【観戦記】北九州10-0行橋(選手権大会北部2回戦)

【試合経過】
 北九州が4回に7安打を集中して大量点を奪い、投げては先発・福森が行橋を無安打に抑えて5回コールドで快勝した。北九州・米園先制打
 2回二死満塁の先制機を逃した北九州は3回、この回先頭の2番・西川が四球で出ると盗塁を決め、送球が逸れる間に三塁へ進み無死三塁。福森は二飛に倒れたが、4番・米園が右前にはじき返して先制した。4回は8番・渡辺の右中間三塁打と京極の中前打でまず1点。竹本の捕前バントが内野安打となる間に京極は三塁を陥れ、竹本も盗塁を決めて無死二、三塁。西川四球で満塁とすると、福森が右前に2点タイムリー。米園三振の後、5番・香月が右翼線に落ちる二塁打で2者が還って6-0。ここで行橋の投手は門垣に代わったが、長岡が右翼線三塁打、三吉も右中間二塁打を放ってさらに2点を加え、この回7点を追加して勝負を決めた。5回には一死後、竹本が右前打。西川の遊ゴロをショートが二塁へ悪送球する間に竹本が生還。福森右飛のあと、米園が右前打を放って西川が還り、コールドゲームとなった。

 行橋は北九州の先発・福森の直球に負けず積極的に振りにいったが安打を記録することはできず、4回二死から川上の四球で初めて走者を出したが牽制に刺され、二塁が踏めなかった。

▼北部2回戦(6日・桃園)
行 橋 000 00 = 0
北九州 001 72 =10(5回コールド)

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 2年ぶり出場の行橋。ベンチには10人しかおらず、内野手が捕手が防具をつける手伝いや、その間の投球練習の捕手役を行わなくてはならない。勝敗よりも、どのような試合をす行橋・門垣るかが注目されたが、予想以上の善戦を見せた。
 先発は左腕・川上。小柄で直球のスピードはないが、カーブを時折混ぜながら目先を変える投球。1回は1つ、2回も2つの四球を出すが、北九州打線がややボール気味の球に手北九州・福森を出したことにも助けられ無得点に抑える。3回は米園に初安打を許して1点を失うが、3回まで0-1なら上々だろう。ただ、4回以降は球を見極められるようになり、集中打を浴びて力尽きた。4回途中からマウンドにあがった1年生の門垣(=写真右)
は打たれはしたが、球持ちのよさが目についた。中学時代に投手経験があるのかもしれないが、投手としての資質がありそう。この選手も小柄ではあるが、これから体を作っていけば成長しそう。
 守りでは5失策。だが、試合にならない程のものではなかった。3年生が抜けるとまた部員不足に悩まされそうだが、部員を揃えて門垣を中心に守りを固め、また来年夏に雄姿を見せてほしい。

 北九州の先発・福森(=写真左)は右の本格派。直球の威力はありそうだが、やや体の開きが早いのと、踏み込んだ左足が突っ張っているのが気になるところ。フォームにもう少し柔らかさが出ると、もっといい球がいきそうな気がする。打線は1、2回とボール気味の球に手を出して川上投手の攻略に手間取ったが、打順が一巡してからは落ち着いて球を見極めて好球を叩いた。

 

 

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