相手守備陣の乱れに乗じて得点を重ねた東筑紫学園が、大型右腕・藤井を擁する新宮を下し4回戦に進出した。
3-3の同点で迎えた8回、東筑紫学園は一死から伊藤凌の左翼後方の飛球がレフトの失策を誘い一死二塁。外山左前打で一、三塁とし、久富が中前に落として勝ち越した。さらに与田の左越え二塁打で2者が生還(与田も送球間に三進)。続く吉本の二ゴロで与田も還り、この回4点をあげて試合を決めた。

先制したのも東筑紫学園。初回一死後、竹野四球、黒木楓三塁内野安打で一死一、二塁。伊藤凌の二ゴロで併殺を狙った二塁送球が乱れる間に竹野が生還した。逆転された直後の5回は死球で出た吉本を阿部が送り、打者中東の時に捕逸で一死三塁。中東は三振に倒れたが、竹野の中前打で1点を返した。
7回は与田が中前打で出塁し吉本犠打、代打宮浦四球で一死一、二塁。中東の三ゴロで与田は三塁封殺されたが、併殺を狙った一塁送球が高投となって二死一、三塁とし、竹野の二ゴロ失で同点に追いついた。
4回まで毎回のように得点圏に進めながら得点できなかった新宮は5回、松岡が左前打で出塁し、嶋津の三塁前バントで一塁送球が低投となり無死二、三塁。黒田の二ゴロで一塁送球が乱れる間に2人が還って逆転した。なおも無死二塁から平井の投前バントは二走が進塁できず一死二塁となったが、平井の右前適時打で3-1とリードを広げた。
しかし6回以降は阿部、原田の継投の前に四球の走者を一人出しただけ。守備の乱れもあって2点リードを守り切れず、力投する藤井を攻守にわたって援護できなかった。
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| 第157回九州地区高校野球福岡大会 3回戦 (2025年9月19日・金/北九州市民球場) |
| チ 一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残 新 宮 000030000 335 531237 東筑紫学園 10001014x 793 321214 新 宮 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (三)松 岡➀ 510 三振 左邪 左安三邪 遊ゴ (中)嶋 津➁ 300 二ゴ 遊失 ギ失 一ゴ (捕)黒 田➁ 300 死球 一ゴ 二失 右飛 (右)平 井② 300 四球 三振 投ゴ 右飛 (遊)川 下② 421 一ゴ 中安右安 三振 (二)北 島② 200 四球 一ギ遊飛 三振 (一)中 村➁ 300 三振 四球二ゴ 三振 (投)藤 井➁ 200 三振 三ギ 三振 (打 今 林➀ 100 三振 (左)柴 田➀ 300 三振 三振 三振 (打 原 田➀ 000 四球 投手 回 安球振責 球数 藤井 8 93123 127 ——————————————————————————————————- 東筑紫 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 (遊)中 東➁ 400 三振三振 三振 三ゴ (二)竹 野➁ 321 四球 投安 中安 二失 (左)黒木楓➁ 410 三安 三振 三振 二ゴ (一)伊藤凌➀ 400 二失 三振 二ゴ 左失 (三)黒木桜➀ 200 三飛 三振 (三 外 山② 210 三振 左安 (中)久 富➀ 411 遊ゴ 三振 二ゴ 中安 (右)与 田➁ 422 振逃 三振 中安左2 (捕)吉 本② 211 左安 死球 投ギ二ゴ (投)森 元➁ 110 右2 (投 阿 部② 000 三ギ (打 宮 浦② 000 四球 (投 原 田➀ 100 三振 投手 回 安球振責 球数 森元 4.0 2460 74 阿部 3 1020 34 原田 2 0140 25 ——————————————————-———————————————— ▼試合時間/14:13~16:33 ※公式記録ではありません ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり |
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前チームからエースナンバーを背負う新宮の藤井は、長身から投げ下ろす角度ある130キロ台後半の直球(この日最速141キロ)、フォークボールで三振が取れる投手。初回から三振の山を築き、7回を除く毎回の12三振を奪った。直球でねじ伏せる剛腕タイプではなく、変化球をうまく組み合わせながら打ち取っていく。四死球も3つだけ。制球を乱す場面もなく安定感があった。
ただ、その藤井を守備陣が盛り立てることができなかった。初回は二ゴロ併殺を狙った二塁送球が逸れて失点。7回は一死一、二塁で三ゴロ。松岡が捕球してベースを踏みと併殺を狙って一塁送球したが、これが高投となり一塁走者が三塁へ。強い当たりだっただけに落ち着いて送球したかった。直後の二ゴロを北島が落球、落ち着いて拾い直せば間に合うタイミングだったが焦ってしまいボールが手につかなかった。8回の左飛失策も大きな当たりではあったが落下点に入っていただけに捕球したかった打球。いずれも精一杯のプレーだったが結果が伴わなかった。来春以降の糧としたいところ。
東筑紫学園の先発はエース森元。小さなテイクバックから130キロ前後(同134キロ)の直球を主体とした投球をみせた。ただ、球がばらつき4回までに4つの四死球。毎回のように走者を得点圏に背負ったが、それでも得点は許さない粘りの投球をみせた。5回味方の連続失策で逆転されたところで降板した。
2番手は右サイドハンドの阿部。120キロ前後の直球(同121キロ)の直球、スライダーで安定してストライクが取れる。登板直後、川下に右前適時打を許したが、6回7回と三者凡退で流れを渡さなかった。
8回からは1年生左腕の原が登板。120キロ台前半(同126キロ)の直球、スライダーとも安定しており、登板直後から4者連続三振。いずれも低めに決まるスライダーで奪った。今後の活躍が期待される。
打線は12三振。けん制で飛び出すといった走塁ミスも複数あり、失策から逆転を許すなど内容的には課題の多い試合だった。9安打は放ったものの内野安打やポテンヒットも多く、芯で捕らえたヒットは2番竹野が放った5回の中前適時打など半分程度。藤井の130キロ後半の直球、フォークを打ちあぐんだ。
新宮打線は散発3安打。5番川下が2安打1打点と気を吐いたが、3投手に12三振を奪われた。5回に挙げた3点を何とか守り切りたかったが、終盤の勝負処で守りが乱れて涙をのんだ。