福岡の高校野球

【観戦記】福工大城東4-2沖学園(秋季大会3回戦)

わずかな守備の乱れを突いた福工大城東が沖学園を逆転、2点のリードを堅守で守り切った。

1点を追う福工大城東は7回、平山が左前打。上田の捕前バントが内野安打となり、塩川が送って一死二、三塁。藤家は一直に倒れたが、満本の三塁前ゴロが内野安打になる間に平山が生還、さらに一塁送球を一塁手が落球する間に二塁から上田も還って逆転した。続く平田が左越え二塁打を放ち、この回3点を奪って逃げ切った。

7回裏福工大城東二死二、三塁 満本の三塁内安打で一塁手が落球する間に二塁から上田も生還

先制したのは沖学園。初回左前打で出た幸田を松田が送り一死二塁。新城二直のあと末永の左前打で幸田が生還した。福工大城東は4回二死から猪野が四球、岡﨑も遊内野安打で続いて一、二塁とし前田の左前打で追いついた。沖学園は直後の5回二死後、松田の三塁内野安打、新城の中前打で一、二塁から末永の中前適時打で再び勝ち越した。

沖学園は6回も二死一、三塁の好機を迎えたが無得点。逆転された直後の8回にも中前打で出た北岡を岩田が送って一死二塁としたが後続が凡退。5回途中からマウンドに上がった満本から得点を奪うことができなかった。

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第157回九州地区高校野球福岡大会 3回戦
(2025年9月13日・土/今津運動公園野球場)
チ     一二三四五六七八九 計HE  球犠振盗残
沖 学 園 100010000 2112 13309
福工大城東 00010030x 4 90 31618
  沖学園 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9
(中右)幸田➁ 510 左安右飛    二ゴ二ゴ    一ゴ    
(遊)松 田
410 投ギ  三振  三安  一ゴ
(二)新 城➁ 420 二直  右安  中安  遊ゴ
(右左)末永 322 左安  遊ゴ  中安

三 比 嘉➀ 100             三振
(一)北 岡➀ 420 遊ゴ    中2中飛    中安
(三左)岩田➀ 220   中安  三ギ  三安  投ギ
(左)山 田➀ 200   一ゴ  右飛   
中 末 廣➁ 200           右飛  二飛
(捕)福 島➁ 400   投ゴ  右飛  遊ゴ  遊飛
(投)高 田➁ 210   四球    三振遊安
打 平 川➁ 100                 遊飛

投手  回 安球振責 球数
高田  8 9364 135
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  城 東 年 打安点 1 2   3 4 5 6 7 8 
(二)上 田➁ 420 三振  中安  三ゴ  捕安    
(一)塩 川
 200 四球  右飛  二ゴ 三ギ
(中)藤 家➁ 410 三振  中飛  左安  一直
(左投)満本② 321 四球    投ゴ右安  三安
(遊)平 田➁ 411 中飛    三振二飛  左2
(右左)猪野② 300   三振  四球  二飛右飛
(三)岡 﨑➀ 310   三振  遊安  遊ゴ
三 伊 藤② 100               二飛
(捕)前 田➁ 411   三ゴ  左安  遊飛  三振
(投左)上尾﨑➁ 200     一ゴ二ゴ
右 平 山② 210             左安遊ゴ           
投手  回 安球振責 球数

上尾﨑 4.2 8122 59
満本  4.1 3010 46
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▼試合時間/9:52~12:07 ※公式記録ではありません
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり
沖学園・高田

沖学園の先発は長身右腕の高田。左足を高々と引き上げる躍動感あふれるフォームから直球、大きな弧を描くスライダーを投げ込む。初回は二つの四死球を与えたが、2回以降はスライダーが外角低めに決まるようになりテンポアップ。この日はスライダーを軸とする投球だったが、長身から投げ下ろす直球も低めに決まると威力がある。

4回は二死から猪野に四球を与え、岡崎のひっかけた三遊間のゴロが内野安打となり、前田にはスライダーを三遊間を割られて同点に。このあたりはスライダーの多投が裏目に出た感じ。5回も二死から2安打を許したが追加点は与えず、5回を5安打1失点とまずまずの投球をみせた。

福工大城東・上尾﨑

福工大城東は背番号10の上尾﨑が先発。その立ち上がり、初球のスライダーを幸田にレフト左に運ばれると、末永には高く浮いた直球を叩かれ8球で先制を許した。2回以降は直球が徐々に外角に集まるようになってきたが、甘く入る球も散見されて毎回のようにヒットを許した。それでも追加点は許さず粘っていたが、5回二死から3連打を浴びて勝ち越しを許したところで降板。前半は沖学園が押し気味に試合を進めた。

2-1のまま試合は7回裏へ。福工大城東は先頭の平山がスライダーを左前へ運ぶと、上田は三塁前へバント。捕手が処理に動くが投げられず無死一、二塁。犠打と二直で二死二、三塁で4番満本を迎えた。満本の打球は三塁前へのボテボテのゴロ。サード比嘉が前進して一塁送球、満本は頭から滑り込む。タイミングはアウトに見えたが送球がやや本塁側に逸れたことも影響したかファーストが落球して同点、さらにボールがファールグラウンドに転がる間に二塁から上田も還って逆転。一瞬のプレーが勝敗をわける形となった。

福工大城東・満本

福工大城東の2番手は左腕エースの満本。軸足にしっかりと重心をかけてから投げ込む直球で内外角を突き、チェンジアップを交えながら好投した。6回は2本の内野安打でピンチを招いたが、幸田のセカンド左へのライナーを上田が倒れ込みながら好捕。ピンチを救う。味方が逆転した直後の8回にも一死二塁とされたが落ち着いて後続を断ち、9回も三者凡退で締めた。

沖学園は先発メンバーのうち4人が1年生。そのうちの一人である4番末永は二度の好機にタイムリーを放って勝負強さを見せた。5番北岡も1年生ながら堂々たる体格の持ち主。4回には外角直球を逆方向の右中間に運ぶ二塁打を放つなど、うまさとパワーを兼ね備えた好打者だ。

1番幸田もファーストストライクからスイングをかけてくる思い切りのよい打撃が目に留まった。1安打に終わったが、アウトになった打席も芯で捕らえた打球が多かった。ただ、チームとしては11安打を放ちながら2得点。決定打を欠いたことが最後まで響く形となった。

1回表沖学園二死二塁 末永が先制の左前適時打を放つ

福工大城東は9安打のうち3本が内野安打で、コツコツと当ててくる印象。盗塁、ヒットエンドランなど機動力も使いながら得点をうかがってくる。藤家、満本、平田の中軸はいずれもクリーンヒットを放ち、アウトになった打球も鋭い当たりが目に留まった。たびたび好守をみせたセカンド上田、ショート平田を中心に守りも堅い。満本を中心とした堅守のチームが2019年秋以来、6年ぶりの九州大会出場を狙う。

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