1930年(昭和5年) 第16回選手権大会/小倉工(初出場) 優勝=広島商(広島)③ | |||
長い福岡県勢の低迷期を打ち破り、県勢9年ぶりとなる全国大会の舞台を踏んだのは小倉工。翌年、翌々年と春夏連続出場し、5季連続で甲子園の土を踏んだ。 この年は優勝した広島商に2回戦で逆転サヨナラで敗れたが、植田延夫-西村馨のバッテリーをはじめ、4番・新富卯三郎、藤本成志・山田悟の二遊間コンビ、レフト・松井保など若い選手が多く、この時の経験が翌年夏の全国ベスト4につながっていく。 新富はのちに大日本東京野球倶楽部(のちの巨人)の精鋭19名にも選ばれてアメリカ遠征に加わる。帰国後入隊のため退団、一度除隊となりプロ野球・阪急に入団してプレーしたが、その後再び召集され、ビルマ戦線で戦死を遂げている。 【1回戦】 広島商は灰山投手の2安打5四球と安定した投球を見せ、守備陣も無失策でしのぎ無駄な失点を許さなかったことが、土壇場での逆転を呼んだ。 |
|||
◇1回戦(8月13日/甲子園=以下同) 一二三四五六七八九 計HE 小 倉 工 1 0 0 0 0 0 0 3 0 4 5 4 鹿児島二中 0 0 0 0 0 2 0 0 0 2 3 3 <二>植田 【小倉工】 打安【鹿児島二中】打安 4 重 住 50 6 中 川 31 6 山 田 40 5 上 原 50 8 高 橋 41 2 本 山 30 5 新 富 32 3 三 宅 31 1 植 田 31 1 柳 場 30 2 西 村 40 4 米 盛 40 3 藤 本 41 7 浅 海 20 9 野 田 40 9 西 郷 30 7 松 井 20 8 福 重 41 振 四犠盗残 33 5 振四犠盗残 30 3 104026 77139 |
◇2回戦(8月17日/甲子園) 一二三四五六七八九 計HE 小 倉 工 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 2 4 広 島 商 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 3 0 【小倉工】 打安 【広島商】 打安 6 山 田 40 8 竹 岡 41 7 松 井 40 9 田 中 40 8 高 橋 31 3 太 田 30 5 新 富 40 1 灰 山 30 1 植 田 40 5 杉 田 21 3 藤 本 20 6 保 田 30 2 西 村 31 2 土 手 40 9 古 田 00 4 八 林 41 4 野 田 30 7 久 森 30 振四犠盗残 27 2 振四犠盗残 30 3 85034 670410 |