第108回全国高校野球選手権福岡大会の開幕(7月4日)を前に、A~Hの各ブロックを展望しながらベスト8の行方を探っていくシリーズの第7回です(文中、学年表記のない選手は3年生)。
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【Gブロック】
シード校=飯塚(北②) 城南(南⑦)
Gブロックは春の優勝校・飯塚が頭一つ抜けており、南部シード校の城南、九産大九州、古賀竟成館などがその挑戦権を賭けて激しく争うことが予想されます。

春の大会を制した飯塚は九州大会でも21世紀枠でセンバツ出場の長崎西を破り、優勝したエナジックスポーツ(沖縄)と延長タイブレークの熱戦を演じました。左腕エースの岩橋(2年)は130キロ超の直球に力があり、ピンチではギアが上がります。スライダー、チェンジアップ、カーブと変化球も多彩です。右腕の藤井は130キロなかばの直球、スライダーの制球にすぐれ、この二人を中心に勝ち上がってきました。
攻撃では俊足巧打の女鹿、瀬口、郡山、安藤(2年)らが好機をつくり、勝負強い中軸の福嶋、田中で得点をあげていきます。平均して力のある選手が1~9番まで並んでいる印象で、どこからでもチャンスをつくることができます。選手層も厚く、九州大会で経験値も上積みされ、ベスト8の最有力候補です。
今春、初のベスト8入りを果たした城南は、筑陽学園や九産大九州に終盤の逆転勝ちを収めてきた戦績が示すように粘り強いチーム。エース堀江は球速こそ120キロ前後ですが、抜群の制球力とデータを駆使した配球で打ち取っていきます。

打線は長打力には欠けるものの機動力を絡めながら走者を進め、ワンヒットで得点を挙げるしぶとい攻撃が持ち味。守りでも細かく守備位置を変えるなど、攻守にわたって積極的に動き主導権を握っていきます。守備からリズムをつくっていくチームだけに、しっかりと守って流れを掴み、攻撃につなげたいところ。

春の大会でその城南に敗れた九産大九州は昨夏のマウンドを経験している左腕中原がエース格。真上から投げ下ろす直球にスライダー、スローカーブを低めに集めます。同じ左腕の吉冨や藤井、右サイドハンドの明永(2年)などからマウンドを引き継ぎ、試合を締める役割を担います。
パート決勝で福工大城東と対戦した昨秋は5点のリードを守れず、春も4回戦で城南に終盤追いつかれて逆転サヨナラ負け。福岡地区大会も筑前に4-0からひっくり返されるなど、終盤の戦い方に課題を残します。初戦に勝てば3回戦では春に敗れた城南とのリベンジマッチにのぞみます。

新宮は大型右腕・藤井が存在感を放ちます。2メートル近い上背から投げ下ろす130キロ台後半の直球、さらにフォークを駆使して三振がとれる投手。昨秋の東筑紫学園戦では12三振を奪いました。
ただチームは昨秋は3回戦、春は4回戦で敗退。得点力不足以上に、守りの乱れが目につきました。打力アップ、守備力強化が上位進出には欠かせません。初戦を突破すればシード飯塚との対戦。注目を集めそうです。

古賀竟成館は春の福岡中央地区大会でベスト4。準々決勝で東海大福岡に7回コールド勝ちした一戦が光ります。この試合では左腕松岡(2年)がテンポよく投げ、3安打完封しました。
打線は4番福田が軸。昨秋は東筑のエース深町から一発を放つなど、力のある右打者です。攻撃ではバントを多用し、セーフティバントも絡めて内野を揺さぶってきます。130キロ台なかばの直球を投げる福田は、リリーフとしてもチームを支えます。
筑前は福岡中央地区大会で九産大九州に延長タイブレークの末に勝利。左腕エース瀧聞を中心にしっかりと守っての粘り勝ちでした。明善は春の筑後地区大会で西日本短大附と延長タイブレークの接戦を戦いました。昨夏のマウンドを経験している本田、高田のほか矢木、江崎ら野手も含めて経験者が多いのが強み。初戦で対戦する両校の勝者が、県大会に近づきそうです。

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