【試合経過】
雨が降り続く中での開幕戦は、八女農が集中打と小林投手の粘り強い投球で大牟田北を振り切った。
1点を追う八女農は2回、四球で出た馬場航を中島が犠打で送り一死二塁。野中大の遊ゴロはショートが二塁走者を追いすぎで一塁送球が遅れ(記録は失策)一死一、二塁とし、深町も左前打で満塁。上村の時にパスボールでまず1点を返すと、上村も右前打を放って逆
先手を取ったのは大牟田北。2回、古賀が遊内野安打で出ると、塚本はバントを試みたが結局送れず三振に倒れたが、田村が四球で歩き一死一、二塁とし、村上が左前打を放って先制した。逆転された3回には右前打で出た川口を山口が送り、原田の二ゴロで三進すると、古賀の中前打で生還、同点とした。5回には二死からセカンド前への内野安打で出て盗塁を決めた山口を二塁に置い
▼南部1回戦(4日・久留米)
大牟田北 011 011 000=4
八女農 020 030 01x=6
————————————————————-
八女農打線がコンパクトな打撃で大牟田北の左腕・田村投手を攻略した。
序盤、田村投手は130キロを超える直球で押してきたが、八女農打撃はこの直球を逆らわず素直に打ち返した。2回の深町、上村の連打はいずれも逆方向への当たり。5回には3安打を集中させたが、これもすべてセンターから右へ弾き返したものだった。田村投手の球威が落ちてきた5回以降に7安打を浴びせたが、この試合で放った10安打のうち、実に8本がセンターから右方向への当たりだった。
八女農・小林投手の粘り強い投球も勝因だろう。キレのあるカーブを中心にした投球で7安打を許したがうち2本は内野安打によるもの。四死球も2つと安定していた。グラウンドコンディションが悪い中、内野陣もよく守った。特に6つのゴロを処理したショート・上村の堅実なプレーが目を引いた。
打線は最後まで小林投手のカーブに手を焼いたが、2盗塁を決めるなど少ない好機を確実に得点につなげた。ベンチ入りは14人だったがよく声も出ており、