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【観戦記】東筑3-1北筑(選手権大会3回戦)

◇東筑3-1北筑(選手権大会3回戦)

東筑・尾形、北筑・吉田による投手戦が展開されたが、6回に四球を挟む3連打で均衡を破った東筑が接戦をものにした。

▼3回戦(11日・光陵GS)〔試合記録
北筑 000 000 010=1
東筑 000 002 10x=3
【北】吉田【東】尾形

両校無得点で迎えた6回裏、東筑は一死から2番関屋が右前打で出ると、続く尾形も左前打を放って一死一、二塁。森木が四球を選んで満塁とした後、代打の永田(晴)が左中間二塁打を放って2点を先制した。7回は一死から8番大越が死球で出塁。岡田の一塁前バントが内野安打となって一死一、二塁から永田(祥)の中飛で二走の大越がタッチアップして二死一、三塁。続く関屋の時に岡田が二盗を試み、捕手からの二塁送球が乱れる間に(記録はショート失策)三塁から大越が生還した。

6回裏東筑二死満塁 永田(晴)が左中間に適時二塁打を放つ

北筑は4回、2番藤井(海)が中前に落とし、藤井(奏)が送って一死二塁。八汐三振のあと、5番大内田の中前打で藤井(海)が本塁を突いたがセンターからの好返球で憤死、先制のチャンスを逃した。3点を追う8回は右前打で出た6番大場を吉田が送り、古沢の遊ゴロ失で一死一、三塁。古沢が二盗を決めた後、9番田中の一ゴロの間に大場が生還して1点を返した。しかし続く二死三塁で藤井(晴)は一ゴロに倒れ、追い上げも及ばなかった。

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東筑の先発はエース尾形。伸びのあるストレート、左打者の外角に決まるカットボールを中心に力で北筑打線を抑え込んだ。与えた四球も一つだけで、ストライクを先行させてテンポよく投げこんだ。許した走者は安打の3人、四球の1人、失策で出た1人だけ。9イニングスのうち6イニングスで三者凡退に抑えるなど、付け入る隙を与えなかった。8回に失策もからんで1点を失ったが、危なげなく9回を投げ切った。

東筑・尾形

バックも好守で盛り立てた。4回は二死二塁で大内田の中前打をセンター岡田が本塁へ好返球で刺し、北筑の先制点を阻止。6回は藤井(晴)の三遊間への当たりをサード阿部が飛び込んで抑え、こぼれた球を拾って素早く一塁送球。ややセカンド方面に逸れたが、ファースト渡辺がよく伸びてアウトにしたのも大きなプレーだった。

北筑の吉田も大きなカーブ、チェンジアップを見せながら、内角低めいっぱいを突く直球で東筑打線を抑えていった。球威がそれほどあるわけではないが、緩い変化球の効果、さらにコースギリギリを攻められて東筑の打者は差し込まれた飛球が目立ち、5回まで1安打に封じられた。

北筑・吉田

それでも最後は東筑打線の力が上回った。3巡目に入った6回、二死から関屋が高めに浮いた直球を叩いて右前打、尾形も直球を左前に運んで一、二塁。ここで初戦本塁打を打っている4番森木。北筑バッテリーはこの試合、森木をかなり警戒しており、初回の第一打席は二死一塁ながら敬遠気味に歩かせ、4回も一死走者なしの場面で捕手の藤井(海)がマウンドに足を運ぶ念の入れよう。そしてこの場面も無理には勝負せず二死満塁。ここで東筑は5番渡辺に代えて代打・永田(晴)を送りこんだ。

永田は春の大会では3番を打っていた打者。ワンボールからの2球目の内角直球に振り負けず、センター左へ運んで2者が生還。青野監督の采配がズバリ的中し、遂に均衡を破った。

4回表北筑二死二塁 大内田の中前打で二塁から藤井(海)が本塁を突くもタッチアウト

初戦の常磐戦で16安打を放った北筑打線も、この日は快音が聞かれなかった。尾形の力のある直球に差し込まれ、3安打したのみ。ストライクを先行させてくる尾形に対して早いカウントからスイングをかけていったが2回は8球、3回は7球、7回は6球で攻撃を終えるなど尾形を乗せてしまう結果になった。東筑の好守もあり、力投を続ける吉田を援護できなかった。

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