九国大付は大会初日、第3試合で盛岡大付と対戦~夏の甲子園




 8月7日(日)に開幕する第98回全国高校野球選手権大会の組み合わせ抽選が4日(木)に行われ、福岡代表・九州国際大付九国・藤本2は大会第1日第3試合で岩手代表・盛岡大付と対戦することになりました。対戦相手、盛岡大付の横顔を探りながら、試合のポイントをチェックしてみたいと思います。

 盛岡大付は2年ぶり9回目の出場で、岩手県では常連校といってよいでしょう。昨秋の東北大会ではベスト4まで進出、あと一歩のところでセンバツ出場を逃しています。春も東北大会に出場、この時は初戦で八戸工大一(青森)に敗れました。
 夏の岩手大会は6試合を戦い、失点したのは初戦(盛岡農戦)の1点、準決勝(専大北上戦)の3点、合計4点のみ。三浦投手を中心とする4人の継投で勝ち上がってきました。一方、得点は2桁得点3度を含む57点。決勝以外は6点差以上をつける圧勝でした。打線では5番・伊藤が打率.636と当たっており、打点13はチーム打点の4分の1をたたき出しています。4番・塩谷も5割以上の打率で、中軸は力のある打者が並んでいるようです。

 では、岩手勢のレベルはどうでしょうか。岩手といえば近年、花巻東の活躍が目立ちますが、過去10年で花巻東以外のチームの勝利は、2014年の盛岡大付(1勝)のみ。20年前まで遡っても、一関学院、専大北上が1勝ずつしているだけで、花巻東以外のチームは苦戦をしています。盛岡大付も2年前に勝つまで、初出場から7回連続で初戦敗退。花巻東以外の岩手代表は夏の甲子園で実績を残せていないことが分かります。

 九州国際大付はベンチ入りメンバー18人が発表されましたが、福岡大会で投げてきた石本、近藤両投手の名前がありません。控え投手としては前田投手が入っていますが、エース・藤本投手に託す、ということになりそうです。140キロ超の直球を持つ藤本投手ですが、福岡大会では少し球が高く浮くのが気になりました。そのため、勝利には打線の奮起が勝利には不可欠となってきます。予想先発メンバーのうち7人が打率3割以上。4割超も5人いて打線に切れ目がありません。西日本短大付・谷口、自由ケ丘・岩田、福工大城東・坂元など福岡の好投手を打ち崩してきた打線が盛岡大付投手陣をどこまで打ち込めるかが、ポイントになりそうです。福岡大会がそうだったように、ある程度失点を覚悟しながら、打ち合いに活路を見出していくことになるでしょう。

九国×盛岡付



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