【観戦記】九州国際大付4-1祐誠(選手権福岡大会準々決勝)




九国大付が9回を除く毎回の15安打を放って試合を支配、祐誠の追い上げを岩見~林の継投で振り切った。

▼準々決勝(20日・北九州)⇒試合記録
九国大付 201 000 100 =4
祐  誠 000 000 100 =1
【九】岩見→林 【祐】上間→宮本

九国大付は初回、牟禮が中前打で出塁。平間の投前バントは二塁封殺されたが、吉田の時にヒットエンドランが決まって(左前打)一死一、三塁とし、城野の左前打で先制した。なおも一死一、三塁から雪野の右前打で吉田が生還、この回2点をあげた。

3回は城野が三塁線を破る二塁打を放ち一死後、中上の中前適時打で1点を追加。7回も二死から城野右前打、雪野中前打のあと中上がライト右への二塁打を放って1点を加えた。

1回表 九国大付 一死一、三塁 城野が先制の左前適時打を放つ

5回一死満塁など3回を除き毎回のように得点圏に走者を送りながら決定打の出なかった祐誠は7回、左前打で出塁した菅野が二盗を決め、松浦の二ゴロで三進。ここで登板した九国大付の2番手林から代打後藤が左越フェンス直撃の安打を放って1点を返した。

しかし8回9回は林の前に三者凡退に終わり、反撃のきっかけをつかめなかった。

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祐誠・上間

5回戦で西日本短大附を2点に抑えた祐誠・上間と強打の九国打線の対戦が注目されたが、初回から九州国際大付がその力を見せつけた。

先頭の牟禮がセンター前にクリーヒット。平間のバントは二封されたが、吉田が三遊間を破るとスタートを切っていた平間が一気に三進。続く城野が三遊間、雪野も右前に連打して早々と2点を先制した。

直球は130キロ台後半(この日最速143キロ)を計測していた上間だったが、打たれた球はいずれも120キロ台後半、カットボールだろうか。3回もこの球を城野、中上に捕らえられて3点目を失い、この回で登板。3イニングで8安打を浴び、九州国際大付打線の猛打にさらされた。

祐誠・宮本

4回から登板した宮本も毎回のように安打を許したが130キロ台前半(同137キロ)の直球にスライダー、100キロ台のカーブを織り交ぜて決定打を与えない。6回無死一塁では渡邊、柴原の送りバントをいずれも素早いフィールディングで二塁封殺。5回は捕手の那須が雪野の二盗を阻止した。7回二死から3連打で1点を追加されたが、四死球ゼロで無駄な走者を出すことなく粘り強い投球をみせた。




九国大付・岩見

九州国際大付はエース岩見が15日の福大若葉戦以来となる先発。この日も130キロ台後半(同142キロ)の角度ある直球を中心に投げ込んできたが祐誠は初回一死から牛嶋が直球を右前に運ぶと、続く山本昊も右中間を破ろうかという一打。これはライト中上の守備範囲内だったが、立ち上がりから岩見の球を捕らえる。5回は菅野、松浦の連打から一死満塁と絶好機を迎えたが牛嶋が二ゴロ併殺打。6回一死二塁では白川の一打が左翼後方にいい角度で上がったがもうひと伸びがなく、得点できそうであとひと押しができない。

岩見の球数は6回を終えて80球だったがピンチの連続で体力の消耗も激しかったのだろう、7回に入るとスライダーが浮き始める。菅野が三遊間を破り二盗と内野ゴロで三進したところで九州国際大付ベンチは岩見をライトに下げ、右腕の林を送り込む。

九国大付・林

林は投球練習から140キロ台を連発。球場をざわつかせたが、ここで登場した代打の後藤がその初球、142キロの直球を左翼フェンスに直接ぶつける物凄い打球を飛ばして、今大会初めて岩見に自責点をつけた。ただ当たりが良すぎたため二塁を狙った後藤が刺され、勢いを削がれたのが痛かった。

8回からは林が観客の視線を独占した。牛嶋を145キロの直球で空振り三振。当たっている山本昊は146キロで投ゴロに仕留めると、そこからはイニングをまたいで3者連続三振。9回、最終打者の菅野を遊ゴロに打ち取った球はこの日最速の147キロだった。直球は常時140キロ台前半。制球を乱すこともなく、これに130キロ台の変化球(カットボールか)を交えられては祐誠打線も初見で打ち崩すのは難しかった。センバツまでは岩見から渡邊につなぐことが多かったが、新たな守護神誕生を予感させる投球だった。




九州国際大付は城野、雪野の中軸2人が猛打賞。牟禮、中上、松川も複数安打を放つなど打線は好調だ。15安打のうち長打は2本だったが、その大半が芯で捕らえたクリーンヒット。特に牟禮、雪野の打球の球足の速さが目に留まった。

祐誠は2023年準々決勝、昨夏5回戦に続いて九州国際大付の前に涙をのんだ。しかし、140キロ前後の直球に対してもしっかりと振り切る力強い打撃は、15安打を放った九州国際大付打線にひけをとらなかった。

【直近の九国大付戦 観戦記】
九国大付6-0福大若葉(2026年7月15日/第108回全国高校野球選手権福岡大会 4回戦)
九国大付5-4大牟田(2025年10月11日/第157回九州地区高校 野球福岡大会 準決勝)
九国大付11-1真颯館(2025年8月31日/第157回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)

【直近の祐誠戦 観戦記】
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祐誠6-3福岡舞鶴(2026年3月28日/第158回九州地区高校 野球福岡大会 4回戦)
祐誠2-1東海大福岡(2025年4月2日/第156回九州地区高校野球福岡大会 準々決勝)




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