第108回全国高校野球選手権福岡大会の開幕(7月4日)を前に、A~Hの各ブロックを展望しながらベスト8の行方を探っていくシリーズの第5回です(文中、学年表記のない選手は3年生)。
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【Eブロック】
シード校=福岡大大濠(南①)折尾(北⑧)
Eブロックは南部第1シード・福岡大大濠の優位は揺るがず、北部のシード校・折尾、東福岡などがどこまで迫れるかが焦点となりそうです。

福岡大大濠は昨年秋の準優勝校。原動力となったのは下手投げエースの波多江です。直球は110キロ台ながら変化球を交えてベース幅をいっぱいに使う抜群の制球力で、県大会では東筑、久留米商を連続完封。九州大会は初戦で熊本工に敗れたものの、7回2失点と好投しました。今春は筑陽学園に延長タイブレークの末に敗れましたが、続く福岡地区大会では本格派右腕の松田、森永(2年)、さらに1年生左腕・木原らが試合経験を積みながら優勝。投手陣は厚みを増しています。
打線にも隙がありません。なかでも巧打の平岡、確実性と長打力を兼ね備える小峰、大隅(2年)と続く2~4番が得点源。ヒットエンドランや盗塁なども絡めながら積極的な攻撃をみせてきます。守りも安定しており、総合力は今年も県トップクラスです。2017年、24年に準優勝するなど毎年のように上位をうかがいながらも、あと一歩が届かない夏の甲子園。37年ぶりの悲願達成に向けた挑戦が今年も続きます。
折尾は昨秋のベスト8。春の北九州市長杯でも好投手の家村を攻略して戸畑をコールドで下すなど準決勝まで進出、秋の成績がフロックでないことを示しました。

エースの山本は130キロ前後の直球、スライダーを武器に安定した投球をみせます。1年秋からのマウンド経験を生かし、打者の反応を見ながら勝負球を選択できるクレバーな投手です。春以降、急成長しているのが下手投げ・寒川で、インステップから右打者の内角に力のある球を投げ込んできます。市長杯の小倉戦では6回途中まで無失点の好投をみせました。
打線の核となるのは3番田中(一)。1年夏から出場し試合経験も豊富で、勝負強さが光ります。投打とも派手さはありませんが、守りからリズムをつくり機動力もからめながら得点につなげていくチームで、1978(昭和53)年以来となる夏ベスト8を見据えます。

昨年、夏の大会では12年ぶりに8強入りを果たした東福岡ですが、今年はノーシード。前チームの主力の大半が抜け、春は4回戦で大牟田に2-4、続く福岡地区大会も3回戦で福大若葉に1-4で敗れました。昨夏2試合で先発した左腕の齋藤、同じく左の西方ら複数の投手を抱えますが、打線は県上位クラスの投手に苦しんでいる印象。上位進出には得点力のアップが必要となりそうです。

エース島を擁して一昨年秋は九州大会に出場した育徳館。その時のメンバーから大きく入れ替わった今年のチームは秋、春と結果を残せませんでしたが、福岡中央地区大会ではベスト4入りを果たしました。大型左腕の神は、変化球を低めに集めて打たせて取るタイプ。走者を出してからの粘り強さもあります。
その育徳館と初戦でぶつかる東筑紫学園は昨夏4強。メンバーはほぼ一新されましたが右腕森元、右サイドハンドの阿部、左腕原田(2年)らタイプの違う投手を揃えます。昨秋はパート決勝まで進んだ須恵も県大会を視野に入れる一校です。


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