【観戦記】真颯館5-1九産大九産(選手権大会5回戦)




【観戦記】真颯館5-1九産大九産(選手権大会5回戦)

▼5回戦(19日・春日公園)
真 颯 館 000 140 000=5
九産大九産 001 000 000=1
【真】松本翔【九】近藤→吉川

5回表真颯館二死二、三塁、白川が中前適時打を放つ

真颯館が4回5回に5安打を集めて逆転、投げては先発・松本(翔)が九産大九産を5安打1点に抑えてシード対決を制した。

2回裏九産大九産二死二塁、鈴木の左越え二塁打で先制

1点を追う真颯館は4回、3番白川が中前打で出ると森田も四球、田崎が送って一死二、三塁とチャンスを広げ、6番加藤が右前打を放って追いついた。

続く5回は一死から9番松本が四球を選び暴投で二進。井上(蔵)三振のあと、中前打で出た三浦が二盗を決めて二死二、三塁とし、3番白川の中前打で2者が還って逆転に成功した。なおも二死一塁から森田の右前打で一、三塁。田崎の遊ゴロで二塁封殺をしようとしたが間に合わないとみて一塁送球したが間に合わず(記録は失策)、白川が生還。さらに三塁を狙った森田を刺そうしたファーストの三塁送球がそれる間に打者も二進して二死二、三塁となり、続く田崎の時に暴投で森田が生還。この回4点をあげた。

九産大九産は3回、8番近藤が中前打で出塁し、続く浜野の高いバウンドの投ゴロで二進。遠藤は三振に倒れたが、2番鈴木がレフトの右を破る二塁打を放って先制した。

しかし4回以降は松本の前に1安打に抑えられ、二塁を踏めなかった。

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ここまで3試合で28得点と打線好調の九産大九産を、真颯館の松本が5安打1点に封じた。

真颯館・松本翔

この試合も一巡目までは140キロ前後(この日最速143キロ)の直球をズバズバと投げ込んできた。3回に直球を2安打されて1点を失い、4回からはチェンジアップ、スプリットを交えるようになると、九産大九産打線から快音がピタリとやんだ。
5回に味方が勝ち越すと、その流れにも乗って三振の山を築いていく。5回は3者連続三振。6回から7回にかけても3者連続三振を奪うなど、スプリットを中心に9回までの5イングスで奪った三振は7個、試合全体では12個にのぼった。

真颯館打線は序盤、近藤の緩い変化球にてこずったが、4回に2本のヒットで追いつくと、5回は2番三浦から4番森田まで3本の単打を重ね、敵失や暴投などもからめて4得点。このあたりはさすがの対応力で、松本にとって十分すぎる援護となった。

課題としてはバントのミスが目立ったことか。初戦の北九州高専戦でもバントのミスが目についたが、この日も送りバントを試みた4回のうち二度失敗(三振と投邪飛)。理由は定かではないが、バントを失敗した選手は次の回から交代しており、こうしたミスをなくしたいという真颯館ベンチの意思の表れかもしれない。

九産大九産・近藤

九産大九産は4回戦に続いてエース近藤が先発。120キロ台後半(この日最速134キロ)の直球を見せながら、チェンジアップ、スライダーを低めに集めて、序盤は好投を見せた。ただ、2巡目に入った4回以降、徐々に緩い球にも対応されるようになり、5回は四球と暴投で自ら招いたピンチから三連打を浴び、さらにこの回2つめの暴投もからんで4失点。5回を投げて7安打2四球5失点で、6回からマウンドを吉川に譲った。

九産大九産・吉川

3回戦の筑紫台戦では先発し5回1失点、4回戦の自由ケ丘戦では好リリーフを見せている吉川は、この日も右サイドから125キロ前後(この日最速128キロ)のにスライダ―、チェンジアップを交えて安定感ある投球。4イニングスを1安打に抑えて追加点を与えなかった。それだけに九産大九産としては、5回の集中打に泣いた形となった。

自由ケ丘戦で12安打を放った打線も、真颯館・松本がスプリットを多投しはじめた4回以降、安打と四球の走者を二人だしただけ。140キロを超える直球と130キロ近いスプリットのコンビネーションの前に沈黙した。

 

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