序盤に激しく点を取り合う展開となったが、福岡が打ち勝って香椎工を下した。
福岡は初回一死後、栃原が四球で出ると荘山のセンター右を破る二塁打で一死二、三塁。山内四球で満塁とし、栗林の右翼線二塁打で2点を先制した。湯川三振で二死二、三塁となったが西岡の中前打で山内が還り、内野への送球が乱れる間に栗林も生還した。なおも二死二塁から高田の右前打で一、三塁。打者緒方の時に重盗が決まり、この回5点をあげた。
2回も二死から荘山の右中間三塁打、山内の左越え三塁打、栗林のレフト左への二塁打と長打3本で2点を追加した。逆転された直後の3回は西岡死球、髙田の二塁内野安打で一、二塁。緒方の一前バントが一塁悪送球を招き無死満塁とし、尾﨑の中前打で同点。栃原は三ゴロ併殺(5-2-3)に倒れたが二死二、三塁から荘山の左越え二塁打で逆転した。
4回も一死から四球の今長谷を一塁に置いて西岡が右中間三塁打を放ち1点を追加。7回は右前打で出た尾崎を栃原が送り、荘山のレフト左への二塁打でさらに1点を加えた。

5点を先制された香椎工は2回、有馬四球、平江犠打、吉田将中前打で一死一、三塁とし、柿永の右前打で1点を返した。6点差に広がった3回は岡が四球を選ぶと岡本の三前バントが内野安打となり、志村の二ゴロで一死二、三塁。続く有馬の二塁内野安打で2者が生還した。さらに平江死球、吉田将四球で一死満塁とし、ここで登板した水落から柿永が押し出しの四球を選ぶと、大場が走者一掃の右中間三塁打を放ち同点。吉田悠の右前打で逆転した。
しかし再逆転を許した4回以降は福岡の3番手荘山に散発3安打に抑えられ、追い上げることができなかった。
—-
| 第159回九州地区高校野球福岡大会 3回戦 (2026年9月21日・月/久留米市野球場) |
| チ 一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残 香椎工 017000000 893 71708 福 岡 52310010x 12131 824510 香椎工 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 9 (遊) 岡 ② 400 中飛 四球左飛 三ゴ 一ゴ (三)岡 本② 410 三振 三安右飛 四球 三振 (中)志 村② 500 右飛 二ゴ 中飛 遊併 三振 (指)有 馬② 412 四球 二安 一失 左飛 捕邪 (捕)平 江② 200 投ギ 死球 二直 三振 四球 (一)吉田将① 430 中安 四球 中安 二ゴ 左2 (左)柿 永① 422 右安 四球 三振 左安 三振 (二)大 場① 213 三飛 中3 (二 河 田① 200 左飛 遊ゴ (右)吉田悠② 411 遊ゴ 右安 遊ゴ 三振 投手 回 安球振責 球数 永田➁ 1.2 7216 47 西山② 1.2 4202 32 楠 ② 4.2 2431 71 ——————————————————————————————————- 福 岡 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 (中)尾 崎② 621 中飛 二ゴ 中安 三ゴ 右安 右飛 (二)栃 原② 300 四球 中飛 三併 遊失 一ギ (遊投)荘山② 543 中2 中2 左2 三ゴ 左2 (左)山 内② 411 死球 左3 遊直 遊ゴ 三振 (捕)栗 林① 323 右2 左2 右飛 四球 四球 (指)湯 川② 200 三振 左飛 (遊 今長谷② 200 四球 遊ゴ 遊ゴ (右)西 岡② 422 中安 中3 三振 遊ゴ (一)髙 田② 520 右安 二安 一ゴ 一ゴ 中飛 (三)緒 方➀ 210 遊ゴ ギ失 四球 三振 四球 投手 回 安球振責 球数 浦田② 2.1 4416 54 水落① 0.2 2102 15 荘山② 6 3260 118 ——————————————————-———————————————— ▼試合時間/12:30~14:55 ※公式記録ではありません。丸囲み数字は学年 ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり |
—
両校の先発がピリッとせず、3回まで激しい点の取り合いとなった。

