【観戦記】八女学院11-3久留米商(秋季大会4回戦)




13安打に13四死球をからめて11点を奪った八女学院が、久留米商を投打に圧倒した。

八女学院は2点を追う3回、吉田が左前打で出ると、出田の時にヒットエンドランが決まり(左前打)無死一、三塁。伊藤二ゴロの間に吉田が生還した。さらに一死二塁から土肥の遊ゴロで二死三塁とし、古賀が左越え二塁打を放って追いついた。

5回は出田四球のあと伊藤の時にヒットエンドランが決まり(右前打)無死一、三塁。土肥三振、古賀死球で一死満塁となり、ここで登板した久留米商・福田から代打松岡は三振に倒れたが、喜多村の中前適時打で2点を勝ち越した。なおも二死一、三塁から喜多村が二盗を決め浅川、高橋の連続四球で5-2とリードを広げた。

5回表 八女学院 二死満塁 喜多村が中前に2点適時打を放つ

6回は一死後、伊藤が四球を選び、土肥の三塁前への弱いゴロで一塁送球が乱れる間に伊藤が生還。8回は一死から出田が左前に落とし暴投で二進、伊藤三振のあと打者土肥のとき三盗に成功。土肥四球で二死一、三塁から古賀がライト前に落として1点を追加した。9回も喜多村四球、浅川の捕前バントは二封されたが、高橋四球で一死一、二塁。吉田左直のあと連続四球で1点を加えると、土肥が走者を一掃する中越え三塁打を放ちダメ押しの4点を加えた。

久留米商は2回、西岡が遊ゴロ悪送球で出塁すると木村中前打で無死一、二塁。齊藤の一前バントが内野安打となって満塁とし、永松の中前打で西岡が生還。続く江坂の遊ゴロ併殺打(6-4-3)の間に木村も還って2点を先制した。しかしその後は立ち直った八女学院・矢谷の前に得点できず、8回二死から四球で出た宮原が、西岡の左翼線に落ちる二塁打で生還して1点を返すにとどまった。

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第159回九州地区高校野球福岡大会 4回戦
(2026年9月22日・火/小郡市野球場)
チ    一二三四五六七八九  計HE   球犠振盗残
八女学院 002031014 11132  1308312
久留米商 020000000  371 21406
  八女学院 年 打安点 1 2  3  4  5 6 7 8  9
(中)吉田一 ② 620 左2   左安 遊併 中飛     三振 左直
(二)出 田 ② 320 四球   左安    四球 二ゴ  左安 四球
(左一左)伊藤汐② 412 三併   二ゴ    右安 四球  三振 四球
(三)土 肥 ② 523 中飛   遊ゴ    三振 三安  四球 中3

(一)小林耀 ① 100   三振
(左一 古賀 ② 422      左2    四球 遊ゴ  右安 右飛

(指)外 薗 ② 210   中2 三振
(打指 松岡 ① 200            三振 三振
(打指 日高 ① 100                 三振

(遊)喜多村 ①
412   二ゴ    遊ゴ 中安   二直   四球
(右)浅 川 ② 320   四球    右3 四球   中2   捕ゴ
(捕)高橋虎之① 201   左飛    四球 四球   左飛   四球
投手  回 安球振責 球数
矢谷① 9 7240  127
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 久留米商 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7  8 9
(三)杉 岡➀ 410 左安  三振    三邪   中飛
(二)柴 田① 400 二ゴ  遊ゴ    左失   二ゴ
(中)宮 原② 300 三振  一ゴ    中飛   四球

(指)西 岡② 411   遊失  三振  左飛   左2
(遊  森 ① 000

(一)木 村① 420   中安  一ゴ    中2 中飛
(左)齊 藤② 210   一安  一邪
(打右 荻野② 100             四球   遊直

(右左)永松② 321   中安    二ゴ  三ギ   左2
(捕)江 坂① 200   遊併    遊飛
(打捕 手島② 100             三邪
(打 姉 川② 100                  遊飛

(遊投)荒巻② 400   中飛    三振  遊ゴ   中飛
投手  回 安球振責 球数
浦山②  4.1  7535  74
福田②  3.2  5551  83
虻川②  0.2  0202  14
田中①  0.0  0101  4
荒巻②  0.1  1000  2
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▼試合時間/9:56~12:27 ※公式記録ではありません。丸囲み数字は学年
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり

