとは思えません。センター返しを意識した打撃で切り崩してきたいところです。
 鹿児島勢には昨年の九産大九産だけでなく、一昨年は東福岡が神村学園に準々決勝で、3年前は西日本短大付が同じく神村学園に初戦で敗れるなど、センバツへの鬼門となっています。このあたりで、苦手意識を払拭しておきたいところです。

<第2日の試合結果>
◆2回戦(別大興産)
東海福岡 000 100 010 1=3
明豊  100 100 000 0=2
〔延長10回〕
◆2回戦(別大興産)
長崎東 000 000 0=0
秀岳館 320 030 x=8
〔7回コールド〕
◆2回戦(別大興産)
福大大濠 000 023 100=6
大分商 000 000 000=0
◆2回戦(臼杵市民)
杵 築 201 000 000=3
鵬 翔 002 101 00x=4
◆2回戦(臼杵市民)
佐賀商 000 020 002=4
長崎日大 000 200 000=2

<第3日の試合予定>
◆準々決勝
【別大興産スタジアム】
 佐賀商(佐賀2)―熊本工(熊本2)/秀岳館(熊本1)ー鵬翔(宮崎1)
【臼杵市民】
 れいめい(鹿児島1)ー東海大福岡(福岡2)/鹿児島実(鹿児島2)―福岡大大濠(福岡1)




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