【観戦記】小倉5-1八幡(選手権福岡大会3回戦)




7回まで小倉・加藤、八幡・石井、両先発投手の投げ合いでゼロ行進が続いたが、小倉が8回に4安打に2四球をからめて逆転、夏の大会としては11年ぶりとなる県大会出場を決めた。

▼3回戦(13日・北九州)⇒試合記録
八幡 000 000 010 =1
小倉 000 000 05x =5
【八】石井→大庭 【小】加藤

1点を先制された小倉は直後の8回一死後、1番蕨野が中前打で出塁。棈松は右飛に倒れたが林左前打、良永四球で二死満塁とし、江田が走者一掃の中越え三塁打を放って逆転した。さらに佐藤が四球を選んで二盗を決め、二死二、三塁から宮地の右中間三塁打で2点を加えた。

八幡は8回一死から1番河﨑が右越え三塁打を放ち、田中の中犠飛で均衡を破った。しかしその裏、力投を続けてきた石井がつかまり、涙をのんだ。

8回裏 小倉 二死満塁 江田が逆転の中越え三塁打を放つ

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小倉・加藤

小倉の先発はエース加藤。二段モーションから120キロ前後(この日最速125キロ)の直球、直球とさほど球速差のない110キロ台のスライダー、さらに100キロ台の抜いてくるような変化球、この3球種を投げ分ける。安打や四球で毎回のように走者を出したが内野ゴロ併殺打で三度ピンチをしのぐなど、要所では変化球を低めに集めて打たせてとった。

八幡・石井

八幡は背番号4の石井が先発のマウンドに上がった。春の大会ではエースナンバーをつけていた右腕だ。120キロ前後(同125キロ)の直球、大きく弧を描くカーブをコーナーに丹念に投げ分けた。6回6失点だった春の大会の希望が丘戦では6つの四死球を出したが、この試合では7回までわずかに1つだけ。安打は許すものの抜群の制球力で決定打は与えず、加藤との投げ合いが続いた。

「石井の直球、カーブを逆方向に打ち返す」。ゼロ行進が続くなかでも小倉打線の狙いは明確だった。7回までに右打者の右飛は7つを記録。安打にはつながらなかったが、辛抱強く逆方向への打撃を続けた。

その成果は3巡目に入った後半になると徐々に表れた。6回に棈松がカーブを中前に運ぶヒット。7回は一死一塁から宮地が直球をライト右にはじき返した。三塁を狙った一走がライト田中からの好返球に刺され得点にはつながらなかったが、右方向へのヒットが出るようになった。




そして遂に8回、右方向への打撃が実を結ぶ。一死から蕨野がセンター右に落として出塁。二死後、左の林がレフト前にクリーンヒットを飛ばす。良永が四球を選んで満塁とし、5番指名打者の江田が右打席に入った。

ここまでは二直、右飛、二ゴロとすべて右方向に打球を飛ばしたがタイミングがやや早く、バットの先での当たりだった。この打席では芯で捕らえることに成功、打球はセンター後方を襲い、二塁走者の本塁突入に備えてやや前に出てきていた河﨑の頭上を抜けていった。さらに宮地も右方向へのお手本のような打撃で右中間を破り、決定的な2点を加えた。

8回表 八幡 一死三塁 田中の中犠飛で河﨑が先制のホームイン

八幡は無死の走者を四度出し、このうち三度で強攻策に出たが実らなかった。4回は大庭四球、渡邊右前打で無死一、二塁としたが5番石井が三振に倒れ、川口は三ゴロ併殺打。6回も田中を一塁に置いて3番大庭が二ゴロ併殺打でチャンスを逃した。走者を得点圏に置いた場面では早いカウントから打ちにいって凡飛を上げることが多く、淡白な攻撃に終始した印象がぬぐえなかった。

石井の投球は見事の一言。120キロ前後の直球とカーブだけでも、丁寧にコーナーを突いていけば十分に通用することを証明した。

【直近の小倉戦 観戦記】
小倉6-3折尾(2026年5月4日/第54回北九州市長杯争奪高校野球大会 準決勝)
小倉10-3戸畑(2025年9月26日/第157回九州地区高校野球福岡大会 4回戦)
嘉穂2-0小倉(2025年7月6日/第107回全国高校野球選手権福岡大会 1回戦)

【直近の八幡戦 観戦記】
希望が丘7-0八幡(2026年3月20日/第158回九州地区高校野球福岡大会 2回戦)
八幡5-1慶成(2024年4月14日/第52回北九州市長杯争奪高校野球大会 1回戦)
八幡4-2育徳館(2023年9月23日/第153回九州地区高校野球福岡大会 4回戦)




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