第107回全国高校野球選手権福岡大会はいよいよ27日㈰に決勝が行われ、フィナーレを迎えます。優勝を争うのは西日本短大附と九州国際大付。コロナ禍明けの2021年以降、夏の甲子園に出場しているのは両校だけ(2021年と24年が西日本短大附、22年と23年が九州国際大付)で、今年もいずれかが代表の座に就くことになります。
打率は西日本短大附の.324(当初記事では.315になっていました。訂正します)に対し九州国際大付は.316。チーム防慮率は0.66と0.86。数字的には非常に似通っており、高い投手力を持ち失点の少ないチームというのが共通する特徴です。
打線は西日本短大附・井上、九州国際大付・淵上と両校とも2番打者が好調で、いずれも打率は5割超え。また下位打線がやや弱く、1~6番で得点を重ねている点も類似しています。
西日本短大附は満を持してエース中野投手を先発のマウンドに送り込んでくるでしょう。78球で完投(7回)した東福岡戦から中4日。準決勝を原投手が完投したことも大きく、万全の状態で決勝のマウンドに立つことになりそうです。
一方の九州国際大付はこれまで5試合中4試合で山田投手が先発。ただ、23日の準々決勝で59球、25日の準決勝で91球を投げており、疲労の蓄積が懸念されます。となれば祐誠戦で先発した1年生左腕の岩見投手という思い切った起用も考えられます。西日本短大附は5回戦の福大若葉戦で、同じく長身の1年生左腕・浦野投手に苦しみました。
九州国際大付はリードを奪って終盤を迎えれば、抑え役に146キロ右腕・山本投手がいます。そのため西日本短大附としても先行逃げ切りを図りたいところ。序盤から中盤にかけて1点を争う攻防が繰り広げられそうです。
打力は互角。先発投手と守備力、そして経験値では西日本短大附がやや上回っていると感じます。ただ、九州国際大付には山本投手という切り札がいます。その存在が「早めにリードしておかなければ」という西日本短大附の焦りを誘うことにつながれば、九州国際大付に勝機が生じそうです。
この10年間の両校の対戦成績は、九州国際大付の3勝2敗。直近の対戦は2023年春の準々決勝で、このときは西日本短大附が9回裏に5点差を逆転してサヨナラ勝ちをおさめています。夏の大会に限れば2016年の5回戦が最後で、九州国際大付が8-3で勝ち、そのまま夏の大会3連覇を果たしました。
泣いても笑っても、あと1試合となった今年の夏。ハイレベルで熱い試合が期待されます。