投打のかみ合った九国大付が八女学院に快勝、2年ぶりとなるベスト4進出を果たした。
▼準々決勝(23日・久留米)⇒試合記録
八女学院 000 100 000 =1
九国大付 101 401 00x =7
【八】石飛→永谷→平井
【九】山田→渡邉→山本
〈本〉牟禮(九)
九国大付は初回一死後、淵上が右前打で出塁。岩見の二ゴロで二進すると、城野の左前打で生還した。3回は左前打で出塁した牟禮を淵上が送り、岩見三振のあと城野の右前適時打で1点を追加。続く4回は7番免田四球、山田左前打で無死一、二塁とし、中上三振のあと牟禮が中越え本塁打を放って3点を加えた。さらに淵上が三塁線を破る二塁打を放ち、岩見右飛のあと城野が代わった永谷から右前に落として6-1とリードを広げた。

6回は中上が中前打を放ち牟禮右飛、淵上死球で一死一、二塁。岩見の三遊間のゴロをショートがはじく間に(記録は左前打)、二塁から中上が生還した。
八女学院は4回、3番大渕が右前打で出ると石飛が送って一死二塁。古藤は右飛に倒れたが下川がレフト左への二塁打を放って1点を返した。その後も5回二死一、三塁、6回二死一、二塁、7回二死満塁、8回二死一、二塁と再三得点圏に走者を進めたが決定打を欠き、9安打を放ちながら1点のみに終わった。
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八女学院はエース石飛がこの日も先発。ただ、3日前の九産大九州戦で足がつりながら141球を投げた影響もあったか、この日は初回から九国大付の打者に芯で捕えられた。九産大九州戦で最速133キロだった直球もこの日は130キロにとどまり、右打者の膝元へ沈むスライダーの切れも今一つ。3回のピンチでは城野にそのスライダーを逆方向にはじき返され、4回には牟禮にバックスクリーン右へ運ばれた。4回途中までに9安打を浴びて5点を失い、マウンドを降りた。
九国大付は背番号1の山田が先発。直球(この日最速134キロ)変化球を低めに集め、ストライク先行の小気味よい投球で3回まで被安打1、四死球1の無失点投球でチームにリズムをもたらした。4回に2安打を浴びて1点を失い、5回にも2安打されたところで降板したが、先発の役割は十分に果たした。救援に立った渡邉は登板直後のピンチを三ゴロで切り抜けると、6回も死球と左前打で二死一、二塁とされたが無失点でしのぐ。
7回からは背番号10の山本がマウンドへ。投球練習で145キロを計測しスタンドをどよめかせたが、先頭の9番出田にその直球を左前に運ばれると桐明に死球を与え、いきなりのピンチ。ただ、ここから吉田を143キロの外角直球で空振り三振。この日2安打の大渕にはこの日最速146キロの直球で三球三振。8回も二死から坂田、出田に連打を許したが3イニングスを無失点で抑えた。球威は十分ながら力みもあってボールになる球も多く、56球を要した。
打線は途中交代した免田を除く先発全員の13安打。牟禮は本塁打を含む2安打。4回の一発は球場の雰囲気を一変させ事実上、試合を決定づける一打となった。アウトになった3打席(中飛、右飛、左直)も当たりは良く、調子のよさをうかがわせた。淵上は右に左にクリーンヒットを飛ばし、2年生の4番城野も3打席連続のタイムリー。投打がかみ合っての快勝で、新鋭校にその貫禄を見せつける形となった。
八女学院も1-6となった後もしぶとくヒットをつなぎ、5~8回はいずれも得点圏に走者を進めた。ただ、惜しむらくはここで一本が出なかったこと。石飛のあとを受けた永谷、平井が好投していただけに、どこかで1本が出ていればまた流れも変わっていただろう。
それでも硬式転向後、初の県大会出場を果たし、ベスト8まで進出した。山本の145キロの直球をはじき返した出田は1年生。2番センター吉田(1年)、好守のショート梅野(2年)など今後の活躍が期待される選手も多い。今後は県上位を狙うチームとしても注目され、この夏はその一歩を踏み出した年として記憶されるだろう。