2015九州大会_秋最終
 第137回九州地区高校野球大会は秀岳館(熊本1位)が初優勝を果たして幕を閉じました。簡単に九州大会を振り返りたいと思います。

 終わってみれば秀岳館が頭ひとつ抜けていた印象が強く残りました。全4試合で2ケタ安打。18打数8安打2本塁打の4番・九鬼をはじめ、2番・原田と3番・木本がいずれも17打数7安打と打率4割を超え、8番・木村も16打数6安打1本塁打。上位から下位まで切れ目のない打線でした。投手陣はエース・有村が2回戦、準々決勝で完投すると、準決勝と決勝ではのべ4人の投手が登板するなど層の厚さを見せつけました。4試合で2失策、与四死球が10個と相手につけ入る隙を見せませんでした。鍛治舎監督のもと集結した逸材たちがキッチリと結果を出した、そんな内容でした。

 海星、鹿児島実も力のあるところを存分に示しました。海星は決勝では大敗しましたが、こちらも4試合すべて2ケタ安打を放つなど強打ぶりを発揮。本塁打はありませんでしたが、臼杵戦で4盗塁、鹿児島実戦で5盗塁と足も絡めて得点につなげてきました。投手陣にやや課題を残しましたが、今夏の甲子園に出場した興南や鹿児島実に打ち勝っての準優勝は価値があります。鹿児島実は九産大九産の梅野投手から13安打を放つなど、前評判に違わぬ強力打線でした。本塁打を含む11打数8安打9打点と打ちまくった4番・綿屋の打棒が光りました。

 上位3校に続くのは日南学園、樟南、八重山、九産大九産といったところでしょうか。日南学園のベスト4はやや抽選に恵まれた感もありますが、0-3から追いついて逆転した樟南戦は見事でした。その樟南は浜屋、畠中の左腕2人を抱え注目されましたが、大会ではどちらかといえば活発な打線が目に留まりました。センバツはベスト4に進出した4校で決まりだと思いますが、秀岳館が明治神宮大会で優勝して「神宮枠」で5番目の椅子が転がり込んできた時、まっさきに名前が挙がってきそうなのが樟南です。沖縄1位の八重山も準々決勝で秀岳館に完敗しましたが、2回戦は鹿児島2位の鹿児島城西に逆転勝ち。興南を破って制した沖縄大会がフロックでないことを示しました。

 九産大九産は、準々決勝で鹿児島実に大敗を喫しましたが、秀岳館と熊本県大会決勝で打ち合い(5-8)を演じた九州学院を破った点は評価できると思います。ただ、梅野投手に依るところが大きいため、彼の調子に勝敗が左右される面も否定できません。小倉は初戦の樟南戦に勝って勢いをつければ面白いと思っていましたが完敗。中野投手の成長に期待し、再度甲子園にチャレンジしてほしいと思います。

<第5日の結果>
◆決勝【県立鴨池野球場】
 秀岳館(熊本1)001 400 242=13
 海 星(長崎1)000 001 100=2