福岡の高校野球

【観戦記】純真11-10福岡西陵(春季大会3回戦)

両校あわせて23安打、20四死球、5失策という乱戦を純真が制した。

10-10で迎えた延長タイブレーク10回裏、純真は先頭打者小川の時に投手小柳の二塁けん制悪送球で二走椙本が三進して無死一、三塁。福岡西陵は小川を申告敬遠して満塁策をとったが、続く岡田の右犠飛でサヨナラ勝ちを決めた。

10回裏純真無死満塁 岡田の右犠飛で椙本がサヨナラのホームイン

中盤までは福岡西陵が主導権を握った。2回に山田右前打、宮崎死球、河井三ゴロ(二塁封殺)で一死一、三塁から、田上の遊ゴロで山田は本塁封殺されたが後藤の右前打で先制した。

4回は堀部四球、河井の三ゴロで二塁封殺を狙った送球が乱れ無死一、二塁。さらに田上の投前バントが内野安打となって無死満塁。後藤遊ゴロ(本塁封殺)のあと、磯本の二ゴロが野選となってまず1点。続く入江の三ゴロで二塁送球が再び乱れて2者が生還した。なおも一死一、三塁から入江が二盗を決め二、三塁。岩本二直、板井四球で二死満塁とし、山田が左前に落として2点を追加した。さらに二死一、二塁から堀部の左翼線に落ちるヒットで板井も還り、この回6点をあげた。

5回はこの回から登板した純真2番手・田口から田上、後藤が連続四球。ここで登板した末田から磯本が投前バント、これが野選となって無死満塁。続く入江が右前打を放ち2点を加えた。7回は後藤がライト左への二塁打で出塁し、磯本が送って一死三塁。純真は2人を申告経験して一死満塁としたが、板井の中犠飛で1点を加え10-3とリードを広げた。

4回表福岡西陵二死満塁 山田の左前打で三走磯本に続き二走の入江も生還

純真は2回一死後、左前打で出た峯友が小川三振のあと二盗を決め、岡田の左前打で同点のホームを踏んだ。4回は一死から峯友死球、小川左翼線二塁打、岡田四球で一死満塁とし小池の右犠飛で1点を返した。7点差に広がった5回は宮本が遊ゴロ失で出ると松元が送り、河野の左前打で一死一、三塁から椙本の二ゴロの間に宮本が生還した。

3-10で迎えた7回は中前打で出塁した河野が二盗を決め椙本、峯友の連続四球で無死満塁。小川の三ゴロで1点をあげるとなおも一死二、三塁から岡田の左前打で椙本も生還した。岡田が二盗を決めて再び一死二、三塁とし、小池のセンター右への二塁打で峯友も還り、続く黄檗の右犠飛でこの回4点を返した。

8回は福岡西陵の2番手・平野を攻め、中前打で出た松元を河野が送り、椙本四球で一死一、二塁から峯友の右越え二塁打で松元が生還。なおも一死二、三塁から小川の左中間二塁打で追いついた。9回の一死満塁では決め切れなかったが、10回に決着をつけた。

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第158回九州地区高校野球福岡大会 3回戦
(2026年3月26日・木/久留米市野球場)
チ    一二三四五六七八九十  計HE 球犠振盗残
福岡西陵 0106201000 10103 836215
純  真 0101104301x1113 1274615
 福岡西陵 年 打安点 1  2  3  4    5   6 7  8 9 10
(右)後 藤③ 521 右飛 右安    遊ゴ   四球   右2 三振
(中)磯 本③ 411 中安 一ゴ    二選   ギ選   一ギ   三振
(遊)入 江③ 522 右飛    左安 三失   右安   故四   一ゴ
(一)岩 本③ 510 右安    三ゴ 二直   投ゴ   故四   一ゴ
(左)板 井③ 401 一ゴ    ニゴ 四球   三振   中ギ     捕選
(二)山 田③ 622    右安 三ゴ 左安   右飛   遊直     三振
(指)宮崎章③ 000    死球   
打指 堀部② 411          四球 左安   二ゴ   三振    一ゴ

(捕)河 井③ 600    三ゴ    三失 中飛   中飛   右飛  三振
(三)田 上③ 310    遊ゴ    投安   四球 右飛   四球

投手   回 安球振責  球数
土谷③  7 10726 119
平野③ 1.1  3413  30
小柳②  1 0100  18
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 純  真 年 打安点 1 2 3 4  5   6  7  8  9 10
(二)宮 本② 400 左飛  三ギ   遊失 三振 三振  
打三 田嶋③ 000                   投ギ

