先発・家村の好投で北筑打線を封じた戸畑が、相手のミスにもつけこみ危なげなく勝利した。
戸畑は初回一死後、木村が左越え二塁打で出ると、石井三振のあと徳永の三塁内野安打で二死一、三塁とし、家村の一ゴロでベースカバーに入った投手への連携が乱れる間に木村が先制のホームを踏んだ。3回は二死から家村、有村が四球を選び、暴投で二死二、三塁。ここで小田が右前打を放ち2者を迎え入れた。さらに赤瀬右前打、中村四球で満塁とし、但馬が押し出しの四球を選んでこの回3点を追加した。

1点を返されて迎えた5回は四球で出た中村を但馬が送り、木村の左前打で一死一、三塁。石井の三ゴロで木村が二封されたが併殺を狙った一塁送球が高投となり、三塁から中村が生還した。続く徳永がライト左を破る三塁打で一塁から一気に石井も還り、6-1とリードを広げた。7回は左越え二塁打で出た但馬を送ったあと、石井一ゴロ、徳永四球で二死一、三塁とし、打者家村の時に暴投で但馬がダメ押しのホームを踏んだ。
初回、2回と得点圏に走者を送りながら無得点に終わっていた北筑は3回、一死から斉藤が右越え三塁打で出塁し、続く小辻の中犠飛で1点を返した。しかし4~8回は家村~石井の継投の前にわずか2安打に抑えられ、得点の糸口をつかめなかった。9回四球で出塁した石田が二死後、暴投で二進し、高橋の二ゴロ失で二死一、三塁から斉藤の左前打で1点を返すにとどまった。
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| 第156回九州地区高校野球福岡大会 2回戦 (2025年3月22日・土/北九州市民球場) |
| チ 一二三四五六七八九 計HE 戸 畑 103020100 7113 北 筑 001000001 252 戸 畑 年 打安点 北 筑 年 打安点 (左一)但馬➂ 311 (三)高 橋➂ 500 (二三)木村② 520 (二)斉 藤➂ 441 (右投)石井② 500 (遊)小 辻➂ 401 (中)徳 永➂ 421 (一)手 島➂ 510 (投二)家村② 300 (捕)山 口② 300 (三)有 村② 310 (右投)橋本➂ 300 (右 荒 木➂ 100 (左)満 行② 201 (遊)小 田➂ 422 左 石 田➂ 000 (一)赤 瀬➂ 520 (中右)兼竹➂ 300 (左 城田聖③ 000 打 冷牟田➂ 100 (捕)中 村➂ 310 (投)原 田➂ 100 ーーーーーーーーーーー 投 東 川➂ 100 ーーーーーーーーーーー 打 高 増➂ 100 ーーーーーーーーーーー 中 椎 原② 100 球犠振盗残 球犠振盗残 928113 519111 —————————————- 投 手 回 安球振責 投 手 回 安球振責 家村 6 3361 原田 2.2 5633 石井 3 2230 東川 4.1 6331 ーーーーーーーーーー 橋本 2 0020 ———————————————— ▼試合時間/8:52~11:21 ※公式記録ではありません ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ |
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2年生4人を先発メンバーに並べた戸畑が、今後の躍進を予感させる1勝をあげた。
先発は2年生の家村。昨夏の段階から将来のエースとして嘱望された速球派だ。スリークォーターから安定的に130キロ台前半から中盤(この日最速136キロ)のキレある直球を投げ込む。ブレーキのかかった110キロ台のスライダーも外角低めいっぱいに落ちていく。120キロ台の球はカットボールか。制球もよくストライク先行の投球をみせた。初回は一死二塁とされたが、小辻を直球で、手島をスライダーで空振り三振に打ち取る。2回は一死から連続死球を与えたが、落ち着いて後続を打ち取った。3回は斉藤の三塁打と犠飛で1点を失ったが、4~6回は内野安打1本に抑えて好投。6イニングスを投げて被安打3、与四死球3(四球は1)、奪三振6という内容だった。
7回、ライトから同じく2年生の石井がマウンドへ。右上手から130キロ台(同135キロ)を安定して出し、これにスライダ―を交え早いテンポで投げてくる。高く抜ける直球が時折見られたが大きく崩れることもなく、大量点にも守られて危なげのない投球だった。球速もこれからまだ伸びていくであろう新2年生の二人。今後の成長が楽しみだ。
打線も7回まで毎回の11安打と活発。大砲といわれるような打者はいないが上位から下位まで、野手の間を抜く鋭い打球を放つ。この日は相手の失策・暴投などによる得点が多くタイムリーは2本だけだったが、常に塁上を賑わせ続けた。
北筑先発は背番号1の原田。直球は130キロ前後(同134キロ)で、変化球はスライダー・カーブがある。初回、一塁ベースカバーの連携が乱れて1点は失ったものの、球のキレは悪くないように見えた。ただ、2回に入って制球に苦しむようになり、2つの四球。ここはゼロでしのいだが、3回も二死から2人連続でストレートの四球。そこから連打を許し、さらに連続四球を与えるなど立ち直れないまま無念の降板となった。
2番手は背番号10の左腕・東川。スリークォーター気味のフォームから投じる直球は110キロ台(同117キロ)、これに100キロ台のスライダーをまじえる軟投派だ。走者を出しながらも、のらりくらりとかわしていく印象。特に外角に逃げていくスライダーは左打者には打ちづらそうな球だ。4回3分の1を投げて3失点(自責点1)とまずまずの内容だった。
8回からは昨秋エースナンバーをつけていた橋本がライトから登板。小柄な左腕だが経験豊富な投手らしく、時折クイックも交えながら110キロ台(同119キロ)の直球、100キロ台のスライダーをリズムよく投げ分け、2イニングスを三人ずつで片付けた。この日投げた3人の中で安定感は群を抜いている感じだった。
打線は5安打に終わり、このうち4本を2番斉藤が記録した。斉藤は家村の球威に振り負けることなく初回はライト前にクリーンヒット。3回は得点の契機となる右越え三塁打を放ち、8回は先頭打者として四球を選ぶなど5打席すべてで出塁。盗塁も決め、孤軍奮闘の活躍をみせた。
守備では2つの失策がいずれも失点につながったほか、三塁に走者を置いての暴投、四球で走者をためてタイムリーを浴びるなど課題の多い試合となった。守備や打順を秋から入れ替えるなど、まだチーム作りは途上の感。夏に向けて巻き返しが期待される。