小倉商が最大4点まで広げられたリードを追いつき、延長タイブレークの末に逆転サヨナラ勝ちを収めた。
延長タイブレークに入った10回表、苅田工は先川の犠打で一死二、三塁とし、荒木(世)三振のあと、打者山上の時に暴投で1点を勝ち越した。しかしその裏、小倉商は熊本が四球を選び無死満塁から末安の中犠飛で同点。なおも一死一、二塁から土澤は浅い左飛に倒れたが、打者後藤の時に暴投で二、三塁とし、後藤の三塁内野安打で試合を決めた。

序盤は苅田工が主導権を握った。初回内間がライト右を破る二塁打で出塁すると奥が送り一死二塁。進林の死球と二盗で一死二、三塁とし、先川の中前打で内間が生還した。なおも一、三塁から荒木(世)がスクイズを決めて2点を先制した。
1点差に迫られた3回は内間がセンター右を破る三塁打を放ち、奥三振のあと進林の一ゴロ野選で生還。さらに一死一塁から先川が送り、荒木(世)の左越え二塁打で2点を加えた。続く4回はこの回から登板した小松を攻め、一死から死球で出た内間を一塁に置いて奥の中越え三塁打と進林のスクイズでリードを広げた。

小倉商は2回、中前打で出た後藤が二つの内野ゴロで三進。園田四球のあと植田の左前打で生還した。3回は熊本がライト左を破る二塁打を放つと末安が送り、土澤死球のあと後藤の右犠飛で1点を返した。4回は邑本四球、園田右前打で無死一、二塁。植田が送り小松は三振に倒れたが、熊本のレフト左への二塁打で2人を迎えいれた。続く末安のレフト右を破る三塁打で熊本も還り、1点差とした。
6回は死球で出た植田を小松が送り、熊本三振、末安右前打で二死一、三塁。ここで土澤が中前に落として同点に追いついた。7回二死満塁、8回二死一、二塁はものにできなかったが延長10回、土壇場で試合をひっくり返した。
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| 第157回九州地区高校野球福岡大会 2回戦 (2025年8月31日・日/桃園球場) |
| チ 一二三四五六七八九十 計HE 球犠振盗残 苅田工 2022000001 792 46928 小倉商 0113010002x 8101 965314 (延長10回タイブレーク) 苅田工 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (三)内 間➁ 420 右2 中3 死球 三飛 中飛 (捕) 奥 ➁ 411 一犠 三振 中3 遊ゴ 三振 (右)進 林➀ 302 四球 一選 犠失 左飛 左飛 (遊)先 川➀ 221 中安一一 投犠 投犠 一安 一犠 (投)荒木世➁ 422 一犠 左2 左安 捕邪 三振 (一)山 上② 420 三ゴ 左安 左安 三ゴ 四球 (二)荒木司➁ 400 一一右飛 四球 左飛 三振 三振 (左)富 永➁ 300 一一右飛 三振 三ゴ一一 (打 板 尾➁ 100 三振 (左 秋 月➀ 000 (中) 脇 ➁ 400 三振一一 三振 遊ゴ 投ゴ 【投手】回 安球振責 数 荒木世 9.2 10956 172 ——————————————————————————————————- 小倉商 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 (中)熊 本➁ 522 遊ゴ 右2 左2 三振 左飛 四球 (捕)末 安➁ 422 三直 三犠 左3 右安 ニゴ 中犠 (遊)土 澤➁ 311 四球 死球 死球 中安 三ゴ 左飛 (右)後 藤➁ 522 一一中安 右犠 三振 三振 遊失 三安一 (三)藤 山➁ 410 一一投ゴ 一邪 左飛 左安 四球 (一)邑 本➀ 300 一一二ゴ 四球 二ゴ 投犠 投ゴ一一一一 (左)園 田➁ 410 一一四球 一一 右安 中飛 中飛 右飛 (二)植 田➀ 211 左安 三犠 死球 四球 遊ゴ (投)三 浦➁ 100 三振 (投 小 松➁ 300 三振 投犠 投失 三ゴ 【投手】回 安球振責 数 三 浦 3 5234 58 小 松 7 4262 80 ——————————————————-———————————————— ▼試合時間/11:54~14:56 ※公式記録ではありません ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり |
中盤にかけて激しく点を取り合い、延長タイブレークまでもつれた一戦を小倉商が制した。

小倉商は背番号10の三浦が先発。大きくテイクバックを取り、スリークォーター気味に腕を振り出してくる。2つの三振を奪った外角直球に力があったが、スライダーが甘く入ったところを捕らえられた。苅田工は4回にも右サイドハンドのエース小松から死球、三塁打、スクイズとわずか8球で2点を奪う速攻でリードを広げ、優位に試合を運んだ。特に1番内間は二塁打、三塁打、死球と最初の3打席すべてで出塁し、いずれもホームを踏んだ。

小倉商も粘り強く反撃。ボールが先行する苅田工先発・荒木がカウントを取りに来た甘い球を逃さず、4回までに6安打に5四死球を得て5点を返した。6回にも四球からチャンスをつかみ、土澤の中前ポテンヒットで追いついた。小倉商も1番の熊本が二塁打2本の2打点と活躍。2番末安もタイムリーを含む2安打を放ち、熊本と共に打線をけん引した。
7~9回は膠着状態に。荒木が走者を出しながらも踏ん張れば、小松も5回以降は2安打無四球の好投をみせて味方の反撃を待つ。後半は小倉商が押し気味に試合を進めながらも9回で決着がつかず、タイブレークへ突入。

苅田工は10回表に小松の暴投で1点勝ち越したものの、その裏に四球、犠飛とノーヒットで追いつかれると、暴投で二、三塁への進塁を許し、後藤の三遊間のゴロを内間が飛びついて抑えたが一塁セーフ。終盤再三のピンチにもよく粘った荒木だったが、球数が170球を超えて力尽きた。
苅田工は、4回までに6点を奪った序盤の攻撃が鮮やかだった。3本の長打に加えて、スクイズ2つを含む5つの送りバントを決め、盗塁2つも成功させるなど、剛柔組み合わせて果敢に攻めた。投手陣が整備されてくると来春はひと暴れしそう。
小倉商は1~4番で7安打7打点。上位打線が結果を残した。小松はしり上がりに調子を上げ、右打者の外角低めに逃げていくスライダーを武器に安定した投球を見せた。四死球も2つだけと制球にすぐれ、三塁線のセーフティバントにもすばやく対処するなどフィールディングでも見せた。
守備面では両校とも記録に残らないミスが散見された。夏の大会の後だけにチーム完成度の差がどうしても目立つが、この時期に多くを求めるのは酷というもの。打球判断、球際の強さ、一歩目の速さなどを磨いていくのはこれからだ。


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