’22秋季大会展望②Bパート~飯塚、東福岡のシード校が有力

東福岡・高山

Bパートも南北のシード校を中心とした争いとなりそうです。

南部では、東福岡が福岡地区新人大会を制してシードされました。前チームから背番号1を背負う高山は直球と変化球のコンビネーションを武器にする右腕。同じく右腕の藤岡は130キロ後半の直球が魅力です。県大会に進出した夏の大会では2人とも登板を重ねており、実戦経験も十分。野手では永田、和田など上位を打っていた打者が残りました。目立った強敵も見当たらず、県大会出場の有力候補です。

それ以外のチームは戦力が拮抗している印象で、どこが県大会争いに絡んでもおかしくない混戦模様です。夏の大会では3回戦で福島に延長戦の末に敗れた福岡大若葉は、この試合の1~6番打者のうち4番以外が残りました。この5人は夏の大会2試合で40打数15安打(.375)と活躍を見せ、新チームとなってからも福岡地区新人大会4試合で26得点をあげました。エース久我の抜けた後の投手陣を、打力でカバーしていきたいところです。

博多・関

夏の大会3回戦で東福岡に敗れた博多も、この試合の先発メンバーのうち7人が残りました。小柄なエース関、1年生の神宮はいずれも変化球を低めに集めて打たせて取るタイプの軟投派右腕。夏初戦の福岡常葉戦で本塁打を放ち、東福岡戦でも2安打と活躍した4番尾花を軸に、豊富な実戦経験を生かして上位をうかがいます。今夏、初戦で好投手・飯田のいた春日に逆転で敗れた浮羽究真館も、春日戦の先発メンバーのうち4番山下ら6人が残りました。今春の筑後地区大会ではベスト4入りを果たすなど、近年力をつけている一校です。

飯塚・中村

北部のシード校・飯塚は、夏4強のチームからエース白浜ら主力は抜けたものの、1年夏から登板し140キロ超の直球を持つ中村、やはり直球に力のある藤原らが健在。野手も1番縄田のほか福田、河村、金子など前チームから試合に出場していた選手が多く、総合力では抜けた存在と言えます。福岡中央地区新人大会では5試合すべてで7点差以上をつけて危なげなく優勝。昨秋は準決勝で敗れ九州大会出場をあと一歩のところで逃しましたが、今年も九州大会を狙える力がありそうです。

夏8強の東筑は主力の大半が抜け、投打ともゼロからのチーム編成となります。選手層が厚く例年夏には上位を狙えるチームをつくってきますが、大会までにどこまで仕上げてこられるか。このほか北九州地区新人大会8強の八幡南、福岡中央地区新人大会4強の青豊、同大会で東海大福岡に1点差で敗れた新宮、今夏県大会出場の嘉穂なども力の差はなさそうです。飯塚以外は飛び抜けたチームは見当たらず、どこが勝ち上がってもおかしくない混戦模様です。

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