13安打を放ってじわじわと門司大翔館を引き離した折尾愛真が、8回に試合を決めた。
2回表に1点を先制された折尾愛真はその裏、永原右前打、河野四球で無死一、二塁とし、小野寺の中前適時打で追いついた。なおも無死一、三塁から大久保捕邪飛のあと、市野の左飛で三走はタッチアップを自重したが、本塁返球が乱れる間に生還して逆転した。
4回はこの回から登板した門司大翔館の2番手・二反田から河野が四球を選ぶと、小野寺の左中間三塁打でまず1点。大久保三振のあと市野の中犠飛で小野寺も還り、4-1とリードを広げた。5回は二死後、南島が一ゴロ失、永原が遊ゴロ失で一、二塁とし、河野の中前適時打で1点を追加。6回は二死から中田が右翼線二塁打で出塁し、永嶋のライト左を破る三塁打で生還した。

8回は小野寺が右前打で出ると大久保は3バント失敗に終わったが、市野中前打、中田四球で一死満塁とし、永嶋が右前に落として小野寺が生還。久冨一飛で二死となった後、藤田が押し出し四球を選んで試合を決めた。
門司大翔館は2回一死後、田中が四球を選ぶと次打者・奈良の時に暴投で二進。奈良は三振に倒れたが、続く藤島の右前適時打で先制した。その後も3回、5回と先頭打者が出塁したが後続が凡退。6回は一死から宮城四球のあと内山が右前打を放ったが、三塁を狙った宮城が憤死するなど追加点を奪えなかった。
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| 第159回九州地区高校野球福岡大会 2回戦 (2026年8月30日・日/北九州市民球場) |
| チ 一二三四五六七八九 計HE 球犠振盗残 門司大翔館 01000000 154 401207 折尾愛真 02021102x 8130 51219 (8回コールド) 門司大翔館 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 (中) 渡 部① 300 三振 二ゴ 三飛 四球 (三) 鳴 ① 300 振逃 四球 三振 三振 (左投)二反田② 410 右2 三振 三振 三振 (一) 原 ② 410 三振 一ゴ 三振 右安 (右) 宮 城① 300 三振 三振 四球 投併 (投左)内 山② 310 一ゴ 二ゴ 右安 (遊) 田中想② 200 四球 一ゴ 遊直 (二) 奈 良② 300 三振 二ゴ 左飛 (捕) 藤 島① 321 右安 左安 中直 投手 回 安球振責 球数 内山 3 3201 49 二反田 4.2 10325 94 ——————————————————————————————————- 折尾愛真 年 打安点 1 2 3 4 5 6 7 8 (二)中 田② 410 三ゴ 中飛 遊直 右2 四球 (一)永 嶋② 422 遊ゴ 死球 右飛 右3 右安 (右)久 冨① 520 右3 右直 右安 右直 一飛 (三)南 島② 300 遊直 左直 一失 (走三 藤田② 101 右飛 四球 (左)永 原① 420 右安 中飛 遊失 右2 (遊)河 野➁ 211 四球 四球 中安 二併 (指)小野寺② 432 中安 中3 投ゴ 右安 (中)大久保② 410 捕邪 三振 中安 三振 (捕)市 野② 311 左飛 中ギ 遊併 中安 投手 回 安球振責 球数 有田② 8 54121 132 ——————————————————-———————————————— ▼試合時間/11:28~13:48 ※公式記録ではありません。丸囲み数字は学年 ※打者名の下線は左打ち、投手名の下線は左投げ、打撃成績の下線は打点あり |
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地力に勝る折尾愛真が、門司大翔館を押し切った。

折尾愛真の先発は背番号10の有田。130キロなかば(この日最速138キロ)の直球に落差あるスライダーを軸とした投球をみせた。立ち上がりは振り逃げも含めて4つの三振を奪ったが2回、3回と高めに直球が抜けるなどボールが先行。2回は四球の走者を暴投で二塁に進め、藤島に一二塁間を破られて先制を許した。3回も先頭の鳴を歩かせたが二反田、宮城から三振を奪うなど後続を断ち、4回以降も荒れ気味だったが大崩れすることなく、追加点は与えなかった。スライダーを中心に三振を奪い、その数は12を数えた。まだ粗削りな印象だが球威があり、夏のマウンドを経験した左腕安永と二枚看板を形成しそうだ。

門司大翔館の先発はエース内山。今夏も主戦としてマウンドに立ち2試合・13イニングを投げて自責点3と、まずまずの成績を残した。120キロ超(同125キロ)の直球にカーブで緩急をつける。2回は2安打に四球、味方の失策が絡んで2点を失い3回も先頭の永嶋に死球を与えたが、続く中軸3人を抑えた。目を見張るような球はないが、走者を出しても粘り強く投げる。

4回からレフトを守っていた二反田がマウンドへ。体格があり、肩も強い。夏の大会3回戦(対鞍手)では同点の9回に内山の跡を継いで登板したが、3安打を浴びてサヨナラ負けを経験した。肘をしっかりと上げてから投げ込む直球は120キロを少し超える程度(同123キロ)だが切れがある。これにスライダー、カーブを交えるが、毎回のようにヒットを浴びる苦しいマウンドとなった。二死走者なしからの失点が二度あるなど粘り切れなかった。
折尾愛真打線は途中交代した南島を除く先発全員安打。猛打賞の小野寺は左右に打ち分け、アウトになった5回の投ゴロも芯で捕らえた当たり。今夏1年生ながら4番に座った久冨(1年)は長打を含む2安打。2つの右直を含め、右方向へ4本強い当たりを放った。バント失敗や走塁死など細かなミスはあったが、まずは危なげなく勝利を収めた。
門司大翔館は1年生が4人いたこともあり、折尾愛真との体格差が目についた。そのなかで体格のある3番・二反田、4番・原は中心となるべき打者。二反田は初回にライト左へ二塁打。スライダーで2三振を喫していた原も9回の打席でそのスライダーを捕え、ライト右に安打を放った。9番藤島は小柄な捕手だが2回に直球を一二塁間に運ぶ先制の右前適時打、5回にも直球を左前に打ち返した。守備では4失策、うち3つが得点に絡むなど課題を残した。

試合中、松本監督からプレーや試合の流れなど選手に向けた助言も多く、選手たちは実戦を通して一つ一つ野球を学んでいる印象を受けた。敗れはしたが来年に向けた収穫もあった様子で、夏に向けてどこまで成長できるか注目したい。
【直近の折尾愛真戦 観戦記】
‣西短大附5-1折尾愛真(2024年10月5日/第155回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)
【直近の門司大翔館戦 観戦記】
‣八幡南10-0門司大翔館(2024年9月7日/第155回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)


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