香椎工の先発は長身右腕の永田。ゆったりとした始動から肘をしっかりと上げ、120キロ台後半(この日最速132キロ)の直球にスライダー、フォークを交える。ただ、今一つ厳しいコースに決められず、初回は荘山に130キロの直球をセンター右に運ばれると栗林にも右翼線にはじき返され、西岡にはスライダーを中前に、髙田には直球を一二塁間に運ばれるなど5失点。2回も中軸の三人に長打3本を浴びてノックアウトされた。打者14人に対し7安打2四死球と厳しいマウンドとなった。

2番手の西山も前チームから登板している右腕。スライダーを中心とした投球をみせたが、味方が逆転した直後の3回、死球から満塁のピンチを招くと尾崎にセカンド左を破られ、荘山には左越えに運ばれて3失点。リードを守れなかった。4回、西岡に右中間三塁打を浴びて1点を失ったところで降板した。
福岡の猛攻を止めたのは3番手の楠。登板直後の4回一死三塁をしのぐと、縦に落ちてくるスライダーを軸に8回まで1失点と踏ん張った。

福岡の先発はエース浦田。右サイドハンドから120キロ前後(同122キロ)の直球にスライダーでコーナーを突いてくるが、立ち上がりからボールが先行。2回四球の走者を2本のヒットで還されると、3回も先頭打者に四球を与え内野安打2本で2点を失う。さらに連続四死球で満塁にしたところで降板した。大量点の援護をもらいながら四球から失点を重ね、打者15人に4安打4四死球とこの日は不本意な内容に終わった。
4点差に迫られ、なおも一死満塁の場面で登板した1年生右腕の水落も流れを止められない。押し出し四球で1点を失うと、大場に高め直球を右中間に運ばれて走者を一掃される三塁打を浴び、一瞬にして同点に追い付かれてしまう。さらに吉田悠にも一二塁間を破られて逆転を許してしまった。

打線が3回裏に再逆転すると4回からはショートの荘山がマウンドに上がる。120キロ台半ば(同128キロ)の直球にスライダー、カットボールも交えていたか。登板直後は直球がなかなか決まらず、変化球でカウントを整える投球となった。ボールが先行しながら簡単に四球は出さない粘り強い投球で、スリーボールとしながら最後は打ち取るという場面もたびたびあった。9回は打者5人にいずれもフルカウントまで持ち込まれるなど、この回だけで33球を要したが最後まで得点を許さなかった。
福岡は4年前のこの大会でベスト8入りをしているが、この時もエースは右サイドハンドの廣瀬で、ショートの三好がリリーフを務めて勝ち上がった。当時の継投を彷彿とさせるような荘山の好救援で、まずは県大会出場を決めた。
好救援をみせた荘山は打撃でも大活躍。5打数4安打3打点。4安打はいずれも長打だった。初回、2回は直球を右中間に運ぶ長打でチャンスメイク。3回の逆転打はスライダーをしっかりとためてレフト頭上を越える大きな当たり。7回はサード頭上を抜く貴重な適時打を放った。この荘山を中心に打線は13安打と好調で、このうち8本が長打。荘山、栗林、西岡ら右打者による右方向への長打が目についた。
長打力だけでなく足を使える選手も多く、初回に重盗を成功させたほか7回には栃原が二盗、三盗を立て続けに決めるなどチーム全体で5盗塁を記録した。
香椎工は6~8番に入った吉田将、柿永、大場の1年生トリオが6安打5打点と奮闘。6点差をひっくり返した3回の集中打は見事だった。ただ4回以降は荘山の前に散発3安打で得点をあげられなかった。
【直近の福岡戦 観戦記】
‣福岡5-4西短大附(2026年3月28日/第158回九州地区高校 野球福岡大会 4回戦)
‣西短大附6-1福岡(2025年9月23日/第157回九州地区高校野球福岡大会 4回戦)
‣自由ケ丘4-2福岡(2024年7月11日/第106回全国高校野球選手権福岡大会 4回戦)
【直近の香椎工戦 観戦記】
‣筑陽学園5-0香椎工(2025年9月23日/第157回九州地区高校野球福岡大会 4回戦)
‣久留米商4-0香椎工(2024年9月14日/第155回九州地区高校野球福岡大会 3回戦)
‣春日3-2香椎工(2023年4月22日/第10回福岡地区高校野球大会 3回戦)


Leave a Reply