序盤から足を絡めた波状攻撃を仕掛け、6回に9安打を集中させて7点を奪った祐誠が快勝した。
2点を追う祐誠は4回、吉武死球、山本四球で無死一、二塁。中村が送ったあと持溝の右前打で2人が還り同点に追いついた。
6回は一死後、中村中前打、持溝左前打で一、二塁とし牛嶋彩の中前打でまず1点(牛嶋も送球間に二進)。なおも一死二、三塁から白川の中前打で2点を追加した(白川も送球間に二進)。ここで登板した大牟田の2番手・山内に対し、白川がボークで三進したあと牛嶋太の中前打で生還。続く小田直の左越え三塁打で牛嶋も還って7-2とリードを広げた(小田はランニング本塁打を狙ったが本塁憤死)。さらに二死走者なしから那須が遊ゴロ~一塁送球落球で出塁すると吉武の右前打で一、三塁とし、山本の左前打で1点を追加。中村の中前打で吉武も還ってこの回7点を奪った。

大牟田は初回二死後、平の二塁内野安打、原田の遊内野安打で一、二塁とし、水野の二ゴロがイレギュラーして中前に抜ける間に平が生還。なおも二死一、二塁から大賀の左前打をレフトが後逸する間に二塁から原田が還り2点を先制した。しかし2回以降は祐誠の先発・永盛の前に散発4安打に終わり、三塁を踏めなかった。
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| 第159回九州地区高校野球福岡大会 3回戦 (2026年9月21日・月/久留米市野球場) |
| チ 一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残 祐 誠 0002070 9151 551210 大牟田 2000000 281 01204 (7回コールド) 祐 誠 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 (三)白 川② 422 右飛 右安 中飛 中2 一ギ (右)牛嶋太② 411 右飛 二ゴ 遊ゴ 中安 四球 (指)小田直② 421 三振 三ギ 投安 左3 二ゴ (捕)那 須② 300 四球 左飛 死球 一失 三ゴ (三)吉 武② 210 投ギ 死球 左飛 右安 (左)山本晃② 321 三安 四球 遊ゴ左安 (中)中 村② 321 ギ選 投ギ 中安中安 (遊)持 溝① 422 右飛 右安 左安遊ゴ (二)牛嶋彩② 431 遊ゴ 右安 中安 中安 投手 回 安球振責 球数 永盛➁ 7 8021 88 ——————————————————————————————————- 大牟田 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 (二)鬼 武① 300 二ゴ 投直 一ゴ (遊)江 島➀ 310 二ゴ 二ゴ 三安 (中) 平 ② 310 二安 二ゴ 左飛 (捕)原 田② 310 遊安 二ゴ 二ゴ (右)水 野② 311 中安 右飛 三ゴ (指)大 賀② 320 左安 右安 中飛 (左)古 賀② 210 中飛 三ギ 中安 (三)伊東隼② 200 三振 二ゴ (打 岸 田② 100 三併 (一) 秦 ② 210 遊安 二ゴ (打 坂 田② 100 三振 投手 回 安球振責 球数 佐野② 5.1 9416 83 山内① 0.2 5001 22 伊東朋① 1 1100 18 ——————————————————-———————————————— ▼試合時間/9:57~11:44 ※公式記録ではありません。丸囲み数字は学年 ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり |
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祐誠には強打のイメージがあるが、この日みせた足を絡めた攻撃はそうした印象を一変させるものだった。
まず2回。一死二塁から山本がセーフティバント。これが投手の左を抜けていく内野安打となると続く一死一、三塁から中村も投手前にセーフティスクイズ。三走はスタートを切れなかったが投手が本塁送球して野選となり一死満塁にチャンスを広げた。ここは得点できなかったが、まずは大牟田内野陣にジャブを放った。
3回も白川が右前打で出ると牛嶋太がバスターエンドランで白川を二塁に進め、小田がファースト左へドラッグバントを仕掛けて揺さぶる。さらに4回一死二、三塁では三塁走者とのヒットエンドラン。持溝はゴロを転がすコンパクトなスイング、この打球が一二塁間を抜けて2者が生還した。5回一死一、二塁での重盗は失敗(二走が三塁タッチアウト)に終わったが、6回一死一塁からヒットエンドランを決め(左前打)、牛嶋彩の中前打で1点を加えたあとの一死二、三塁でも再びヒットエンドラン。白川はミートに徹した打撃で中前に落として2人を迎え入れた。

足の速い選手が多く次の塁への意識も高い。なかでも3番小田はドラッグバントや重盗を積極的に試み、6回は左翼線への飛球にダイビングキャッチを試みたレフトが打球を後逸したのを確認すると一気に本塁をつく(結果は憤死)など思い切りのよい走塁をみせた。セーフティバントを決めた山本も俊足で、6回の当たりの弱いショートゴロも間一髪でのアウトだった。8番持溝は小柄な1年生だが2安打2打点の活躍。二度のエンドランを決め、アウトになった打席も芯で捕えるなど打撃センスを感じさせる。全体的にミートに長けた打者が多く、走者三塁でのエンドラン多用もそこに背景がありそうだ。
かといって打力が弱いわけではなく、打席ではしっかり振り切ってくる。伝統の強打に機動力を備えた今年のチームは、高い得点力が期待できそうだ。

先発はエースナンバーをつける軟投派左腕の永盛。前チームでは上間、宮本と二人の右腕の影に隠れてはいたが、たびたび登板してきた投手。120キロ前後の直球(この日最速124キロ)にカーブ、スライダーで緩急をつける。立ち上がりはボールが先行して二死から4連打を許して2点を失ったが、2回以降はしっかり修正してきた。四死球はゼロ。投球のリズムもよく4~6回はいずれも10球以下で3つのアウトをとった。2回以降、4安打は許したがいずれも散発に抑えて三塁を踏ませなかった。

大牟田の先発は背番号10の佐野。右サイドハンドから120キロ前後(同126キロ)の直球にスライダーを交える。5回までは走者を出しながらも2失点で踏ん張っていたが、6回一死から4連打を浴びて降板した。2番手の1年生右腕山内も110キロ台後半(同118キロ)に縦に落ちてくる変化球を使ってのぞんだが、味方の失策を挟んで5連打を許すなど苦しいマウンドとなった。
打線も初回こそ、立ち上がり制球に苦しむ永盛から敵失をからめて2点を奪ったが、以降は永盛のテンポの良い投球に翻弄された印象。早いカウントから積極的にスイングをかけていったが結果につながらず、変化球を引っ掛けての内野ゴロが目立った。
前半から足を絡めた攻撃で大牟田バッテリーに重圧をかけてきた祐誠打線が6回に満を持して試合を決めた、そんな一戦だった。
【直近の祐誠戦 観戦記】
‣九国大付4-1祐誠(2026年7月20日/第108回全国高校野球選手権福岡大会 準々決勝)
‣祐誠4-2西短大附(2026年7月17日/第108回全国高校野球選手権福岡大会 5回戦)
‣祐誠6-3福岡舞鶴(2026年3月28日/第158回九州地区高校 野球福岡大会 4回戦)
【直近の大牟田戦 観戦記】
‣八幡南8-7大牟田(2026年4月2日/第158回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)
‣九国大付5-4大牟田(2025年10月11日/第157回九州地区高校野球福岡大会 準決勝)
‣大牟田5-2飯塚(2025年10月5日/第157回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)


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