【試合経過】
降雨で一時試合が中断するなど、細い雨が降ったり止んだりする中での試合となった。内野ゴロや押し出し四球で得点を得た九州国際大付が、5失策もあって終盤に福翔の追撃を受けたが、辛うじて逃げ切った。
九州国際大付は2回、この回先頭の6番・宇都がライナーで投手のグラブをはじく中前打を放って出塁。続く亀谷の一塁前への送りバントが内野安打となると、中山が送って一死二、三塁から9番・富山の二ゴロの間に宇都が生還して先制。続く吉井の時、暴投でさらに1点を加えた。1点差となった5回には三塁内野安打で出た2番・山口が盗塁を決め、岩崎も四球を選んで無死一、二塁。4番・山本が中前打で続くと、脇坂が押し出しの四球を選んでまず1点。宇都は浅いレフトファールフライに倒れたあと、亀谷の痛烈な二ゴロでセカンドが併殺を焦ったか、ボールをこぼしてしまい、二塁で封殺するにとどまり、この間に岩崎が2点目のホームを踏んだ。
福翔は4回二死後、5番・新田が右前打で出塁すると盗塁を決め二死二塁。続く荒川の投前のボテボテのゴロを富山がつかみ損ねて一、三塁。打者・中尾の時、一塁走者の荒川が牽制に飛び出すが、ファーストからの二塁送球をショートが捕れず(記録はショート失策)、三塁走者が還って1点を返した。5回以降も得点圏に走者を
▼5回戦(20日・小郡)
福 翔 000 100 020=3
九国大付 020 020 00x=4
————————————————————-
九州国際大付はこの試合4点を挙げたが、タイムリーヒットによる得点はなし(内野ゴロ2つ、暴投、押し出し)。いわば労せずして得点を挙げる
福翔の左腕・中尾投手は小柄ながら、右打者のひざ元に落ちてくるカーブを武器に6つの三振を奪った。5回に押し出しを含む2つの四球を出したが、この回強まった雨脚が影響したか。それでも6回以降はヒットを許さず味方の反撃を待った。打線は13の三振を奪われながらも、しぶとく7安打を放って反撃のチャンスをうかがった。6回、7回は無死からヒットの打者を出したものの得点できなかったが、8回は2つの敵失の直後にタイムリーが2本飛び出すなど終盤は完全に流れを掴んでいたが、最後は富山の必死の力投の前に押し切られた。