第97回選抜高校野球大会に出場している九州地区代表の西日本短大附は大会3日目の20日㈭、1回戦に登場。大垣日大(岐阜)を6-0で下し、2回戦進出を決めました。春は二度目の出場となる西日本短大附は、これがセンバツ初勝利となりました。2回戦は24日㈪、大会7日目第二試合で山梨学院とベスト8をかけて対戦します。
【試合経過】—————————-
西日本短大附が中盤に中軸の長打攻勢で突き放し、投げてはエース中野が走者を出しながら要所を締めて完封。大垣日大に快勝した。
3回まで走者を出せなかった西日本短大附は4回、奥が中前打で出ると井上が送って一死二塁とし、斉藤の中前打で先制した。さらに斉藤が二盗を決め、続く佐藤のセンター右を破る二塁打で生還。安田左飛、山下四球、湯山左前打で二死満塁から小川が押し出しの死球を受けて、この回3点をあげた。
続く5回にも四球で出た奥を井上が送り、斉藤右直で奥が三進して二死三塁。ここで佐藤が左越え三塁打、安田もセンター右への二塁打で続き2点を追加した。7回は斉藤の左中間へのランニングホームランが飛び出し、6-0とリードを広げた。
序盤、押し気味に試合を進めたのは大垣日大。初回一死後、山﨑死球、貝原二塁内野安打で一死一、二塁。西河三振のときに山﨑が三盗を決めて二死一、三塁としたが藤野は左直に倒れた。4回は先頭の貝原が中前打を放ち、続く西河のときにヒットエンドランをかけたが二直併殺。6回、7回も先頭打者がヒットで出塁したが次打者がいずれも遊ゴロ併殺打。8回無死一、二塁の好機にも後続が倒れ、最後までホームが踏めなかった。
| 第97回選抜高校野球大会1回戦 (2025年3月20日・木/阪神甲子園球場) |
| チーム名 一二三四五六七八九 計HE 大垣日大 000000000 081 西短大附 00032010x 690 大垣日大 年 打安点 西短大附 年 打安点 (中)山 口③ 310(中) 奥 ➂ 410 (二)山 﨑② 300(遊)井上蓮➂ 310 (右)貝 原③ 430 二 藤 本➂ 000 (捕)西 河③ 400(右)斉 藤③ 522 (一)藤 野③ 300(一)佐 藤③ 322 (左)舩 橋③ 420(左)安 田③ 411 (遊)大 橋② 410(捕)山 下③ 310 (投)中野翔③ 300(二遊)湯山② 310 ー投 中 村② 000(三)小 川➂ 301 ー打 竹 岡② 100(投)中 野③ 300 (三)松 井② 200 (打三 伊藤③ 110 振球犠盗残 振球犠盗残 63028 54319 ————————————— 投 手 回 安球振責 投 手 回 安球振責 中野翔 7.2 9456 中野 9 8360 中村 0.1 0000 ———————————————- ▼試合時間:1時間59分/観衆:11,000人 ※名前に下線のある選手は左打ち(投手は左投げ) |
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西日本短大附の投打ががっちりとかみ合い、東海王者の大垣日大に快勝した。
序盤の堅守が勝利への序章となった。初回一死一塁で貝原のセカンド右を襲うライナーに湯山が横っ飛び。捕球こそできなかったがグラブに当てて、内野安打にとどめる。抜けていれば俊足山﨑が一塁走者だっただけに一、三塁もあるところだった。さらに二死一、三塁から藤野の左翼線へのライナーをレフト安田が腕を目いっぱいの伸ばしてのランニングキャッチ。先制を阻んだ大きなプレーだった。

エース中野は初回のピンチを切り抜けると2回3回と三者凡退で退けてリズムをつくった。130キロ前後の直球(この日最速135キロ)に120キロ台のカットボール、110キロ台のスライダーを両サイドの低めに集め、打たせてとっていった。芯で捕らえられたあたりも序盤を中心に多くみられたが、バックがしっかりと守ったことが、まず勝因として挙げられる。
中野が先に点を与えなかったことで、3回まで走者を出せなかった打線も落ち着いて二巡目の攻撃にのぞめた。切り込み役となったのは1番・奥。4回にチーム初安打で流れを作ると、井上が送って先制機を迎える。大垣日大の先発・中野は3回まで左打者の外角低めにスライダーを集めて好投してきたが、このピンチでは制球が甘くなった。斉藤、佐藤が高めに浮いた直球を逃さずに叩いて2点を先制、主導権を握った。
5回も四球を選んだ奥の出塁から井上が送ると、再び佐藤が真ん中高め、ややボール気味の直球を左翼フェンスにダイレクトでぶち当てる三塁打。安田も甘く入ったスライダーをセンター右にライナーで運び5-0。奥の出塁から攻撃のリズムを作る、西短らしい攻撃だった。
点差が開き、無死の走者を出しても強攻するほかなくなった大垣日大は6回、7回と無死で安打の走者を出しながら、続く打者が遊ゴロ併殺打。いずれも強い当たりだったが、井上がしっかりと処理した。
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打線ではやはり4番佐藤の存在感が際立った。昨秋は長距離打者にありがちな脆さも散見されたが、この日は2打席連続タイムリーのあとの4打席目、低めへの変化球攻めにもファールで粘り、最後は四球を選んだ。豪快さだけでなくきわどい球にもついていく柔軟性は、今後の飛躍を予感させる打席だった。この日も2安打2打点と好打を重ねた斉藤とともにマークが厳しくなれば、前後の打者のヒットチャンスも増える。また、この日の四球のようにつなげば後ろに安田、山下と左の強打者が控えるだけに得点力アップものぞめる。
この試合は西短打線の左打者と2年生左腕・谷之口との対戦がカギと見られた。しかし谷之口は調子が万全でなかったようで登板は見送られた。その結果、打ち込まれながら中野が続投することになり、西短が一方的に攻める展開となった。
ただ今後、勝ち上がれば左の好投手との対戦は必至。準々決勝で横浜と対戦することになれば大会ナンバーワンと呼び声高い奥村がいる。そこで今日のような打撃を見せることができるか。夏からの進化が問われるのはその時だ。


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