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2年前、夏の福岡大会で両校は初戦で顔をあわせたが、この時は久留米商が6-1と快勝。当時、硬式転向4年目だった八女学院はまだ久留米商に歯が立たなかった。あれから2年。八女学院が8月の新人大会に続いて久留米商を下し、立場を逆転させた。

八女学院・矢谷

先発は1年生左腕の矢谷。細身の左腕でカーブ、チェンジアップなど緩い球を効果的に使ってくる。2回は味方の守備の乱れもあって2点を失ったが、3~6回に出した走者は失策の一人だけ。直球と見せかけての変化球、変化球と思わせての直球と緩急をつけながら久留米商打線を翻弄。高橋の好リードに矢谷も乗せられるように、早いテンポでリズムよく投球を続けた。四死球も二つだけ。ベース幅をいっぱいに使いながら自信にあふれた投げっぷりだった。

打線も矢谷を援護した。先制された直後の3回、先頭の吉田が出ると出田の時にヒットエンドランが鮮やかに決まり無死一、三塁。内野ゴロと古賀のレフト頭上を破る二塁打ですぐに追いついた。5回は四球で出た出田と伊藤の間でまたもヒットエンドランを仕掛けて成功。積極的に足を絡めてきた。二死満塁から喜多村がしぶとくセンター前に落として2点を勝ち越すと、そこからは八女学院が四球、敵失を絡めながら一方的に攻める形となった。


久留米商・浦山

久留米商の先発はエースの浦山。昨秋の大会でも登板、今夏の小倉戦でも先発した右腕だ。やや制球に課題があるというのがこれまでの印象。この日も立ち上がりから直球が高めに浮きがちで吉田の二塁打と暴投、四球でいきなり無死一、三塁のピンチを招く。ここは三ゴロ併殺打、2回二死一、三塁も無失点で切り抜けたが、3回に3本の長短打を浴びて追い付かれた。

続く4回も三塁打と四球で一死一、三塁とされ、毎回のようにピンチを背負う。5回に安打と四死球2つで満塁となったところで遂に降板となった。5回途中まで被安打7、与四死球5。内容の割に2失点で粘ったともいえるが、防戦一方のマウンドで攻撃に弾みをつけることができなかった。

久留米商・福田

同点の一死満塁でマウンドに上がった2番手の福田は、力のある直球に小さく鋭く曲がる変化球(カットボール?)がある。代打松岡にはこの球で空振り三振を奪ったが、続く喜多村にセカンド柴田のグラブをかすめて中前に落とされると、連続四球で押し出しの1点を献上。勝負処で踏ん張り切れなかった。その後も6回は味方の失策で1点、8回もポテンヒット2本で1点を失った。打ち込まれた感じではなく、変化球を中心に5つの三振を奪ったが、5つの四死球を出すなど制球に苦しんだ。

2回裏久留米商無死満塁 永松が先制の中前適時打を放つ

9回に登板した虻川、田中も登板した2人と同じように上から投げ下ろすタイプの長身右腕だが制球に苦しみ、二人で3つの四死球。5人が登板した久留米商投手陣だったが被安打13、与四死球13と課題を残した。初回無死一、三塁は5-4-3、4回一死一、三塁は6-4-3の併殺を奪ったように守備は堅い。例年のことだがよく鍛えられている印象。

打線も3回以降は3安打。緩急をつける矢谷の投球にタイミングがあわず、凡打を重ねた。その中で5番に座った1年生の木村が存在感を示した。体格に恵まれた左打者で、2回は緩い変化球を引き付けてセンター左へ痛烈なヒットを飛ばした。7回も鋭いライナー性の当たりでセンター左を破る二塁打。8回の中飛も追いつかれはしたが右中間への大きな当たりだった。左のスラッガーとして今後の成長が楽しみな打者だ。

【直近の八女学院戦 観戦記】
‣八女学院12-5福岡農(2026年9月5日/第158回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)
‣福大大濠8-1八女学院(2025年9月12日/第157回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)
‣九国大付7-1八女学院(2025年7月23日/第107回全国高校野球選手権福岡大会 準々決勝)

【直近の久留米商戦 観戦記】
‣小倉7-5久留米商(2026年7月18日/第108回全国高校野球選手権福岡大会 5回戦)
‣久留米商5-3折尾(2025年10月5日/第158回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)
‣久留米商9-3福翔(2025年9月27日/第157回九州地区高校野球福岡大会 パート決勝)

 


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