◇八幡中央10-7稲築志耕館(選手権大会2回戦)
両校合わせて23安打、19四死球の乱戦を八幡中央が制した。
▼2回戦(2日・筑豊緑地)〔試合記録〕
八幡中央 310 212 001=10
稲築志耕館 001 600 000=7
【八】田口→田川→田口【稲】野見山→堀切
序盤から八幡中央が優位に試合を進めた。初回積が二塁内野安打と一塁悪送球で二進し、岩永の投手前バントがフィルダースチョイスを誘い無死一、三塁。原田三振、山崎(貴)四球で一死満塁から、5番田口が中前打を放って先制した。続く山崎(裕)の一塁前スクイズで岩永が生還(山崎も一失で一塁へ)、なおも満塁から西田が押し出し四球を選んでこの回3点を先取した。2回は積がセカンド左への内野安打で出ると、送りバントと原田の右飛で二死三塁とし、山崎貴の中前打で1点を追加した。
4回は一死から山崎貴が右前打、田口四球で一、二塁から、山崎裕が右翼線二塁打を放って2人を迎え入れた。逆転された直後の5回は一死から積が左中間二塁打。岩永死球、原田三振で二死一、二塁から山崎貴が左翼線二塁打を放って同点に追いついた。

6回はこの回から登板した稲築志耕館の2番手堀切を攻め、山崎裕が四球で出ると西田は三ゴロ(二塁封殺)に倒れたが、8番田川の時にヒットエンドランを仕掛け、これが左中間を破る二塁打となって勝ち越し。さらに堅山右飛のあと積の一塁線へのゴロがベースに当たる内野安打となり、田川が還って2点差とした。9回は原田中前打のあと、4番山崎貴が左中間二塁打を放ち、ダメ押しの1点を加えた。
稲築志耕館は3回、8番緒方が中前打で出塁すると、続く神崎の投前バントが内野安打となり、犬丸が送って一死二、三塁。岡松四球で一死満塁から3番野見山の右前打で1点を返した。
5点差となった4回は、この回から登板した八幡中央の2番手田川から一死後、7番樋口が左中間二塁打。緒方四球、神崎右前打で一死満塁とし、1番犬丸が左翼線二塁打を放って2者を迎え入れた。なおも一死一、二塁から岡松右飛のあと野見山の左前打で1点を返すと、4番清家が右越えに3点本塁打を放って7-6と逆転に成功した。
同点とされた直後の5回も二死から連続四球を得たが、犬丸が遊ゴロ。8回は再登板した田口から一死満塁と好機を得たが野見山、清家の中軸が打ち取られて追い付けなかった。
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4回表を終えて6-1と八幡中央が完全に試合のペースを握っていた。ただ、先発の田口をレフトに下げ、ライトから2年生左腕の田川をマウンドに上げた4回裏に急展開を迎えた。
田口は力のある直球とスライダーを軸にした投球で2回まで1つの四球を出しただけ。3回は3安打を許し2つの四球を出したが相手のまずい走塁もあって1失点で踏みとどまっていた。しかも4回に味方が2点を追加してリードが5点に広がっていただけに、ここでの継投は意外な気がした。八幡中央ベンチは、3回の投球を見て田口を本調子でないと判断したか。あるいは、2年生の田川に経験を積ませたかったのか。いずれにしてもこの継投が裏目に出る。
田川は直球にスライダーを交える軟投派左腕だが、いずれも甘く入り稲築志耕館打線に捕まった。一死から四球を挟んで3連打で2失点。さらに二死後、野見山にも適時打を浴びると4番清家には高めの球を右越えに運ばれてあっという間に逆転を許した。直後に八幡中央が同点に追い付いたが、田川はその裏も続投。2つの四球を出しながら何とか無失点で切り抜けると、続く6回表に田川が自らの失点を取り返す勝ち越し打を放って再びリードを奪った。
すると、その裏から再び田口がマウンドへ。田口は右打者が8人並ぶ稲築志耕館打線の外角低めにスライダーを集め、4つの四球を与えながらも要所を締めて逃げ切った。7つ与えた四球を減らすことが次戦の課題となる。
稲築志耕館の先発は右スリークォーターの野見山。テイクバックの小さなフォームから直球にスライダーを交えてきた。初回は味方の2失策もありいきなり3失点。その後も、5回までに毎回の9安打5四球(うち申告敬遠1)を許し苦しい投球となった。
同点の6回からは捕手の堀切がマウンドへ。登板直後に四球を与え、ヒットエンドランがかかっていた田川には直球を逆方向にはじき返された。槙の当たりも打ち取っていたが一塁ベースに当たる不運なヒットとなり2点を失った。それでも7回以降はスライダーを低めに集め、走者を出しながらもよく粘った。
八幡中央は1番積が4打数4安打、2つの申告敬遠を得るなど6打席すべて出塁して攻撃の起点となった。4番山崎貴は5打数5安打3打点と大当たり。得点機に結果を出し、4番としての役目を十分に果たした。2番岩永、9番堅山(2年)が送りバントを2つずつ決めるなど、チームで6つの送りバントを成功させて攻撃にリズムをつくった。
稲築志耕館は4回に5安打を集中させる見事な集中打を見せたが、5回以降は内野安打の1安打のみ。6つ四球を得て再三得点圏に走者を送りながら決定打を欠き、最後まで田口を攻略できなかった。