シード校の戸畑が8回に一挙6点を奪って北筑を逆転し、初戦を突破した。
5点を追う戸畑は8回、先頭の秀島が左翼線二塁打で出塁すると原、有村の連続四球で無死満塁とし、家村が押し出し四球を選んでまず1点。ここで登板した北筑2番手の高橋から石井は二直に倒れたが、岩本も四球を選んで2点目。さらに井出の右犠飛で4-6と2点差に迫った。なおも二死一、三塁から坂本がライト右への三塁打を放って同点に追いつき、続く宮崎の時に暴投で坂本が生還。これが決勝点となった。

序盤から中盤にかけて主導権を握ったのは北筑。2回先頭の中家が左前打で出ると続く山口の左越え本塁打で2点を先制した。6回は四球で出た高橋を柿原が送り一死二塁。古賀のセーフティバントは投飛となったが打者中家の時に捕逸で二死三塁とし、中家四球、山口申告敬遠で二死満塁から満行がセンター左へ走者一掃の二塁打を放って3点を追加した。8回は2番手の家村から古賀が中前打。中家の遊ゴロで二進し、山口の三塁線を破る二塁打でリードを広げた。
戸畑は3回、遊内野安打で出塁した宮崎を秀島が送り一死二塁。原三振のあと打者有村の初球がワンバウンドとなって捕手がはじく間に宮崎が三進、さらに捕手の三塁送球が乱れ1点を返した。7回無死一、二塁は逃したが、8回に満行の制球の乱れに乗じて一気に逆転。終始押されていた試合を最後にひっくり返した。
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| 第157回九州地区高校野球福岡大会 3回戦 (2025年9月19日・金/北九州市民球場) |
| チ 一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残 北 筑 020003010 661 411604 戸 畑 00100006x 780 72907 北 筑 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (三投)高橋➀ 300 三振 二ゴ 四球三振 (投 永 松➁ 100 三振 (左)柿 原➁ 300 三振 一ゴ 捕ギ三振 (中)古 賀➁ 410 二ゴ 三振 投飛 中安 (一)中 家② 310 左安 中飛 四球 遊ゴ (捕)山 口② 333 左本 中安 敬遠 左2 (投右)満行② 413 三振 三振 中2 三振 (右 廣 田➀ 000 (右)椎 原➁ 300 三振 三振打妨 三振 (三 池 田➀ 000 (遊)鮫 島➁ 300 三振 三振遊ゴ 四球 (二)市之瀬➁ 400 三振 三振 一ゴ 投飛 投手 回 安球振責 球数 満行 7.0 5594 113 高橋 0.2 3101 21 永松 0.1 0100 7 ——————————————————————————————————- 戸 畑 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 (二) 原 ① 300 三ゴ 三振 遊ゴ 四球四球 (遊三)有村➁ 310 四球 中3 遊直 四球二ゴ (右投)家村➁ 301 遊ゴ 右飛 左飛 四球 (投中)石井② 300 右飛 三振 四球二直 (三)木 村➁ 200 三振 三振 打三遊 岩本➀ 111 左安四球 (一)井 出➁ 301 三振 二ゴ 中飛右ギ (中)天 谷➀ 200 三振 右飛 (右 坂 本② 212 三振右3 (右 萬 田➁ 000 (捕)宮 崎② 420 遊安 三振 三振中安 (左)秀 島➁ 330 投ギ 左安 左2左安 投手 回 安球振責 球数 石井 6 43115 96 家村 3 2151 47 ——————————————————-———————————————— ▼試合時間/11:25~13:32 ※公式記録ではありません ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり |
終わってみればスコアは7-6だったが5回までは戸畑・石井、北筑・満行、両右腕の奪三振ショーが繰り広げられた。

石井は130キロ台なかば(この日最速138キロ)の直球に交えるスライダーをウイニングショットに三振を重ねた。2回は甘く入ったスライダーを山口に左翼席に運ばれたが、そこから4者連続三振。さらに4回から5回にかけても4者連続三振を奪うなど5回までに11奪三振。直球も低めに決まり、テンポのよい投球で四死球ゼロという内容だった。失投といえるのは中家に左前打、山口に本塁打を浴びた2回のスライダー2つだけ。

満行は前チームでは外野手兼投手。3~4番手の投手という立ち位置で、球威はあるが制球に不安を残す投手という印象だった。ところがこの日は、それまでの印象を一変させる投球をみせた。長身を生かして投げ下ろす130キロ台後半(同141キロ)の直球が外角低めに突き刺さり、縦に落ちてくるスライダーでも三振を奪っていく。2回に石井が3者連続三振を奪うと、満行もその裏に3者連続三振をお返しするなど5回まで7奪三振。懸念された四球も一つだけ。味方の失策による1点に抑え込んだ。
2-1のまま均衡が続くなかで先に点を許したのは石井の方だった。6回二つの四球に捕逸もからんで二死一、三塁。本塁打を放っている山口を申告敬遠して満塁策をとり、ここまで2三振の満行との勝負を選んだが、これが裏目に出る。初球の変化球をセンター左へ運ばれ、天谷が必死に追ってグラブに当てたが捕球には至らず3人の走者が還って5-1。満行の調子からして、決定的な3点と思われた。

ただ、5回まで完璧な投球を披露してきた満行も6回以降、抜ける球が出始めボールが先行するように。7回も先頭の石井に四球を与え、代打岩本にヒットを許し無死一、二塁とされたが、井出を直球で押し込んで中飛。坂本、宮崎を連続三振に打ち取る。8回に北筑が1点を加えて6-1となり、勝負あったかと思われた。
ところが8回、先頭の秀島が左翼線二塁打を放つと、そこから3者連続四球。北筑ベンチは制球がいよいよ定まらなくなってきた満行をあきらめ、サード高橋をマウンドに送る。120キロなかば(同127キロ)にカーブを交える右腕だが、1年生には荷が重かったか。石井は二直に打ち取ったものの岩本に押し出しの四球、井出に右犠飛を許して4ー6。打席には途中からライトに入っている坂本。初球のカーブを見送った後の2球目、高め直球にスイングをかける。やや押され気味だったが打球は伸び、右翼線ギリギリに入る同点三塁打に。続く宮崎の初球、外角低めへのカーブを山口がミットに当てながら後逸。あっけなく決勝点が入った。

戸畑の石井も11奪三振、被安打4と好投したが走者をためて長打を浴び5失点。要所で球が甘くなったのは、今後の課題だろう。2番手家村も130キロ半ば(同137キロ)の直球にスライダー、チェンジアップを交え、3回で5つの三振を奪った。安定感はあったが8回、これ以上追加点は許されない場面で失点。両投手とも勝負処で踏ん張れなかった。
打線は満行の前に7回まで散発4安打。8回に連続四球でチャンスが転がり込む形にはなったが、リリーフした高橋を打ち込んだ集中打は見事。9番ながら逆方向にクリーンヒット3本の秀島の活躍も目にとまった。
北筑は5番山口が3打数3安打2打点と活躍。2回は甘く入ったスライダーを高々と左翼席に打ち込み、4回は137キロの直球を叩き、鋭いゴロでセカンドの左を破った。8回は家村のスライダーを三塁線へ強打、サードのグラブをはじく二塁打で貴重な追加点をあげた。ただ、捕手としては走者がいない場面も含めてキャッチングミス(後逸)が散見された。
打線は6安打で6点と効果的に得点を重ね勝利は目前かと思われたが満行が8回に力尽き、さらに抑え投手の不在も響いての敗戦となった。


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