福岡の高校野球

’25秋季大会展望③Cパート~東福岡に投手力充実の戸畑,春日,小倉

~Cパート~
〔北部〕
県大会争いは戸畑、小倉、小倉工と公立校が中心となりそうです。

北九州地区新人大会の準優勝校・戸畑は家村、石井の二枚看板が大きな存在感を放ちます。いずれも130キロ台なかばの直球に鋭く落ちるスライダーを持つ右腕。1年生左腕の小幡も夏のマウンドを経験しました。今夏は3試合をいずれも3点以内に抑え、準優勝した北九州地区新人大会では5試合で4失点。強力な投手力をバックに8強入りを目指します。

小倉は1年生ながらエースの貫禄が漂う蕨野をはじめ加藤、国武(1年)、山本(同)ら豊富な右投手を抱えます。打線も林、良永、棈松と前チームの中軸がそっくり残るなど経験値の高い選手が多いのが強み。ただ今夏、新人大会とも初戦で完封負けを喫しているように点が取れていないのが気になるところ。九州国際大付、東海大福岡などを破ってベスト8入りを果たした昨秋の再現を狙うためも打線の奮起が求められます。

小倉工には、今夏の県大会進出の原動力となった左腕梅山がいます。夏は3回戦で光陵を完封するなど19イニングスを投げて自責点4(防御率1.89)。適度に球が散る印象ですが、左腕から右打者の内を突く直球に力があります。野手はメンバーが一新となりますが新人地区大会ではベスト4入り。準決勝で敗れた戸畑への雪辱を期します。

私立の実績校も集まりました。近大福岡は夏は初戦敗退に終わりましたが中軸は1、2年生が担いました。夏は登板のなかった右腕の桑村も戦列に復帰し、上位をうかがってきそうです。東筑紫学園は今夏4強のメンバーのうち残るのは4割超の打率を残した中東だけですが、夏の勢いを駆って3季連続の県大会を目指します。

前チームの主力が残る星琳は新人大会で九州国際大付から9得点。伝統的に打力のあるチームで、点の取り合いになれば俄然力を発揮します。新宮は右本格派の藤井、八幡南は安定感のある坂井、今夏8強の北筑も130キロ台なかばの直球を投げる満行など、マウンド経験のある投手も多く残ります。新人大会で優勝した東筑と延長戦を戦った北九州、今夏は初戦敗退ながら玄界戦で10三振を奪った左腕近藤のいる慶成などの戦いぶりも注目されます。

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〔南部〕
福岡地区新人大会で準優勝の東福岡、投手力の充実している春日を中心とした県大会争いになりそうです。

今夏8強の東福岡は新人大会でも福岡大大濠に競り勝つなど準優勝。前チームの主力メンバーは左腕齋藤とファースト菅のみですが、選手層の厚さを生かして勝ち上がりました。秋の大会では2022年に準優勝、昨年もベスト4と近年は好成績が目立っており、今年もチャンスを迎えました。

春日は制球のよいエース占部、大型右腕の矢野(1年)と夏のマウンドを経験した2人が残ります。夏は東福岡と5回戦で対戦しコールド負けを喫しましたが、この時の先発メンバーが投手を含めて6人おり、リベンジの機会をうかがいます。

投打の主力が抜けた久留米商は元村・古賀の両右腕、柳川は小坪・時田の中軸打者を中心としたチーム作りとなりそうですが現時点の戦力は未知数。勝ち上がりながら戦力を整備し、厚い選手層が生かしたいところ。新人大会で久留米商を破って決勝進出を果たした久留米は初戦で春日と対戦。いきなりの強敵ですが、ここで勝って勢いに乗れるか。

夏の大会では先発メンバーのうち8人が2年生ながら、シード福岡第一をあと一歩まで追い詰めた筑紫台も上位進出を狙う一校。中村三陽は夏の大会で長身右腕の原野が好投しました。船崎、鉄穴の二遊間も堅実で、接戦に勝機を見出したいところです。

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