13安打で12得点を挙げた福岡大大濠が5回コールドで八女農を退けた。
初回に2点を先制された福岡大大濠はその裏、小峰の左中間三塁打と先村の右犠飛で1点差とすると、2回は右前打で出塁した豊田が二盗を決め中村の犠打で一死三塁とし、中川の右犠飛で同点に追いついた。さらに宮本が四球を選んで二盗を決め、波多江のセカンド後方に落ちる適時打で逆転。続く小峰の四球で二死一、二塁とし、先村が右中間三塁打を放って2点を追加した。なおも二死三塁から菅野のレフト左への二塁打、東の左中間二塁打でさらに2点を加えてリードを広げた。

3回は右前打で出た中村を中川が送り、宮本の右飛で二死三塁。続く波多江がレフト前に落として中村が生還した。さらに二盗を決めた波多江が小峰の左前打で還り、この回2点を加えた。5回は中川中前打、宮本三ゴロ失のあと代打平岡が送って一死二、三塁。小峰のレフト右への二塁打で2者が還り、先村の中越え二塁打で小峰も生還、コールド勝ちを決めた。
八女農は初回一死後、森田、石橋の連続四球と大神の右前打で一死満塁とし、堀田の一打が二塁ベースに当たって右前に転がる適時打となり2者が生還した。続く野中死球で再び一死満塁としたが、ここで登板した波多江に三牧は三ゴロ(本塁封殺)、竹田は三振に打ち取られて追加点を奪えなかった。2回以降は走者を出すことができず、反撃のきっかけをつくれなかった。

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| 第155回九州地区高校野球福岡大会 2回戦 (2024年9月6日・金/春日公園野球場) |
| チ 一二三四五六七八九十 計HE 八女農 20000 221 福大大濠 16203x 12130 (5回コールド) 八女農 年 打安点 福大大濠 年 打安点 (二)橋 村② 300 (三)小 峰① 333 (捕)森 田② 200 (右)先 村② 324 (遊投)石橋② 100 (遊)菅 野② 311 (一)大 神② 210 (捕) 東 ② 311 (三)堀 田① 212 (二)豊 田② 320 (投遊)野中② 100 (左)中 村① 210 (中)三 牧② 200 (中)中 川② 111 (右)竹 田② 200 (一)宮 本② 200 (左)永 田① 200 (投)瀬 崎② 000 ーーーーーーーーーー 投 波多江① 222 ーーーーーーーーーー 打 平 岡① 000 球犠振盗残 球犠振盗残 30103 25034 —————————————- 投 手 回 安球振責 投 手 回 安球振責 野中 1.2 6207 瀬崎 0.2 2302 石橋 2.2 7004 波多江 4.1 0010 ———————————————— ▼試合時間/9:57~11:02 公式記録ではありません ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ |
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今夏準優勝メンバーから柴田、平川の両輪、打者では大神、高田ら好打者が去った福岡大大濠。その新チームが春のセンバツを目指す初戦を観戦した。

先発は背番号11の瀬崎。右上手から130キロ前後(この日最速135キロ)の直球を投げ込んできたが、力みからか高めに抜ける球が目立ち一死から連続四球。大神にはフルカウントから126キロの直球をセカンド右に運ばれ、堀田には詰まらせながらも二塁ベースに当たるヒットを許して2点を失った。続く野中に死球を与えたところで降板。打者6人に2安打3四死球という内容だった。

2点を失いなおも一死満塁の場面で登板したのは1年生の波多江。昨年の全国中学生都道府県対抗野球大会では福岡選抜のエースとして優勝に貢献した。中学時代はサイドハンドだったが、この日はアンダーハンドに近いフォーム。球速は110キロ前後(同111キロ)ながら、90キロ台のスライダーを交えて丁寧にコーナーをつき、このピンチを切り抜けた。2回以降もテンポよく投げ、一人の走者も出さない完全救援。右打者への内角球はシュート回転しているのかツーシーム系の変化球なのか詰まらせるシーンが目立ち、奪った14のアウトのうち6つがサードゴロ。全体的にボール先行の投球だったが四球は許さず、制球の安定感が際立った。
打線は八女農の野中、石橋という軟投派右腕2人の緩い球をしっかりと引き付けて13安打。2回に東が軽く合わせた一打は、左中間を深々と破っていく4番打者らしい当たり。昨年のU-15日本代表の小峰は1番サードで出場し3打数3安打。前チームでもたびたび出場していた先村も2安打4打点と勝負強さを発揮した。

八女農の先発野中は力みのないフォームから100キロ台(同107キロ)の直球に80キロ台のカーブを交えて挑んだ。2回は犠飛で追いつかれたあと二死走者なしから8番宮本に与えた四球が痛かった。続く波多江にセカンド後方に落ちるヒットを許すと小峰にも四球を与え、3者連続の長打を浴びて降板。いずれも高く入った球を痛打された。

その後、ショートから石橋がマウンドへ。野手らしくテイクバックをほとんどとらないフォームから、力のある直球(同114キロ)とスライダーを投げ込んできたが、少しでも甘く入った球は捕らえられた。それでも素早い動きで送りバント2つを処理したプレーは目を引いた。
二人で13安打を浴びたものの与えた四球は2つで、守備陣の失策も一つだけ。初回には三塁側のファールフライをショート石橋がよく回り込んで好捕したほか、各選手とも守備範囲内の打球を確実にさばいた。大差はついたものの締まった試合を演出し、ベンチ入りメンバー9人の八女農の健闘が光った一戦だった。


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