第106回全国高校野球選手権大会は大会第11日の17日(土)3回戦4試合が行われ、第二試合に登場した福岡県代表の西日本短大附は京都国際(京都)に0-4で敗れ、優勝した1992年以来のベスト8進出はなりませんでした。
【試合経過】—————————-
京都国際の中崎が毎回の14三振を奪って完封、打線も1回を除く毎回の16安打を放ち西日本短大附を圧倒した。
京都国際は2回二死後、高岸が四球で歩くと清水の左前打でレフトが打球処理を誤る間に三進し、続く長谷川の初球が捕逸となって先制のホームを踏んだ。さらに二死二塁から暴投で清水も三進、長谷川の右前打でこの回2点をあげた。
5回は一死から右前打で出た沢田が藤本の左中間二塁打で還って3点目。6回以降も毎回のように走者を出しながら追加点があげられなかったが、9回一死後、沢田中前打、藤本遊ゴロ失、奥井投犠打で二死二、三塁とし、代打服部の遊内野安打で4点目を奪った。
西日本短大附は初回一死から井上四球、古賀二ゴロ(二塁封殺)、高峰中前打で二死一、二塁と先制機を迎えたが村上が三振。6回は一死後、高峰が左翼線二塁打で出塁し村上三振、斉藤故意四球で二死一、二塁としたが代打佐藤が三振に倒れた。9回は村上が二ゴロ失で出塁、斉藤三振のあと代打松門が左前打を放って一死一、二塁と最後の粘りをみせたが後続が凡退。7安打を記録したが畳みかけられず、三塁を踏むことができなかった。
| 第106回全国高校野球選手権大会3回戦 (2024年8月17日・土/阪神甲子園球場) |
| チーム名 一二三四五六七八九 計HE 京都国際 020010001 4161 西短大附 000000000 072 京都国際 年 打安点 西短大附 年 打安点 (左)金 本③ 520(中) 奥 ② 410 (二)三 谷③ 520(遊)井上蓮② 300 (中)沢田◇③ 420(一)古 賀③ 400 (遊)藤 本③ 521(三)高 峰③ 420 (捕)奥 井③ 100(投左)村上③ 400 (一)高 岸③ 310(右)斉 藤② 320 (打一 服部③ 111(左)安 田② 200 (三)清 水② 520 投 中 野② 000 (右)長谷川② 321 打 佐 藤③ 100 (投)中 崎③ 420 投 尾 方③ 000 ーーーーーーーーーーー 打 松 門③ 110 ーーーーーーーーーー (捕)山 下② 400 ーーーーーーーーーー (二)三 笘③ 310 ーーーーーーーーーー 打 北 村③ 100 振球犠盗残 振球犠盗残 534012 142029 ————————————— 投 手 回 安球振責 投 手 回 安球振責 村上 5 10311 中崎 9 72140 中野 1 2030 尾方 3 4010 ———————————————- ▼試合時間:1時間58分/観衆:27,000人 ※名前の下線は左打者、◇は両打 |
—————-
16安打を放って毎回のように得点をうかがった京都国際に対し、防戦一方を強いられた西日本短大附。点差は4点だったが、内容的には京都国際が圧倒した。
西日本短大附先発の村上は初回三者凡退、2回も一死から死球の走者を出したが山下が二盗を刺し、この回もテンポよく三人で片付けるかと思われた。しかし高岸を歩かせると清水にはスライダーを左前に運ばれ、安田のファンブルもあり一、三塁。その初球、サインミスか高めの直球を山下が捕れず(記録は捕逸)あっさりと先制を許す。さらに暴投で三進を許し、長谷川には外角高めの直球をセンター前に合わせられて2点目。続く中崎にも直球をセカンド右にはじき返され、三谷にはスライダーをあわされて一二塁間を破られる。ライト斉藤の本塁好返球で3点目は阻止したが、ミスが重なっての失点と4連打で主導権を握られた。
しかしまだ2回。西日本短大附にも反撃のチャンスは残されていた。その裏、斉藤が中前打で反撃の狼煙をあげたが、安田はスリーバント失敗。3回裏も先頭の奥が遊内野安打で出塁したが、井上は2-1からのバスターエンドランがファールに終わると2-2からバントを試みたが捕邪飛。攻撃でもリズムに乗れなかった。
村上は全体的に球が高く、3回以降も苦しい投球が続いた。京都国際の各打者は大振りせずコンパクトな打撃で毎回のように走者を出して流れを渡さない。村上も3回一死二塁、4回二死一、三塁をしのぎ、5回は沢田、藤本の短長打で3点目を許したが、続く一死満塁は投前のセーフティスクイズを本塁にグラブトス、1-2-3の併殺に仕留めて踏ん張る。5回までに10安打を浴びながらも3点で食い止めて後半に望みをつないだ。

6回からは2年生右腕の中野、その裏の攻撃で中野に代打が出ると7回からは甲子園初登板の左腕尾方がマウンドへ。6回二死一、二塁、7回一死三塁、8回無死一塁・・毎回のようにピンチを招くが得点は許さない。投手陣がギリギリのところで耐え続けるなか西日本短大附も5回二死二塁、6回二死一、二塁と反撃を試みるが、あと一本が出ない。7、8回は三者凡退で勢いを止められ、9回に敵失と代打松門の左前打でスタンドを沸かせたがホームは遠かった。毎回の14三振を奪われ、うち10個が左打者。外に逃げていくスライダーに最後までバットは空を切り続けた。
福岡大大濠の柴田・平川、東海大福岡の佐藤、近大福岡の田邊ら、右の好投手を打ってきた西日本短大附だったが、福岡大会では中崎のような本格派左腕との対戦はなく、最後まで捕らえられなかった。守りではピンチの連続をよくしのいできたが、2つのバッテリーミスと2失策がいずれも失点につながってしまうなど、京都国際の圧力に耐えきれなかった。
それでも2回にみせた斉藤の本塁好返球のほか、9回は内野安打にはなったが三遊間の打球をショート井上が飛びついておさえ、サード高岸は三遊間のライナーを横っ飛びで好捕するなど好プレーを連発。6回二死一、二塁の好機で登場した代打佐藤は、豪快なスイングで観衆を沸かせた。
今年の西日本短大附は過去10大会の福岡代表として最高のチーム打率を誇る大型打線を擁し1回戦で6得点、2回戦で13得点。ここ数年続いていた県勢の「打てない」歴史に終止符を打った。ただ、それでもベスト8の壁は厚かった。西日本短大附の健闘は称えつつも、全国上位に食い込むにはさらなるレベルが必要であることを改めて認識させられる一戦となった。


Leave a Reply