福岡大大濠が、13安打に19四死球をからめて22点を奪い大勝した。
福岡大大濠は初回、先頭の杉村が右越え三塁打と友納の左前打で先制すると、続く深浦が送り星子の三塁内野安打、溝田の中前打で友納が生還。さらに新井四球で一死満塁から、白石の右犠飛で3点目。山下四球で再び満塁とし、宮本が右中間二塁打を放って2点を加えた。なおも二死二、三塁から杉村の右前打で2者が還り、この回7点を挙げた。
2回にも、この回から登板した2番手の立石彪から、深浦が四球を選び星子の遊内野安打のあと、溝田の捕前バントが三塁悪送球を誘い深浦が生還。無死二、三塁から連続四球で1点を加えると、山下三振のあと、三者連続押し出し四球で3点を追加。さらに深浦の中前打で2点、星子の左犠飛で1点を加え8点を奪って勝負を決めた。
八女工は初回松尾の四球と4番入江の左前打と盗塁で二死二、三塁としたが無得点。3回は1番小野が左前打。松尾三飛、松浦三振で二死となったが、入江の左前打のあと、岩谷が右翼線二塁打を放って2点を返した。だが4・5回は2番手の中村に三者凡退に抑えられて沈黙した。
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福岡大大濠が見事な先制攻撃を見せ、一気に八女工の先発・高﨑海を攻略した。まず先頭の杉村が2球目のスライダーをすくい上げて、あわやフェンスオーバーという右越え三塁打。続く友納が初球をたたき、サードグラブをはじく強襲安打、わずか3球で先制した。さらに深浦が送ると星子、溝田も連打で続き、たまらず高﨑が四球で走者をためたところを、9番の宮本が高めのスライダーを逆らわず右中間に運び、杉村も一・二塁間を破って一挙7点を挙げた。
八女工の先発・高﨑は120キロ前後の直球にスライダーを使った投球だったが、立ち上がりから積極的に振ってくる福岡大大濠打線の勢いに飲み込まれてしまった感がある。直球、スライダーとも外を中心とした投球で、単調になってしまったか。2番手の左腕立石は直球、カーブともなかなかストライクが入らず、2~4回で13四死球と厳しいマウンドになってしまった。左投手特有の大きなカーブもある。この経験を生かし、次の登板に期待したい。