
第106回全国高校野球選手権福岡大会はいよいよ24日(水)に決勝が行われ、フィナーレを迎えます。優勝を争うのは西日本短大附と福岡大大濠。2020年秋から2023年夏まで、九州国際大付と共に優勝の座を分かち合ってきた「3強」のうち2校が直接激突します。
両校は昨秋、今春も対戦しており、いずれも福岡大大濠が勝利しています。ただ、春の筑後地区大会も制した西日本短大附は福岡大大濠以外のチームには負けていないともいえ、雪辱を期す試合として「夏の決勝」という最高の舞台が用意されました。
両校の準決勝までの成績は表の通り。チーム打率、防御率とも同じような数字になっており、打線・投手とも高いレベルで好調を推移しています。

西日本短大附は上位から下位まで切れ目のない打線。3番古賀のバットが湿っていましたが準決勝では右翼フェンス直撃の大きな当たりを放っており復調の兆しがうかがえ、また昨秋・今春の試合では福岡大大濠の柴田、平川両投手に対して6打数4安打と打っています。1番奥の出塁もポイントになりそうで、盗塁6もさることながら、一瞬のスキを逃さす次の塁を奪う嗅覚もあり、福岡大大濠にとっては塁に出すと嫌な選手。投手はエース村上の安定感に加えて左の尾方、右の中野も準決勝では好投しました。
福岡大大濠は柴田、平川の2枚看板で強打の西日本短大附打線にのぞみます。先発は準決勝で温存した柴田投手でしょうか。打線では大神・高田・柴田・永田と左打者が好調です。中でも高田・柴田・永田は村上投手との相性もよく、この3人の前に走者を置くことができるかが、カギとなりそうです。
雪辱に燃える西日本短大附の気迫を福岡大大濠が受けて立ち、1点をめぐる激しい攻防が繰り広げられそうで、今夏の最高レベルの試合が期待されます。

Leave a Reply