福岡の高校野球

【観戦記】西短大附7-0東福岡(選手権福岡大会準々決勝)

西短大附が投打に東福岡を圧倒、7回コールドで準決勝進出を決めた。

▼準々決勝(22日・久留米)⇒試合記録
東福岡  000 000 0 =0
西短大附 101 014 x
=7
(7回コールド)
【東】近藤→齋藤→谷【西】中野

西短大附は初回、中前打で出た奥を井上が送って斉藤の二ゴロで二死三塁とし、佐藤の右前適時打で先制した。3回は一死後、斉藤が四球。佐藤は中飛に倒れたが斉藤二盗、安田四球で二死一、二塁とし山下の右越え二塁打で1点を追加した。5回は一死から安田が左前打で出塁すると、山下がレフト右を破る二塁打を放ち安田が生還した。

1回表西短大附二死三塁 佐藤が先制の右前適時打を放つ

6回は一死後、奥が四球。井上の右前打でスタートを切っていた奥が三進、井上もライトから三塁への送球間に二進して一死二、三塁とし、斉藤の中前打でまず1点。佐藤四球で一死満塁から安田が右越えに走者一掃の二塁打を放って7-0と突き放し、試合を決めた。

東福岡は4回一死後、2番村田が左前打を放ち、打者山本のときに二盗を決めて一死二塁としたが山本、瀧川がともに遊ゴロ。6回は一死から9番辻生が一ゴロ失で出塁したが、大木とのヒットエンドランが失敗(空振り)して二塁でタッチアウト。走者を出したのはこの2回だけで西短大附の先発中野に1安打完封を喫した。

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西短大附の完勝だった。力の差をまざまざと見せつけて3季連続の甲子園まであと2勝とした。

東福岡・近藤

東福岡の先発はエース近藤。130キロ台なかば(この日最速137キロ)に縦のスライダーを交える右腕だ。初回、奥にフルカウントから直球をセンター前にはじき返されると、二死三塁から佐藤にスライダーをうまく右前にもっていかれた。豪快な一発のイメージの強い佐藤だが、ここは柔らかな打撃で先制点をもたらせた。

この日の近藤は、慎重にコーナーをついて西短打線にのぞんでいった。1点を失ったあとは安田をフルカウントから歩かせたが山下を三邪飛に打ちとってしのぐと、2回も中野に中前打を許したが無失点。ただ、慎重に攻めすぎた代償として四球も増え、3回は2つの四球で二死一、二塁から山下に甘く入った直球を右越えに運ばれた。3回まで2失点でしのいだが球数も78球を要し、この回で降板した。

西短大附・中野

西短大附は5回戦の福大若葉戦につづき、エース中野が先発。この日の中野にとっては2点の援護は十分すぎるものだった。120キロ台後半(同132キロ)の直球を外角いっぱいに決め、スライダーやカーブで緩急をつけながら打たせてとっていく。投球のテンポもよく4回こそ17球を要したが、それ以外の回はいずれも15球未満。制球も乱す場面もなくスリーボールになったのは2回だけ。制球力と緩急で打ち取っていくお手本のような投球をみせて1安打無四球で完封した。

東福岡・齋藤

東福岡は4回から2年生左腕の齋藤がマウンドへ。120キロ台半ば(同131キロ)の直球にスライダーを交える。登板直後、連続四球を与えた4回はしのいだが、5回は安田、山下の左打者に直球を逆方向に運ばれて失点。6回も奥を四球で歩かせてピンチを招いたあと井上、斉藤、安田にも直球を痛打された。四球で走者をためての失点で悔いが残るところ。

東福岡は守備の時間が長くなったこともあり、腰を据えて攻撃することができなかった。今大会2本塁打の山本も2つの内野ゴロと左飛に封じられた。12年ぶりの夏ベスト8入りを果たしたが、3季連覇を狙う王者の壁は厚かった。

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