2017春季大会展望⑦南Dパート~本命不在で大混戦、公立勢にもチャンス




 南部Dパートは、福岡大大濠のセンバツ出場によって、シード校が不在。飛びぬけたチームもなく混戦模様で、公立勢にも県大会出場のチャンスが十分にあります。
 昨秋の成績から有力校を探ると、パート決勝まで進んだ三潴の名がまず挙がります。昨夏のマウンドを経験した後藤投手、1年生ながら5番に入った池田などを中心に三池、糸島を連破し、4回戦では西日本短大付に9-8と打ち勝ちました。ただパート決勝は久留米商に0-7と完敗しており、抜けた存在とまでは言えません。博多工は右サイドハンドの大川(=写真)を擁して上位進出を狙います。低めに伸びのある直球を集め、右打者の外に逃げるスライダーを駆使して打たせて取る投球が身上。制球力もあり、大崩れしません。打線がどこまで援護できるかがポイントになりそうです。
 修猷館は、昨秋3回戦で福工大城東に3-2と競り勝っています。突出した選手はいませんが、堅い守りを武器にした粘り強い野球に活路を見出します。4回戦までは目立った強敵も見当たらず、県大会出場の好機を迎えています。

 私立勢は昨秋、苦戦を強いられました。九産大九州は、2年前のセンバツに出場した岩田投手らを中心とした主力選手が抜け、新しいチームに生まれ変わりました。秋は福岡大大濠に4回戦で2-6と完封負け。打線も3試合で4得点と苦しみました。投打の底上げがどこまで図れているか注目です。昨夏ベスト8の祐誠は前チームからメンバーが一新され、秋は早々と敗退。夏は3番打者として活躍した窪山を中心に、巻き返しが注目されます。一昨年夏の県大会出場以降、低迷が続いている柳川は、昨秋も3回戦で福岡西陵に敗れました。夏のマウンドを経験している松島、古賀両投手を軸に、古豪復活への期待が集まります。

※校名の赤字はシード校、緑字は本サイトの独断による有力校




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