【観戦記】戸畑7-6祐誠(選手権大会5回戦)




【観戦記】戸畑7-6祐誠(選手権大会5回戦)

▼5回戦(20日・北九州市民)
祐誠 200 002 002=6
戸畑 030 201 001=7
【祐】佐保【戸】竹下→金田

9回裏戸畑二死一、二塁、西井が中前にサヨナラ打を放つ

戸畑が9回サヨナラ勝ちで、粘る祐誠を振り切った。

土壇場で2点差を追いつかれた戸畑はその裏、先頭の藤野の左前打で出ると、藤江が送って一死二塁。木村申告敬遠で一、二塁とし、大津は二飛に倒れたが5番西井が中前打、藤野がサヨナラのホームを踏んだ。

戸畑は2回、左前打で出た5番西井を盛が送って一死二塁。坂根の右越え二塁打で一死二、三塁とし、8番竹下の右前打で西井が生還。なおも一死一、三塁から赤星の三遊間のゴロ(二塁封殺)の間に坂根が還って同点とすると、続く1番藤野の時に赤星が二盗を決め、藤野が左中間二塁打を放って逆転した。
4回には、7番坂根の三塁線への当たりがサードの失策を誘い出塁すると竹下が送り、赤星のニゴロで二死三塁。藤野の三塁線への当たりが再びサード失策を招き坂根が生還(藤野も二進)。続く2番藤江が中前打を放って藤野が還り、この回2点を追加した。
1点差に迫られた6回は、7番坂根が四球で出塁。竹下のバントは二封され、赤星も左飛に倒れたが、1番藤野の時に暴投で二死二塁。藤野は申告敬遠で一、二塁としたあと、藤江の右前打で竹下が生還し、2点差に広げた。

9回裏祐誠二死一、三塁、平田が右前に同点打を放つ

先制したのは祐誠。初回吉田が中前打で出ると、横山の時にヒットエンドラン(ニゴロ)で二進。3番堀田の左前打でレフトが打球処理を誤る間に吉田が生還した。なおも一死二塁から谷川投ゴロのあと、5番光富の遊ゴロで一塁送球が乱れる間に堀田が還って、2点を先制した。
3点を追う6回は一死から5番光富が一ゴロ失で出塁すると、続く青木が左翼フェンス直撃の三塁打で光富が一気に生還。なおも一死三塁から7番梅野の左前打で青木が還り、この回2点を返した。
2点差で迎えた9回は8番佐保が中前打。代打北野の死球で無死一、二塁。ここで登板した戸畑の2番手金田に対し、吉田が送りバントを決め横山申告敬遠で一死満塁とすると、堀田の左犠飛で1点を返した。なおも二死一、三塁で代打平田が右前打を放ち、土壇場で同点に追い付く粘りを見せた。

だがその後も続いた二死満塁で勝ち越せず、その裏、佐保が西井に痛打を浴びて力尽きた。

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2回裏戸畑二死二塁、藤野が左中間に逆転二塁打を放つ

この試合、戸畑があげた得点のすべてに絡んだのが好打者の1番藤野。2回は同点となった後の二死二塁で打席に立つと、佐保のチェンジアップをすくい上げ左中間を深々と破る逆転の二塁打。4回は二死三塁で三塁線を破る一打、サードが捕れたという判断か、記録はエラーだったが強烈なヒット性の当たりだった。6回は二死二塁から申告敬遠を受けて好機を広げ、藤江のタイムリーを呼び込んだ。2点差を追いつかれた9回裏は先頭打者として左前打を放ち、サヨナラの機運をつくった。

戸畑は藤野の前に走者を置くことが、一つ得点パターンになる。この日は7番坂根がその起点となった。2回は逆方向であるライトフェンスを直撃する大きな二塁打でチャンスを広げ、先頭打者として迎えた4回は、サードのグラブをはじく三塁線への強打(記録は失策)で出塁。6回も先頭打者として四球を選んでチャンスメイクの役割を担った。戸畑打線はこのほか2安打2打点の2番藤江、サヨナラ打を含む2安打の西井なども、よくバットが振れている。

戸畑・竹下

戸畑の先発はエース竹下。初回に味方の2失策もからんで2点を失ったが、2回以降は120キロ台なかばの直球(この日最速132キロ)、スライダーを低めに集めて5回まで得点を許さなかった。6回は味方の失策から連打を浴びて2点を失ったが、8回まで6安打2四球で自責点1とよく投げた。9回はヒットと死球を与えたところで降板したが、酷暑に加えて130球近くなげていたことを考えると、やむを得ない交代か。
いきなり厳しい場面での登板となった金田は、120キロ台後半の直球とスライダーでこのピンチに挑んだ。犠飛とタイムリーを許して同点とされたが、なおも満塁のピンチで迎えた青木は中飛に抑え、辛うじて踏ん張った。

4つの失策を記録した守備陣だったが、5回二死三塁では、三塁ファールフライを盛が向こうむきになりながらも好捕。3回光富の打球はセンター左に落ちると思われたが、センター木村がいい場所に守っていた。7回にもセンター右へ落ちると思われた打球を、今度は木村が守備位置を右やや前に敷いており、余裕をもって捕球。打者ごとに替えたポジショニングがズバリ当たった。

祐誠・佐保

祐誠の先発・佐保は120キロ台(この日最速129キロ)にチェンジアップ、時折90キロ台のカーブを交えながら、打たせて取る投球を目指したが、序盤からボールとストライクがはっきりしており、甘く入ったところを狙われた。初回2つの四球で招いた一死一、二塁のピンチは併殺で切り抜けたが、2回以降は8回を除いて毎回走者を許す苦しいマウンドとなった。
7・8回を除き、いずれも先頭打者の出塁を許しては7失点もやむを得ないところだったが、ベンチは最後までエースに託した。

打線も8安打を放ち強打の片鱗を見せたが、低めに直球とスライダーを集める竹下を打ち崩すところまでは至らなかった。それでも9回の粘りは見事の一言。シード久留米商を破ってここまで勝ち上がってきた力は十分に示した。

戸畑の準々決勝の相手は西日本短大附。春の筑後地区大会ではこの日勝った祐誠をコールドで下している。打線は好調なだけに、エース竹下の奮闘をバックの堅守で盛り立て接戦に持ち込みたい。最後に残った公立校としての奮戦に期待したい。

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