
3月18日(火)に阪神甲子園球場で開幕する第97回選抜高校野球大会の選考委員会が24日(金)開かれ、出場32校(一般選考枠30校、21世紀枠2校)が決定しました。
九州地区では昨秋九州大会のベスト4(沖縄尚学、エナジックスポーツ、柳ケ浦、西日本短大附)が順当に選出されました。西日本短大附は1987(昭和62)年以来、38年ぶり2度目、福岡県勢としては昨年の東海大福岡に続く2年連続の出場。また夏春連続出場は、2017年夏~2018年春の東筑以来となります。
21世紀枠は壱岐(長崎)と横浜清陵(神奈川)の2校が選出されました。長崎県・神奈川県から21世紀枠出場校が選ばれるのは初めてのこと。九州地区からは2022年の大分舞鶴以来となり、これで九州地区で21世紀枠での出場がないのは福岡県だけとなりました。
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西日本短大附は昨夏甲子園16強のメンバーから俊足の奥、コンタクト率の高い井上、高打率を誇る斉藤、長打力のある安田、勝負強い山下らが残りました。優勝候補としてのぞんだ秋の福岡大会は、夏の甲子園でマウンドを経験した右腕中野が安定感あふれる投球を披露。危なげなく勝ち上がり、夏に続く優勝を果たしました。
九州大会では初戦で聖心ウルスラ学園(宮崎)を14-2で圧倒すると、大一番となった準々決勝の有明(熊本)戦で7回までゼロ行進が続く投手戦を制しベスト4入り。準決勝では沖縄尚学に1-11と大敗を喫しましたが、高いチーム力が評価されてセンバツ切符を手にしました。
エース中野は130キロ前半の直球、スライダーを低めいっぱいに集める制球力が持ち味。剛腕タイプではありませんが、伸びのある直球にキレあるスライダーで三振も取れる投手です。福岡大会準々決勝では2安打、準決勝では3安打に抑えて完投。九州大会でも準々決勝で完封するなどセンバツ出場の原動力となりました。
前チームから高峰、村上という右の強打者が抜けた打線は左打者が中心になったこともあってか、左投手との対戦に課題を残しました。甲子園で上位を狙うには左投手の攻略がカギとなってきそうです。
夏は全国制覇した1992年を含む7度出場、11勝をあげている西日本短大附ですが春は2度目。1987(昭和62)年の前回出場時は左腕・石貫宏臣投手(のち広島)を擁してPL学園(大阪)と対戦しましたが、野村弘(のち大洋)橋本清(のち巨人)の継投の前に1-3で敗退。今回、センバツ初勝利を目指します。
組み合わせ抽選会は3月7日(金)に行われ、対戦相手が決まります。
年度 | 出場校 | 1回戦 | 2回戦 | 準々決勝 | 優勝校 |
2019 (平成31) |
筑陽学園 | 福知山成美 (京都) 〇3-2 |
山梨学院 (山梨) 〇3-2 |
東邦 (愛知) ●2-7 |
東邦 (愛知) |
2021 (令和3) |
福大大濠 | 大崎 (長崎) 〇2-1 |
具志川商 (沖縄) 〇8-4 |
東海大相模 (神奈川) ●0-8 |
東海大相模 (神奈川) |
2022 (令和4) |
九国大付 | クラーク国際 (北海道) 〇3-2 |
広陵 (広島) 〇4-1 |
浦和学院 (埼玉) ●3-6 |
大阪桐蔭 (大阪) |
2023 (令和5) |
選出なし | 山梨学院 (山梨) |
|||
2024 (令和6) |
東海大福岡 | 宇治山田商 (三重) ●4-5 |
健大高崎 (群馬) |
■西日本短大附 過去のセンバツ成績(通算0勝1敗)
年度 | 1回戦 | ||
1987 (昭和62) |
PL学園(大阪) ●1-3 |
■昨年秋の九州大会結果
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