【観戦記】九国大付3-1東福岡(選手権福岡大会4回戦)




◇九国大付3-1東福岡(選手権福岡大会4回戦)

九国大付が1年生の3番牟礼の2打点の活躍などでリードを奪い、今村からエース田端へとつないで東福岡の反撃を断ち切った。

▼4回戦(11日・光陵GS)〔試合記録
九国大付 102 000 000 =3
東福岡  100 000 000 
=1
【九】今村→田端【東】原田→橋本

九国大付は初回先頭の秀嶋が右前打。平間が送って一死二塁とし、牟礼の左前打で先制した。同点で迎えた3回は秀嶋が詰まりながらレフト前に落として出塁すると平間が送り、牟礼のセンターに抜けようというあたりがショートのグラブをはじいてライト前に転がる間に秀嶋がホームを踏んだ。さらに二死一塁から、三宅が一塁線を破る二塁打を放って牟礼が生還、3-1とリードを広げた。

1回表九国大付一死二塁 牟礼が先制の左前適時打を放つ

その後も4回二死満塁、5回一死二塁、7回無死一、二塁、8回一死三塁と再三好機をつかみながら追加点があげられなかったが、今村から田端へと投手をつないで東福岡に得点を許さず、そのまま逃げ切った。

東福岡は初回、先頭の山本が三塁線を破る二塁打で出塁すると因が送り、3番大木のスクイズで追いついた。

4回は4番岩崎が二塁打で出塁し、中村二飛のあと原田が左前打を放ち二盗を決め一死二、三塁としたが後続が凡退。8回は代打滝川が四球を選び、山本の時に代走穴井が二盗を決め無死二塁。山本三振のあと、救援登板した田端から因が二塁内野安打を放ち二盗を決めて再び一死二、三塁としたが、大木のスクイズが投飛併殺。二度の絶好機を生かすことができず、追いつけなかった。

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両校とも背番号10が先発のマウンドにあがった。

九国大付・今村

九国大付の今村は長身右腕、直球は120キロ台後半ながらスライダー、チェンジアップを低めに集める制球のよい投手だ。初回に二塁打と二つの犠打で同点とされ、その後も3回を除いて毎回のように安打を許したが要所を抑えた。6回7回はいずれも三者凡退としり上がりに調子をあげ、スライダーでの三振も増えていった。8回先頭にこの試合初めての四球を与え、一死二塁となった場面で降板したが、先発の役割を十分に果たして田端につないだ。

東福岡の右腕・原田は、踏み込むときに左足がインステップし、クロス気味に130キロ前後の直球を投げ込んでくる。内角の厳しいところに投げ込み、連動するスライダーも効果的だったが、その原田から2打点をあげたのが1年生ながら3番に座る牟礼だ。

東福岡・原田

初回は一死二塁で先制の左前打を放つと、3回も一死二塁の場面で打席に立つ。内角を2球厳しく攻められたあとの3球目も内角直球、やや差し込まれたがショート右にはじき返すと、飛びついて抑えようとするグラブをはじいてライトまで転がっていくタイムリー。1年生らしからぬがっしりとした体格に、打席での雰囲気も十分。すでに九国大付の中軸打者としての風格さえ感じる。

東福岡・橋本

ただ、原田も4回以降は踏ん張る。4回は二死満塁で牟礼を迎えたが、スライダーで一飛に打ち取り追加点を許さない。5回一死二塁からはエース橋本がマウンドへ。130キロ前後の直球にスライダーを交えて後続を抑えると、7回は味方の失策から一死一、二塁のピンチを背負い田端に一・二塁間を破られるがライト中村が本塁好返球、追加点を阻む。8回にも一死三塁で代打に1年生スラッガーの上岡を迎えたが直球、スライダーで徹底して内角を攻め、最後は外角速球で見逃し三振に仕留めた。

九国大付・田端

するとその直後、東福岡に大きなチャンスが巡ってくる。代打滝川が四球を選び、代走穴井が二盗に成功。山本三振のあと九国大付はエース田端を送り込んできたが、因がスライダーを一・二塁間に運び、セカンド三宅が飛びついておさえたが内野安打に。次打者大木の初球に二盗も決めて一死二、三塁。打席の大木は初回に同点のスクイズを決めていたが、ここは一打同点の場面。強攻かと思われたが、2球目をスクイズ。しかしこれが投手への飛球となり万事休す。併殺となって一瞬にしてチャンスが潰え、9回は田端に三者凡退に打ち取られた。

九国大付は得点をあげた1回、3回以外にも2回二死一、二塁、4回と5回は一死二塁、7回無死一、二塁、8回一死三塁と五度も得点機を得ながら突き放せず、8回の東福岡の反撃に冷や汗をかくことになった。この日は原田・橋本とも好投していただけに大量得点は難しかったにせよ、5回戦以降はさらに好投手が出てくることを考えると、得点力不足に一抹の不安を残す結果となった。

東福岡は初戦の八女工戦で3点、続く修猷館戦でも2得点に終わっており、この試合でも2回以降はゼロが並んだ。春2回夏4回の甲子園出場を誇る同校も2018年夏を最後にベスト16入りがなく、今大会も届かなかった。強豪復活に向けた試行錯誤が続く。

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