福岡の高校野球

【観戦記】希望が丘9-2小倉東(春季大会パート決勝)

希望が丘が初回に打者一巡の猛攻で逆転、その後も着実に得点を加えて3投手の継投で小倉東の追い上げを封じ8回コールド勝ちを収めた。

初回に1点を先制された希望が丘はその裏、一死から白川が中越え二塁打で出塁し、仲の中前打で同点に追いついた。さらに百束、月川の連続四球で一死満塁から、友原の押し出し死球で勝ち越し。なおも二死満塁から三苫が中前適時打を放ち、石井の遊ゴロの間に月川も還ってこの回4点をあげた。3回は二死後、三苫中前打、石井左前打、山口死球で満塁とし、松本が走者一掃となる右中間三塁打を放って7-1とリードを広げた。

1回裏 希望が丘 一死満塁 三苫が中前適時打を放つ

6回は白川がレフト左への二塁打を放ち、仲四球で無死一、二塁。百束の二ゴロで仲が二封されたが一死一、三塁から月川の投ゴロの間に白川が生還した。8回は一死後、仲がライト左への二塁打で出塁し、百束の中前打で生還して試合を決めた。

小倉東は初回、下岡が四球を選ぶと大山の中前打にセンターの失策も絡んで無死一、三塁。大山が二盗を決めたあと、西川の中犠飛で先制した。6回は市川が中前打で出ると、続く能津の二ゴロの間に二進し、松村の中前適時打で生還した。しかしその後は鮎川~渡邊の継投の前に無安打に抑えられ、反撃の糸口を掴めなかった。

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第158回九州地区高校野球福岡大会 パート決勝
(2026年3月30日・月/筑豊緑地野球場)
チ    一二三四五六七八九  計HE 球犠振盗残
小倉東  10000100  261 31626
希望が丘 40300101x   113 80219
(8回コールド)
  小倉東 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8
(右)下 岡③ 210 四球  ニゴ  中安   死球
(中)大 山③ 420 中安  左2  ニ飛   三振
(捕)市 川➂ 311 中ギ  三振     中安  三ゴ
(遊)能 津➂ 300 中飛    中飛   ニゴ  四球
(二)松 村② 411 三振    ニ飛   中安  三振
(左)小 田② 300   二ゴ  三ゴ   ニゴ
(一)宇都宮➁ 300   三振    ニ飛 遊ゴ
(指投)杉本③ 310   ニ直    中安   ニゴ
(三)井 上➁ 200     三振  捕邪   遊ゴ
打三 力丸③ 100   

投手    回 安球振責  球数
田中遥③ 2.2 7517 66
杉本   4.2 4312 72
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 希望が丘 年 打安点 1  2  3 4  5 6 7 8 
(中)松 本③ 523 三振 二ゴ 中3   中安  三振
(右)白 川③ 520 中2 遊ゴ 左飛     左2  遊飛
(ニ) 仲 ③ 431 中安 右安    中失  四球  右2
(捕)百 束③ 411 四球 投ゴ    二ゴ  二ゴ  中安
(遊)月 川 201 四球    四球 遊ゴ  投ゴ
(指)友 原③ 301 死球    遊ゴ 中飛  遊ゴ

(一)三 苫③ 421 中安    中安   遊ゴ  ニゴ
(三)石 井➁ 411 遊ゴ    左安   左飛  中飛
(左)山 口➁ 100 ニ飛    死球   四球
打 中 村③ 000                四球
走左 佐藤➁ 000   

投手   回 安球振責  球数
弓削➁ 5.1  6142 80
鮎川③ 1.1  0100 23
渡邊③ 1.1  0120 19
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▼試合時間/9:40~11:40 ※公式記録ではありません。学年は4月以降の学年
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり

希望が丘・弓削

希望が丘の先発は2年生右腕の弓削。立ち上がり、いきなりストレートの四球を与えると続く大山には中前にはじき返され、センターの失策もからんで無死一、三塁。大山に二盗を許すと市川には中犠飛を許し、わずか10球で先制された。しかしここから崩れなかった。伸びのある直球、スライダーを低めに集めて後続を断つと、2回以降は大量点にも守られて安定した投球をみせた。特に外角低めいっぱいに決まる直球は秀逸。タイミングを外すように投じる緩いスライダーも効果的だ。6回、松村にタイムリーを浴びたところで降板したが被安打6、与四死球1で2失点。先発の役割を十分に果たした。

希望が丘・鮎川

2番手鮎川は左のサイドハンド。登板直後はボールが3つ続いたものの、そこから落ち着いてカウントを整えると小田、宇都宮と左S打者二人を内野ゴロに打ち取ってピンチを脱した。左サイドながら直球の威力もあり、左打者の背中から切れ込んでくるスライダーも大きな武器。貴重な左の中継ぎとして登板の機会も増えそうだ。

希望が丘・渡邊

7回二死から鮎川が死球を与えたところでエース渡邊がマウンドへ。威力ある直球と鋭いスライダーを交えて打者4人に三振2、与四死球1、内野ゴロという内容。2回戦の八幡戦では先発・完投したが、弓削に先発起用の目途が立ってくると今後は抑え役に回ることも考えられそうだ。

小倉東はエース田中(遥)が先発。力のある直球を投げ込んできたが初回一死から白川、仲に長短打を浴びて同点とされると、3者連続四死球による押し出しで勝ち越されてしまう。

小倉東・田中遥

スライダーでストライクが取れず、押し出し直後の直球を三苫に狙われて適時打を浴びるなどこの回4失点。3回も二死をとってから連打と死球で満塁のピンチを招くと、松本にスライダーを右中間に運ばれて走者を一掃された。直球で差し込むシーンもあったが、細かな制球に苦しみ5四死球を与えるなど最後までリズムをつかめなかった。

小倉東・杉本

2番手の杉本はやや肘を下げたフォームから直球にスライダーで緩急をつけながら打たせてとる投球をみせ、試合を一旦落ち着かせた。6回に1点、8回にも1点を失ってコールド負けを阻止できなかったが、強打の希望が丘打線を相手に好投したと言ってよいだろう。

希望が丘打線はこの日もよくバットが振れており、初回から田中の直球をはじき返していった。なかでも3番仲は4打数3安打。4回の第3打席もセンターがグラブに当ててこぼしたため記録は失策となったが、ライナーで中堅後方を襲った痛烈な一打。8回にはセカンドの右を抜けていった球足の速い当たりを、俊足を生かして二塁打にした。セカンドの守備でも動きがよく走攻守三拍子そろった好選手だ。

小倉東打線もシード折尾から10点を奪っただけあり、上位には力のある打者が並ぶ。2番大山は長打を含む2安打。3番市川も芯で捕らえた当たりの中犠飛とスライダーをうまく逆方向に運んだ右前打。この二人と4番能津は前チームからの主力選手だ。6安打はすべてクリーンヒットだったが、鮎川、渡邊と力のある左右の3年生投手からは無安打。こうした県上位クラスの投手からどう得点をあげていくかが、今後のテーマとなりそうだ。

【直近の希望が丘戦 観戦記】
希望が丘7-0八幡(2026年3月20日/第158回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)
希望が丘10-1嘉穂東(2025年5月4日/第12回福岡中央地区高校野球大会 準決勝)
東海大福岡3-1希望が丘(2025年3月29日/第156回九州地区高校野球福岡大会 5回戦)

【直近の小倉東戦 観戦記】
星琳5-2小倉東(2025年3月22日/第156回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)

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