初回から小刻みに得点を重ねてリードを広げた西日本短大附が、投げてはエース梶原が福岡打線を4安打1点に抑えて快勝した。
西日本短大附は初回、湯山が左前打で出塁。赤司の時にヒットエンドラン(投ゴロ)で二進し、小田三振のあと田中琥の中前打で先制した。2回は二死後、北方が三塁内野安打、梶原死球で一、二塁とし、湯山の中前打で北方が生還。3回は死球で出た赤司を小田が送り、田中琥の三ゴロで三進。山田の中前適時打で3点目をあげた。

4回も二死から梶原がレフト右を破る二塁打を放ち、湯山申告敬遠のあと赤司の右前打で梶原が生還。5回は小田が左中間二塁打で出ると田中琥の一ゴロで三進し、山田投直のあと打者加々良の時に暴投で1点を追加した。8回は中前打で出塁した加々良を田中玲が送り、北方のセンター右を破る二塁打でダメ押しの1点を加えた。
福岡は初回一死後、三根が中前打を放ち、黒田左飛のあと日高の右前打で一、三塁。山本四球で二死満塁としたが毛利が三振に倒れて先制機を逃した。その後は西日本短大附の先発梶原の前に打線が沈黙。8回、代打池松中前打(代走福田)、尾崎四球、三根の捕ゴロで一死二、三塁とし、黒田の二ゴロの間に福田が還って1点を返すにとどまった。
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| 第157回九州地区高校野球福岡大会 4回戦 (2025年9月23日・火/大牟田延命球場) |
| チ 一二三四五六七八九 計 HE 球犠振盗残 福 岡 000000010 1 40 30707 西短大附 11111001x 6131 32408 福 岡 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (中)尾 崎➀ 300 一邪 三振 遊ゴ 四球 (捕)三 根➁ 410 中安 三ゴ 二ゴ 捕ゴ (遊)黒 田➁ 300 左飛 左飛 四球 二失 (左投)日高② 420 右安 二ゴ 左安 三ゴ (投一二三) ( 山 本➁ 300 四球 遊ゴ 三振 左飛 (一)毛 利② 200 三振 三振 (投 石 井➁ 000 (左 加 藤➁ 200 中飛 三振 (左)古賀野➁ 300 右飛 中飛 捕邪 (打 西 岡➀ 100 二ゴ (三)荘 山① 200 三振 三ゴ (打 田 邉➀ 100 三振 (三二 八尋➁ 000 (打 山 内➀ 100 二ゴ (二)栃 原① 200 遊ゴ 一ゴ (打 池 松➁ 110 中安 (走一 福田➁ 000 投手 回 安球振責 球数 山本 4 7324 69 石井 1.2 3011 25 日高 2.1 3021 41 ——————————————————————————————————- 西短大附 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 (遊)湯 山② 431 左安中安 敬遠 左安 三振 (中)赤 司➀ 411 投ゴ 死球右安 遊ゴ 二直 (左)小 田➀ 310 三振 投ギ 中2 中飛 (右)田中琥➀ 411 中安 三ゴ 一ゴ 一ゴ (一)山 田➁ 411 二ゴ 中安 投直 中飛 (二)加々良➀ 410 二直二ゴ 二ゴ 中安 (三)田中玲➀ 300 三振 遊ゴ 三振 一ギ (捕)北 方② 421 三安 二飛 中飛 中2 (投)梶 原➁ 330 死球 左2 中安 左安 投手 回 安球振責 球数 梶原 9 4371 129 ——————————————————-———————————————— ▼試合時間/12:38~14:44 ※公式記録ではありません ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり |
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西日本短大附の完勝、といってよい試合だった。
今年の西日本短大附は、佐藤・山下ら一発のある打者が並んでいた昨年までのような長打力には欠けるが、上位から下位までシュアな打撃をみせる。4回までの得点は、すべて二死で得点圏に走者を置いた場面で短打によるもの。得点するにはヒットを打つしかない場面で、各打者がセンターを中心に打ち返した。特に左打者が並ぶ1~5番で4打点。このうち3人が1年生で体が特別大きな選手もいないが、だからこそコンパクトなスイングを心掛けているようにも映る。
前チームからの唯一のレギュラーである湯山はこの日も3安打1打点と活躍。初戦の福大若葉戦でも3安打を放っており、打線をけん引する存在だ。投手の梶原も3安打を放って打力のあるところをみせた。このうち二度は無死走者なしの場面。あっさりと終わらずヒットで上位につないで、手厚い攻めを呼び込んだ。

その梶原は投げても快調な投球をみせた。初回二死満塁のピンチを招いたが毛利を外角直球で見逃し三振に打ち取ると、2回以降の8イニングスのうち6イニングスで三者凡退に打ち取る危なげのない投球だった。立ち上がり制球に苦しんだスライダーが徐々に低めに決まるようになると、安定感もアップ。追い込んで空振りを奪い、あるいはひっかけさせて内野ゴロで打ち取っていった。

今夏のマウンドを経験している福岡の先発・山本も直球、スライダーでストライクをポンポンと取って行く小気味よい投球をみせた。ただ、大振りせずにコンパクトに打ち返してくる西日本短大附に甘い球を弾き返された。4回まで毎回の7安打を許し4失点。2回と4回は二死走者なしから失点するなど、流れをもってくることができなかった。

5回からは右腕の石井がマウンドへ。縦のスライダーを交えての投球だったが西日本短大附打線の勢いを止めることができなかった。6回途中からはレフトからエースナンバーをつけた日高が登板。スライダーを軸にした投球で直球にも力があるが、8回に短長打を浴びてダメ押しの1点を失った。3投手とも制球は安定し直球・変化球とも悪くはないのだが強豪私立を抑え込むには、より厳しいコースへの攻めが必要になってきそうだ。
攻撃では三根、日高がヒットを放った初回のチャンスに先制しておきたかった。2回以降は立ち直った梶原の前にわずか2安打と沈黙。得点源は三根、黒田、日高の2~4番。左の黒田は体格にも恵まれ雰囲気のある打者だが、この日は無安打に終わった。下位打線の強化も課題といえそうだ。
ただ、13安打を浴びながら無失策で耐え、投手陣も無駄な四球を出さなかったことで大量失点を防いだのは、4回戦まで勝ち上がってきた力を証明するもの。春以降の巻き返しに期待したい。


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