3月19日㈭に阪神甲子園球場で開幕する第98回選抜高校野球大会の選考委員会が30日㈮に開かれ、出場32校(一般選考枠30校、21世紀枠2校)が決定しました。
九州地区では昨秋九州大会のベスト4(九州国際大付、長崎日大、神村学園、熊本工)が順当に選出され、九州国際大付の明治神宮大会優勝によって舞い込んだ5枚目の切符は沖縄尚学に届きました。九州国際大付は2022年以来、4年ぶり4度目の出場。福岡県勢としては一昨年の東海大福岡、昨年の西日本短大附に続き3年連続の出場となりました。
21世紀枠は長崎西と高知農の2校。九州からの21世紀枠による出場は昨年の壱岐(長崎)に続いて2年連続となりました。長崎西のセンバツ出場は1951(昭和26)年以来、75年ぶり2度目となります。
九州国際大付は昨秋、明治神宮大会を制して秋の日本一に輝きました。九州大会で準決勝、決勝と苦しい試合を1点差で制して頂点に立つと、明治神宮大会では山梨学院、花巻東との乱戦をものにし、決勝では神戸国際大付から13安打11得点、投げては先発の岩見投手が9回途中まで3安打11奪三振の好投をみせて快勝しました。
黒田・野田・佐倉らを擁して出場した4年前のチームと比べると破壊力では劣りますが、外野の間を鋭く破るコンパクトな打撃、足をからめたソツのない攻撃が光りました。1番に座る右のスラッガー・牟禮が得点源ですが、2番以下にも俊足、巧打、勝負強さなど、それぞれ持ち味を秘めた好打者が並びます。
投手陣は九州大会以降に急成長を遂げた1年生左腕・岩見、長身右腕・渡邉の両投手を中心にした継投で勝ち上がってきました。140キロ前後の直球と鋭く落ちるスライダーで決勝では11三振を奪った岩見投手ですが、16回1/3で11四死球とやや安定感を欠きました。3試合で7失策と守りのミスによる失点も目立ちましたが、こうした課題を抱えながらもしぶとく勝ち切りました。主力に1年生も多く、まだまだチームとして成長の余地を感じます。
明治神宮大会優勝校の翌春センバツでの成績をみると過去10年で優勝、準優勝、ベスト4が2回ずつ。高い確率で好成績を残しています。九州国際大付にも2011年以来となる決勝進出、さらに初優勝の期待がかかります。
| 過去10年の明治神宮大会優勝校とセンバツ成績 |
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| 年度 | 優勝校 | センバツ成績 |
| 2025 | 九州国際大付 | ? |
| 2024 | 横浜 | 優勝 |
| 2023 | 星稜 | ベスト4 |
| 2022 | 大阪桐蔭 | ベスト4 |
| 2021 | 大阪桐蔭 | 優勝 |
| 2020 | 中止 | ― |
| 2019 | 中京大中京 | 中止 |
| 2018 | 札幌大谷 | 2回戦敗退 |
| 2017 | 明徳義塾 | 3回戦敗退 |
| 2016 | 履正社 | 準優勝 |
| 2015 | 高松商 | 準優勝 |
福岡県勢は過去5年で6勝。九州国際大付も4年前にベスト8入りを果たすなど、過去9年間で実に6校が準々決勝まで進出していますが、なかなか準決勝以上には進めずにいます。九州国際大付は、福岡勢が長年阻まれてきた「ベスト8の壁」を打ち破れるかどうかも注目されます。
組み合わせ抽選会は3月6日㈮に行われ、対戦相手が決まります。
| 直近5年の福岡県勢のセンバツ成績 |
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| 年度 | 出場校 | 1回戦 | 2回戦 | 準々決勝 |
| 2021 (令3) |
福大大濠 | 大崎 〇2-1 |
具志川商 〇8-4 |
東海大相模 ●0-8 |
| 2022 (令4) |
九国大付 | クラーク国際 〇3-2 |
広陵 〇4-1 |
浦和学院 ●3-6 |
| 2023 (令5) |
選出なし | |||
| 2024 (令6) |
東海大福岡 | 宇治山田商 ●4-5 |
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| 2025 (令7) |
西短大附 | 大垣日大 〇6-0 |
山梨学院 〇11-5 |
横浜 ●1-5 |
| 九国大付 過去のセンバツ成績(通算6勝3敗) ※1982年出場時の校名は八幡大付 | |||||
| 年度 | 1回戦 | 2回戦 | 準々決勝 | 準決勝 | 決勝 |
| 1982 (昭57) |
横浜商 ●1-2 |
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| 2011 (平23) |
前橋育英 〇7-1 |
日本文理 〇4-2 |
北海 〇5-4 |
日大三 〇9-2 |
東海大相模 ●1-6 |
| 2022 (令4) |
クラーク国際 〇3-2 |
広陵 〇4-1 |
浦和学院 ●3-6 |
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