【観戦記】筑陽学園5-0香椎工(秋季大会4回戦)




香椎工を5安打に抑えて完封したエース高倉の活躍で、筑陽学園がパート決勝進出を決めた。

筑陽学園は2回一死後、師岡が左越えに本塁打を放ち先制。5回は一死から鵜口がセンター右を破る二塁打で出ると、磯田は三振に倒れたが本田の左前打で二死一、三塁。さらに村山死球で満塁とし、高倉の一ゴロ失で2人が生還した。

6回は二死後、鵜口が中越え二塁打、続く磯田の右中間二塁打で1点を加えた。8回は一死から田方が左中間二塁打を放ち、鵜口中飛のあと磯田が中前に落としてダメ押しの1点を追加。6本の長打で、効率よく得点を重ねた。

2回裏筑陽学園一死 師岡が左越えに本塁打を放ち生還

香椎工は初回一死後、左前打の中村を送り二死二塁としたが佐々木が三振。4回は一死から吉田、佐々木の連続四球で一、二塁としたが眞鍋、代打志村が三振に倒れた。5回は一死から田﨑が左前打で出塁し、宮尾が送って二死二塁。立山四球、中村右前打で二死満塁と一打逆転の場面をつくったが吉田が三振。8回一死一、二塁も逃し、完封負けを喫した。

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第157回九州地区高校野球福岡大会 4回戦
(2025年9月23日・火/大牟田延命球場)
チ    一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残
香椎工  000000000 051 42909
筑陽学園 01002101x 580 602110
  香椎工 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
(三)立 山② 300 中飛  二ゴ  四球  中飛
(遊)中 村
 420 左安    遊ゴ右安    右飛
(中)吉 田➁ 100 投ギ    四球三振    四球
(左)佐々木② 310 三振    四球  中飛  右安
(一)眞 鍋② 310   中飛  三振  左安
打一 ➁ 100               三ゴ
(右)松 田② 100   三振
打右 志村➀ 300       三振  左飛  右飛

(捕)野 口➁ 400   捕邪    三振遊ゴ    中飛
(二)田 﨑➁ 410     三邪  左安  右飛  三邪
(投)宮 尾➁ 200     三振  三ギ  三振
投 西 山① 000                 

打 松 下➀ 100                 三振

投手  回 安球振責 球数
宮尾  6 6522 120
西山  2 2101 25
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 筑陽学園 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 
(遊)鵜 口➀ 520 一ゴ捕飛    中2中2  中飛    
(中)磯 田➁
522 三ゴ  左飛  三振中2  中安
(右)本 田➁ 310 四球  四球  左安右飛  二飛
(一)村 山➀ 300 右飛  遊ゴ  死球  一邪
(投)高 倉➁ 400   三ゴ左飛  一失  右邪
(左)師 岡➀ 211   左本  遊ゴ四球  四球
(捕)合 谷➁ 410   中2  三ゴ右飛  三ゴ
(三)稲 留② 400   三振  三ゴ  二飛  左飛
(二)田 方➀ 310   四球    右飛二ゴ  中2
投手 回  安球振責 球数

高倉 9  5490 127
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▼試合時間/9:53~11:55 ※公式記録ではありません
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり

筑陽学園の先発高倉は、前チームではセンターとしての出場が中心だったが、公式戦でマウンド経験もある左腕だ。上背があるわけではないが、腕を真上から振り下ろして角度ある直球を投げる。外角を中心によく制球され球威もあり9三振の大半を直球で奪った。大きな弧を描くカーブ、スライダーの緩急も効果的で、直球で詰まらせたフライアウトは11を数えた。

筑陽学園・高倉

3回までは1安打を許したのみでほぼ完ぺきな内容。4回一死後、突如ストライクが入らなくなり二者連続でストレートの四球を出したが、後続を連続三振でしのいだのが大きかった。5回も二死満塁で吉田に対してスリーボールとこの試合最大のピンチを招くが、冷静に2つストライクを取ると最後は外角直球で見逃し三振に打ち取った。点差の広がった6回以降は余裕をもって投げ切った。

打線は1年生ながら前チームからレギュラーを張る鵜口が切り込み隊長の1番に座る。右打者だがセンターから右方向に長打を2本。初回の一ゴロもファースト眞鍋の好守に阻まれたがヒット性の当たり。同じく1年生の6番師岡は2回に左越えにライナーで運ぶ一発。外角高めの直球を、強いリストを生かして外野席に打ち込んだ。5回の第3打席もレフトにライナー性の大きなファールを放つなど、長距離打者として今後の活躍が期待される。

香椎工・宮尾

香椎工の先発宮尾は、緩いスライダーを投球の軸に据える左腕。序盤はスライダーの精度が今一つで4回までに3四球を出したが、師岡の本塁打による1点に抑えた。しかし5回、鵜口の二塁打などで二死満塁とされ、高倉の痛烈なファーストゴロが失策(トンネル)を招いて2失点。6回は二死から連続二塁打を浴びて4点目を失い、この回でマウンドを降りた。6回を投げて被安打6、与四死球5という内容。丁寧に投げたが、ややボール球が多くなり6回までに120球を要した。

7回からは1年生右腕の西山が登板。8回にポテンヒットで1点は失ったが、スライダーでうまくタイミングを外し、6つのアウトのうち5つを凡飛で取った。

香椎工・西山

香椎工は5安打に抑えられたが、それでも得点圏に四度走者を送るなどチャンスはあった。4回は高倉が突如ストライクが入らなくなり、2者連続でストレートの四球。さらに続く眞鍋の初球もボール。もう少し様子をみてくると思われたが、ここで眞鍋はバントを試み2つファールしたのち、バスターに転じたが空振り三振。結果的に制球に苦しむ高倉を助ける形となった。

守備ではサード立山は強肩、ショート中村のグラブさばきも軽快で三遊間は堅い。惜しまれるのはファースト眞鍋のタイムリーエラー。強烈な当たりではあったが、正面のゴロだっただけに前に落としたかったところ。それでも眞鍋は初回、鵜口の一二塁間の痛烈なゴロを横っ飛びに抑えたファインプレーも見せており、全体的に内野はよく鍛えられている印象。8回のセンター前ポテンヒット(適時打)もセンターとセカンド、どちらが捕球するかもう少し早く判断できていれば捕れていたと思われる当たり。こうした細かな部分が修正されていけば、宮尾を中心に簡単に得点を許さないチームになりそうだ。

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