12安打を放って序盤から得点を重ねて主導権を握った真颯館が、先発・岡投手が8安打を浴びながら完投し、シード・小倉を破った。
真颯館は1回、先頭の和知がセンター右を破る二塁打で出塁すると、続く桜田はスリーバント失敗となったが、合屋がセンター左に痛烈にはじき返して先制した。2回も、この回先頭の7番・堀口が左前打で出塁し、下川が送って一死二塁。後藤三ゴロのあと、和知が投手強襲ヒットを放って1点を追加した。4回は6番・岡が中前打で出塁し、犠打と下川の三ゴロで二死三塁。ここで9番・後藤が一、二塁間を破ってリードを広げた。1点差に迫られた7回には、一死から4番・高木が四球、続く橋本のライト右へのヒットで一死一、三塁とすると、岡が左犠飛を放って突き放した。
3点を追う小倉は4回、二死から5番・堀の左前打、6番・河浦の中前打、7番・軸丸の四球で満塁とし、中野が押し出し四球を選んで1点を返した。
しかし反撃もここまで。7回には無死から代打・石橋が左前打で出たが、続く1番・山崎の三前送りバントが二塁で封殺され、河野、吉永が連続三振。9回も先頭の軸丸が右前打、一死後、石橋の右前打と山崎の四球で一死満塁と一打同点のチャンスを作ったが、代打・四戸が二ゴロ併殺打に倒れて、最後まで真颯館先発の岡を捕らえられなかった。
▼2回戦(17日・北九州市民)
真颯館 110 100 100 =4
小 倉 000 101 000 =2
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先発メンバーのうち5人が1、2年生の真颯館が快勝した。先発全員が1,2年だった昨夏(初戦で2-9で星琳に敗退)のメンバーのうち、この試合にも出
課題は投手陣であったが、3回戦で好救援をみせた左腕・岡が先発。昨夏は2回途中で早々に降板する屈辱のマウンドで、今夏はエースナンバーを高木に譲って7番をつけての出場だが、「元エース」の意地を見せた。ボールが先行し、高めに抜ける球も多く、4回には押し出しで1点を与えるなど、決して調子はよくなさそうだった。しかし、ここぞというところでは厳しいコースに直球を集め、スライダーを決め球に8奪三振。勝負処での集中力が光った。
打線は1~3番が無安打に抑えられ、主砲・土田の前に走者をためることができなかった。特に左打者の1、2番は8打数無安打3三振と完璧に抑えられた。注目の土田は6回に追撃の糸口となる右中間二塁打を放って存在感を示し、4回と8回にもヒットにはならなかったが、右中間に大きな当たりを飛ばしてスタンドを沸かせ、長距離打者の片鱗を見せた。
秋の九州大会にも出場した好チームだったが、中野と並ぶ投手の柱を欠いたことで猛暑の中での連戦を乗り切れなかった。