両校再三の好機に決定打を欠き延長タイブレークに突入した試合を、八女工が逆転サヨナラで制した。
1点を追う八女工は10回裏、タイブレークの無死一、二塁から古賀(一)の一塁線へのプッシュ気味のバントが内野安打となり無死満塁。笠原二飛、大塚三振で二死となったが緒方が押し出しの四球を選んで同点。続く佐藤がフルカウントから左越えにサヨナラ打を放って決着をつけた。

先手を取ったのは筑紫丘。初回一死後、山下が左前打を放つと、清水左飛のあと二盗と捕逸で二死三塁とし、宮崎の中前打で先制した。
その裏、八女工は坂口が中前打で出ると古賀(敢)の投前バントが失策を誘い無死一、二塁。井上が送った後、古賀(一)の三塁後方の飛球をショートが追いつきながら落球(記録は失策)して追いついた。
なおも一死一、二塁から笠原の左前打で満塁とし、垣添一邪飛のあと、吉原の押し出し四球で勝ち越し。続く佐藤の時、けん制に飛び出した一走が一、二塁間で挟まれる間に三塁から古賀(一)が生還。なおも二死一、三塁から一走の吉原がディレードスチールを仕掛け、一二塁間の挟殺プレーの隙をついて三塁から笠原が本塁を陥れてリードを広げた。

その後は両校とも走者を出しながら得点できなかったが、筑紫丘は6回、山下が左中間三塁打を放ち、清水の遊ゴロの間に還ってまず1点。二死後、安達が三ゴロ失で出塁すると二盗を決め、古賀四球で一、二塁から代打林が中前打。センター坂口がダイレクトキャッチしようとして後逸する間に安達が還り、さらに中継が乱れる間に一塁から古賀も一気に生還して追いついた。
タイブレークに入った10回は無死一、二塁から清水の投前バントが失策を招き満塁とし、宮崎の右前打で勝ち越した。しかし続く無死満塁で追加点を奪えず、その裏に力投を続けてきた2番手の岡本が佐藤に逆転打を浴び、力尽きた。
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| 第156回九州地区高校野球福岡大会 1回戦 (2025年3月21日・木/オクゼン不動産BS) |
| チ 一二三四五六七八九十 計HE 筑紫丘 1000030001 583 八女工 4000000002x683 筑紫丘 年 打安点 八女工 年 打安点 (中左)矢野② 400 (中)坂 口➂ 510 (右)山 下➂ 520 (一)古賀敢➂ 410 (三)清 水➂ 401 (二)井 上② 300 (一)宮 崎② 532 (遊)古賀一➂ 410 (遊)安 達➂ 510 (捕)笠 原② 530 (捕)古 賀➂ 300 (左)垣 添➂ 300 (左)大 和② 210 打左 大塚➂ 100 (打中 林 ➂ 311 (三)吉 原➂ 201 (二)末 岡➂ 200 三 緒 方➂ 101 (投)末 吉② 000 (投)佐 藤➂ 421 (投 岡 本③ 300 (右)近 藤② 400 球犠振盗残 球犠振盗残 436310 539711 —————————————- 投 手 回 安球振責 投 手 回 安球振責 末吉 1 3100 佐藤 10 8462 岡本 8.2 5490 ———————————————— ▼試合時間/9:54~12:19 ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ |
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両校とも再三得点圏に走者を進めながら、筑紫丘・岡本、八女工・佐藤が決定打を許さず、試合は延長タイブレークにもつれた。

八女工のエース佐藤は初回に1点を失ったものの、以降は120キロ台なかば(この日最速128キロ)の直球を主体に5回まで無失点。6回に味方の失策もあり同点に追いつかれたが中盤以降はスライダー、カーブも交えがら追加点は許さなかった。特に終盤は8回二死二塁、9回一死一、二塁、延長10回は1点を失ったあとの無死満塁で追加点を与えない粘りの投球が光った。四球は4つ与えたが制球も全体的に安定しており、変化球でストライクがとれたこともテンポのよい投球につながった。
守備ではショート古賀(一)の好守が目立った。強い打球、バウンドをあわせるのが難しい打球もあったなかで5つのゴロを無難にさばき、佐藤を支えた。
打線は8安打。長打力があるわけではないが、随所で揺さぶりをかけて得点につなげてきた。初回は二度にわたって、挟殺プレーの間に三塁走者が本塁を陥れた。10回はタイブレークの無死一、二塁からバントに備えてファーストがチャージをかけてきたのを見た古賀(一)が、3球目に一塁線へ強めのバント。これがライン際を転がって内野安打となりチャンスを拡大するなど小技も光った。

10回裏は無死満塁で二人が凡退して二死満塁になり、そのまま押し切られそうだったが簡単に土俵を割らなかった。途中出場の緒方が、フルカウントから落ち着いて押し出し四球を選び同点に。続く投手の佐藤もフルカウントから見逃せばボールという球を思い切り叩き、レフト頭上を破って勝負を決めた。

筑紫丘は2年生の末吉が先発。直球は110キロ台半ば(同118キロ)で、フワッと落ちてくる100キロ台後半のスライダーが投球の軸。このスライダーを低めに集めたが、初回は味方の失策や八女工の足を絡めた攻撃もあって4点を失い、この回で降板。やや不運なマウンドとなった。

2回からは3年生右腕の岡本が登板。120キロ台後半の直球(同131キロ)をズバズバと決め、登板直後に三者連続三振。その後も八女工打線を9回まで3安打に抑え込んだ。終盤は直球が高めに抜けることも多くなったが、スライダーでカウントを整え大崩れはしなかった。背番号は12ながら、エースの風格さえ感じさせる堂々たる投球を見せたが、球数が100球を超えた10回裏は直球の抑えが利かず、あと一つのアウトが遠かった。
打線は2年生の4番宮崎が3安打2打点の活躍。チャンスで回ってきた初回と10回はいずれもタイムリーを放ち、勝負強さを示した。初回、6回は二盗を決めたあとにタイムリーが飛び出すなど効果的に得点を加えた。同点になったあとも再三得点圏に走者を進め、芯で捉える打球も多かったが野手の正面を突くなど、終盤は押し気味に試合を進めながらあと一本が出なかった。


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