【観戦記】糸島2-1春日(秋季大会2回戦)




9回まで散発3安打に抑えられてきた糸島が土壇場で逆転、春日との1点を巡る攻防を制した。

2回一死三塁、8回無死二塁など得点圏に走者を四度運びながら得点できなかった糸島は9回、先頭の石井が四球で出塁すると、打者平田の時にバスターエンドランが決まり(左前打)無死一、二塁。黨が送ったあと、ここで登板した春日・矢野から黒川が中前打を放って2者が生還、これが決勝点となった。

先制したのは春日。5回今泉が左前打で出ると、宮迫の投前バントは二封されたが、林の一塁左への内野安打で一死一、二塁とし、今村壮の中前打で宮迫が生還した。その後も6回一死二塁、8回一死二、三塁と好機を得ながら追加点が奪えず、力投する先発の上井を援護できなかった。

9回表糸島一死二、三塁 黒川が逆転の中前適時打を放つ

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第159回九州地区高校野球福岡大会 2回戦
(2026年9月5日・土/今津運動公園野球場)
チ   一二三四五六七八九  計HE 球犠振盗残
糸 島 000000002 261 43729
春 日 000010000 141 542110
  糸 島 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8  9
(二)谷 口② 400 右飛  三ゴ  遊ゴ    左飛 四球
(遊)吉 永② 510 遊失  三ゴ    三安  中飛 中飛
(中)田 中② 300 三振  三振    投ギ  中飛
(左)石 井② 300 三振    二飛  右飛     四球

(一)平 田② 420   左2  二飛  三振     左安
(三) 黨 ② 100   一ギ  四球    遊ゴ   一ギ

(指)黒 川② 412   三振  左邪    投ゴ   中安
(走指 村上① 000
(捕)田 嶋② 300   四球    三振  右飛   三振

(右)川 尻② 420   一ゴ    左飛    右2 中安

投手  回 安球振責  球数
山本② 5 3201 74 
田上② 3 0210 43
柴田② 1 1110 25
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  春 日 年 打安点 1 2 3 4 5  6 7 8 9
(中)今村壮② 521 中飛  右直  中安   中直   左安
(左)西 谷② 500 右飛  遊飛  遊ゴ     三失 中飛
(遊)税 田② 200 四球  一ゴ  中飛     四球
(二)今村友② 200 三ゴ    中飛   四球    三ギ
(指) 森 ② 200   四球  中飛   投ギ    遊ゴ
(捕)佐 藤① 300   ギ野  遊飛   三振  三飛

(三)今 泉② 310   投ギ    左安 三ゴ    三振
(右)宮 迫② 400   三ゴ    投ゴ  右直   左飛
(一) 林 ② 311   一ゴ    一安  一ゴ   四球
投手  回 安球振責  球数
上井①  8.1  4362  119
矢野②  0.2  2110   28
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▼試合時間/9:55~11:50 ※公式記録ではありません。丸囲み数字は学年
※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり

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8月の新人大会でも対戦(春日8-1糸島)した両校が秋の初戦で再び激突した。

糸島・山本

糸島の先発は右下手投げの山本。直球は110キロ台といったところだが、その直球と変わらぬスピードのスライダーも交えながら内外角低めを丁寧に突く。右打者への内角球はシュートしているようにも見えた。2回四球と犠打野選などで一死二、三塁とされたが宮迫を三ゴロ、林を一ゴロに仕留めてピンチをしのぐ。4回まで四死球2つだけの無安打投球。一瞬ハッとする打球も外野に飛んだがコンタクトポイントが若干早いのか、最後の伸びを欠いて野手のグラブに収まった。

試合が動いたのは5回。春日は今泉が初安打をレフト前に落とすと宮迫のバントは二封されたが、林のファースト左へのゴロが内野安打となって一死一、二塁。ここで1番の今村壮がピッチャー返しで二遊間を抜き、ようやく山本から1点を奪った。ただ、続く一死二、三塁では西谷の遊ゴロで林が本塁を衝くもタッチアウト。山本はこの回でマウンドを降りたが、3安打1失点と先発の役割を十分に果たした。

糸島・田上

6回からは背番号10の田上がマウンドへ。長身から投げ下ろすスライダーに大きなカーブを交え、縦系統の変化球を軸にする。直球がややばらつき2つの四球を与えたものの、3イニングを投げて被安打はゼロ。外野に鋭い打球も飛ばされたが、センター田中の好守もあり追加点は与えなかった。

対する春日の先発は1年生の上井。投手としては小柄で球威もさほど感じないが、直球とスライダーを低めに集める。2回、平田に三塁線を破られる二塁打を許し一死三塁のピンチを背負ったが黒川をスライダーで空振り三振。田嶋を歩かせたが川尻を一ゴロに打ち取って無失点で切り抜けた。

春日・上井

3~5回は四球の走者を一人出しただけ。8回に先頭の川尻に右越え二塁打を浴びたが、後続3人を外野フライに打ち取り得点を許さない。散発3安打、四死球2とほぼ完ぺきに抑え込み、このまま1点を守り切ると思われた。

しかし9回、上井は先頭の石井を追い込みながら四球で歩かせる。平田は送りバントを2球ファールにしたあと、3球目に仕掛けたバスターエンドランが見事に決まり、ショートの左を破るヒットとなって一、二塁。黨が送って一死二、三塁となったところで、春日ベンチはエースの矢野を送り込んだ。

春日・矢野

矢野は1年夏からマウンドを踏む実績十分の大型右腕。力で抑え込むというより、変化球を交えて打たせてとる投手だ。2-2から黒川の放った一打はショート右への強い当たり。税田が捕球態勢に入ったときにイレギュラーで球筋が変わり、センターに抜けていった。春日内野陣は中間守備を敷いていたため捕球しても三走を刺せたかどうか微妙な位置だったが、少なくとも二走の生還はなかった。

糸島・柴田

9回裏、糸島はエースナンバーを背負う柴田をマウンドへ送り出す。ほとんどテイクバックをとらないコンパクトなフォームから直球にスライダーを投げ込む。先頭の今泉に3-1とカウントを悪くしたが、そこから三振に打ち取ったのが大きかった。二死から四球と今村壮の左前打で一、二塁とされ、西谷にも3-1とボールが先行したが1点を守り切った。

春日は一死二、三塁から内野ゴロ→三走が本塁憤死が三度あるなど、押し気味に試合を進めながら追加点を奪えなかったことが最後に響く形となった。各投手の好投もあったが、安打数は糸島6、春日4と両校とも打線に元気がなかった。そのなかで目を引いたのは春日の1番今村壮。タイムリーを含む2安打を放ち、7回のセンター左を襲う一打も田中の好守に阻まれたが抜けていてもおかしくない当たりだった。

糸島の次戦はリーグ戦1位通過の香椎。県大会出場に向けて真価が問われる一戦となりそうだ。

【直近の糸島戦 観戦記】
‣糸島9-3福岡講倫館(2026年4月18日/第13回福岡地区高校野球大会 2回戦)
‣糸島4-3筑前(2024年4月20日/第11回福岡地区高校野球大会 3回戦)
‣飯塚7-0糸島(2023年10月6日/第153回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)

【直近の春日戦 観戦記】
‣春日7-2東福岡(2025年9月13日/第157回九州地区高校野球福岡大会 3回戦)
‣春日8-1明善(2025年7月12日/第107回全国高校野球選手権福岡大会 3回戦)
‣福岡工3-1春日(2025年5月10日/第12回福岡地区高校野球大会 準決勝)




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