福岡の高校野球

’25選手権福岡大会を振り返る②~投手編

今大会10イニングス以上投げた投手の成績をまとめてみました。まずは15イニングス以上を投げた投手についてみていきます(表1)。

(表1)青字は左投手。数字の太文字は部門トップ10、赤色の太文字は部門トップ。投球回数は2/3は切り上げ、1/3は切り下げ

まず、防御率を見ると飯塚の大塚永遠投手(0.36)、久留米商の持地唯吏投手(0.47)の二人が0.5を切りました。大塚投手は打線の援護が得られず、持地投手は守備の乱れに泣き、いずれも自責点1のまま5回戦で姿を消しました。西日本短大附は中野琉碧投手が0.69、原綾汰投手が0.75といずれも0点台。盤石の投手陣で優勝をつかみました。福大若葉の抑え役を務めた井上幸輝投手(0.82)、シード校の育徳館を破った小倉商の清水星愛投手(0.82)も自責点は0点台でした。

与四死球率がもっとも低かったのは西日本短大附の中野投手。26回を投げて死球が1つあっただけで、四球はゼロ。原投手も24回で与四死球は2つだけと、この二人の制球力は群を抜いていました。このほかでは福岡大大濠の志村隆之介(1.13)、真颯館の村田匠(1.74)の両左腕、さらに大塚投手(1.80)も四死球の少ない投手でした。

1試合当たりの被安打が少なかったのは東筑の深町光生投手で4.24。さらに小倉商の清水投手(4.91)、北九州市立の荒木永遠投手(5.06)が続きました。

福島・古賀投手

奪三振率では直方の左腕・塚本優空投手(11.25)、福島の古賀春吏投手(10.7)が2桁に乗せました。奪三振王は古賀投手。切れ味鋭いスライダーを武器に37回で44三振を奪いました。さらに今大会で投球回数・投球数がいちばん多かったのも古賀投手で、大車輪の活躍で同校初の8強入りに貢献しました。このほか八女学院の石飛太基投手(9.50)、久留米商の持地投手(9.47)も三振で多くのアウトを奪いました。

1年生では春日の矢野樹投手が唯一、15回以上を投げました。2年生では深町投手のほか中原陽向投手(九産大九州)、梅山玲久投手(小倉工)の両左腕がチームの主戦として活躍しました。ただ、昨年に比べると1、2年生の登板回数は減少しています。

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(表2)青字は左投手。数字の太文字は部門トップ10、赤色の太文字は部門トップ。投球回数は2/3は切り上げ、1/3は切り下げ

対象を15回未満の投手まで広げてみると西村壮投手(東海大福岡)、谷誠太郎投手(東福岡)は10~11回の登板ながら自責点ゼロ。もう少し投げるところを見たかった投手でした。國武一聖投手(浮羽究真館)、見市登志哉投手(光陵)の右サイドハンドの二人も防御率0点台と安定していました。

奪三振率では山本嘉隆投手(九国大付)がトップ。東筑紫学園戦の6者連続三振は強烈なインパクトを残しました。篠原共輝投手(戸畑工)、林歩投手(修猷館)の左腕二人も三振の山を築きました。与四死球が少なかったのは井上遥斗投手(柳川)、柏陵の2年生・今村悠希投手、福岡工の松岡颯汰投手らで1試合当たり1個未満という数字でした。

2年生では家村孔大投手(戸畑)、1年生では浦野慶臣投手(福大若葉)もそれぞれ好投しました。秋以降のさらなる活躍が期待されます。

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