(三)山 村③ 110 左安    四球
三二 松元② 210          投ギ 中飛      中安 故四

(遊)河 野③ 321 三飛    三併   左安    中安 投ギ 故四
(一)椙 本③ 401   一ゴ  二ゴ 二ゴ    四球 四球 左直
(左)峯 友② 421   左安  死球 右飛    四球 右2 右飛
(右)小 川➂ 423   三振  左2    死球 三ゴ 左2   故四

(指)岡 田③ 323   左安  四球    四球 左安 三振     右ギ
(捕)小 池② 412   投ゴ  右ギ    捕邪 中2 三邪
(中)黄 檗② 321    右安 三邪    三安 右ギ   四球
投手  回 安球振責  球数
下醉尾②4 8200 81
田口② 0 0200 11
末田③ 6 2351 88
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▼試合時間/9:24~12:04 ※公式記録ではありません。学年は4月以降の学年
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり
純真・下醉尾

純真の先発は2年生エース・下醉尾。120キロ超(この日最速125キロ)の直球に90キロ台のスライダーを交える右のサイドハンドだ。直球はシュート回転が掛かっているようで右打者の内角に食い込んでくる。外に落ちていくスライダーでも安定してストライクがとれる。この下醉尾に対して福岡西陵は2回、山田が外角直球を一二塁間にはじき返すと、二死一、三塁から後藤も同じように外角直球を一二塁間に運ぶ。狙い球を絞っての見事な右打ちで先制点をあげた。4回は2失策に野選、さらに送りバントが内野安打になり、ポテンヒットが2本続くなど、ツキも味方につけて一気に6得点。下醉尾は決して打ち込まれたわけではなかったが、この回で降板することになった。

純真・末田

5回も無死満塁から、純真の3番手・末田の132キロの力のある直球を3番入江が右前にはじき返して2点追加。9-3で迎えた7回は先頭の後藤が130キロの直球を右中間に運び、犠打で一死三塁。あと1点入ると7点差になるため純真は満塁策をとったが、板井の中犠飛で1点をもぎとり10-3。130キロ超の直球にも振り負けしない福岡西陵打線が威力を発揮し、勝負あったかと思われた。

福岡西陵・土谷

福岡西陵の先発はエース・土谷。細身の体から投げ込む直球は100キロ台後半(同113キロ)に過ぎないが、90キロ台のカーブを交えて力投。6回まで毎回安打を許して7安打で3点は失ったものの、最少失点で抑えて試合を作った。7回裏を抑えれば勝利というところまできたが、6回を終えて球数は85球。あと3つのアウトが遠く4点を失って、この回でマウンドを降りた。

福岡西陵・平野

福岡西陵は8回から平野を投入。平野は右サイドから100キロ台の直球、変化球を低めに集めて何とかかわそうとするが、純真打線の勢いを止められず2本の長打を含む3安打を浴び、とうとう追いつかれてしまった。9回は一死満塁という絶体絶命の場面で2年生右腕の小柳を送り込む。小柳は期待に応えて2人を外野フライに打ち取って踏ん張ったが、10回に力尽きた。打力はあるだけに、投手陣がもう少し整備されてくると夏は楽しみな一校になりそうだ。

純真は失策や不運なヒットが絡んで序盤に大量リードを許したが、しぶとく追い上げた。5回裏には先頭打者が出ると、7点差にも関わらず送りバントで二塁に進める手堅い攻め。点差を詰めておけば終盤追いつけるという自信を感じさせる采配で、実際にその通りになった。打線は土谷のカーブを打ちあぐんでいたが、疲れが見え始めた7回に3安打に犠飛をからめて一気に攻略した。

投手陣では、5回途中から登板した3番手・末田が逆転の立役者となった。どっしりとした体格から130キロ超(同136キロ)の力強い直球を投げ込む。スライダーのほか、落ちる系統の球も投げていたか。交代直後に入江にタイムリーを浴び、7回にも犠飛で1点を失ったが8回以降は無安打投球。6回を投げて被安打2、与四死球3(うち2つは故意四球)、5奪三振の好救援だった。

【直近の福岡西陵戦 観戦記】
福岡西陵8-4浮羽工(2025年7月5日/第107回全国高校野球選手権福岡大会 1回戦)

 

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