秋季九州大会第4日~福大大濠が宮﨑商に完封勝ち、決勝進出

 休養日を挟んで5日(木)に行われた第147回九州地区高校野球大会の4日目は、準決勝2試合が行われました。福岡1位の福岡大大濠は宮﨑商(宮崎1位)を2-0で下して決勝進出を決めました。決勝は大崎(長崎1位)と対戦、勝てば2016年秋以来4度目の優勝となります。

 福岡大大濠は3回一死から9番古川が四球を選ぶと、続く友納が三塁線を破る二塁打を放ち、レフトの失策も重ねって古川が一気に生還。さらに二死二塁から山下の左前適時打で、この回2点を先制しました。その後は宮﨑商・日高の粘り強い投球の前に追加点を奪えませんでしたが、今大会初先発の1年生・馬場投手が宮﨑商を1安打に封じて得点を与えず、2試合連続となる完封勝ちをおさめました。

 ここまでの3試合で福岡大大濠はわずか1失点。毛利、馬場の両投手を中心とした堅い守りが光ります。この日好投した右スリークォーターの馬場投手は、福岡大会決勝の九州国際大付戦でも3失点ながら完投しており、左腕の毛利投手とタイプの違う2人の投手が完投できる目途が立ったことで、来春のセンバツに向けても大きな収穫となりました。
 打線は3試合で8得点。7試合で82得点をあげた福岡大会での実績からするとやや物足りなさは残りますが、1番友納が12打数6安打と打線を牽引しています。3試合で送りバントが8つと、走者が一塁に出れば確実に送り、1点を取りにいく堅実な攻撃も功を奏しています。
 4年前の優勝時は三浦投手という大黒柱がいて全4試合を完投、36イニングスで失点わずか3という快投を見せましたが、今年も投手力を中心とした堅い守りで4年ぶりの頂点まであと1勝と迫りました。

 準決勝のもうひと試合は延長12回までもつれる熱戦となりましたが、大崎(長崎1位)がサヨンラ勝ちで昨秋優勝の明豊(大分1位)を下して初の決勝進出を決めています。エース坂本投手はここまで3試合を全て完投。自責点6(防御率1.86)と安定した成績を収めており、6日(金)に行われる決勝も接戦が予想されます。

【大会第4日の結果】
◆準決勝(長崎県営)延長12回
 明豊 000 010 000 100=2
 大崎 010 000 000 101=3
【明】財原→殿垣内→太田【大】坂本
準決勝(長崎県営)
 宮﨑商  000 000 000=0
 福大大濠 002 000 00x=2
【宮】日高【福】馬場

【大会第5日の試合予定】
◆決勝<長崎県営
 大崎(長崎1位)福岡大大濠(福岡1位)

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