大阪桐蔭4-2東海大福岡(第89回選抜準々決勝)

東海大福岡・安田を終盤にとらえた大阪桐蔭が、東海大福岡の追撃を退けて逃げ切った。

両校無得点で迎えた5回裏、大阪桐蔭は一死から山田が遊内野安打で出塁。二死後、泉口が右翼線に三塁打を放って先制した。7回には右前打で出た山本を福井が送って一死二塁。山本が三盗を成功させ、山田の中前打(ヒットエンドラン)で生還し1点を追加。さらに坂之下中前打、泉口一邪飛で二死一、二塁から徳山の左前打でこの回2点を加えた。

1点差に迫られた8回には中川が一ゴロ失で出塁し、根尾も左前打で出ると山本が送って一死二、三塁。ここで福井が中犠飛を放って突き放した。

7回まで大阪桐蔭・徳山の前に3安打に抑えられていた東海大福岡は8回二死から大鶴が二塁内野安打で出ると、北川が四球を選んで一、二塁とし、遠藤が左越え二塁打を放って1点差に迫った。しかし反撃もここまで。続く星野が一ゴロに倒れると、9回は三者凡退に抑えられ力尽きた。

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エース安田が登板した東海大福岡は、持っている力は十分に出したのではないか。安田投手は、外角低めに沈むスライダーと内角をえぐる直球で大阪桐蔭の強力打線を翻弄、6回まで4安打1失点は申し分ない内容だった。
ただ、早稲田実戦でもそうだったが7回以降、やや球を見極められてきた感がある。序盤の球威、制球力を維持するのは難しいことだが全国で上位を狙うには、球種や攻め方の工夫など、終盤の投球がひとつ課題になりそう。

打線も全国区の投手相手に、よく食らいついていった。この日も簡単に完封負けをするのではなく、8回に2点を奪って粘りを見せた。初戦の神戸国際大付戦で凌ぎ合いを制したように、持ち味の粘り強い野球が全国相手に通用したことは、大きな自信になったのではないか。

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