第108回全国高校野球選手権福岡大会の開幕(7月4日)を前に、A~Hの各ブロックを展望しながらベスト8の行方を探っていくシリーズの第4回です(学年表記のない選手は3年生)。
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【Dブロック】
シード校=東筑(北③)筑陽学園(南⑥)
Ⅾブロックは北部第3シードの東筑がベスト8の大本命。筑陽学園、沖学園、福岡などが逆転を狙います。

春の大会準優勝の東筑は県内屈指の投手力を誇ります。常時140キロ前後を計測する直球にカットボール・スライダー・カーブなど多彩な変化球を持つエース深町を筆頭に2年生右腕の加納、左の梶原、佐藤など完投能力のある投手が揃います。春の大会では全ての試合で失点は2点以内。失点が計算できるのは、大きな強みとなっています。
打線も充実しています。深町は1番、梶原は4番に入り攻撃でも中心的な存在。各打者とも振りが鋭く平山、河野(2年)らはスタンドに運ぶ力を備えます。春は好投手との対戦が多かったこともあり得点自体は伸びませんでしたが、少しでも甘い球が来ると一気に畳みかける力があります。
ただ、秋と春はいずれも完封での敗退。秋は準々決勝で福大大濠の下手投げ・波多江、春は飯塚の左腕岩橋の前に沈黙しました。好投手相手にどう1点を取るか、その課題をクリアできた時に9年ぶりの頂点への視界も開けてきそうです。
東筑の優位は揺らぎそうにありませんが、逆転の一番手として挙がってくるのは筑陽学園。ここ数年は不可解な大敗もありましたがそれもなくなり、昨秋・今春ともパート決勝まで進出。福岡地区大会でもベスト4入りするなど安定した成績を残しています。春の大会では秋の準優勝校・福岡大大濠に延長タイブレークの末に勝利。投手を中心にしっかり守り、粘り強く戦います。

右腕前田は制球力にすぐれ、緩急をつけた投球が身上です。普段はセンターを守る高倉は、腕を真上から振り下ろし角度をつけた直球・変化球で三振の取れる左腕。昨秋はエースナンバーをつけ、前チームでもたびたび登板するなどマウンド経験も豊富です。打線はセンター中心にコンパクトな打撃をみせます。ポイントゲッターは2年生の鵜口。右方向にも長打を打てる好打者です。夏は2022年に準優勝して以来、2勝止まり。4年ぶりの3勝目を挙げた先にベスト8の椅子が待っています。

その筑陽学園と県大会を争いを演じそうなのが沖学園。秋は福工大城東、春は大牟田とシード校に惜敗。福岡地区大会も筑陽学園に敗れるなど、強豪相手に一歩及ばない結果が続いています。投手陣は大型右腕の沖田にチェンジアップのよい坂田、切れのある直球を投げる神田(2年)など右投手が充実。打線は強打の幸田をはじめ北岡(2年)、末永(同)など大型打者が並びます。やや脆さも垣間見えますが、破壊力は十分。初戦を勝てば筑陽学園との再戦となり、完封負けを喫した春の雪辱を期します。

西日本短大附を春の大会で破った福岡も逆転を狙う一校。前チームからマウンドを守る日高と山本、さらに石井を加えた右腕3人で相手の攻撃をかわしていきます。いずれも走者を背負ってからの粘り強さが持ち味。日高、山本は打者としても中軸を担い、昨夏も主力として活躍した黒田、三根らと共に攻撃の中心となっています。西短戦では防戦一方の中で耐え続け、土壇場でスリーバントスクイズを決めて追いつく粘りをみせました。県大会に進めば初戦で東筑との対戦が濃厚。持ち前の粘りで競り合いに持ち込みたいところです。
その福岡と初戦で対戦する糸島は古賀、佐々木と左右の大型打者が中軸に座ります。古賀は投手としても重い直球を投げ込む二刀流。公立校同士の一戦は好試合が期待されます。戸畑工は昨秋、パート決勝で飯塚と1点差の試合を演じました。飯塚を3点に抑えた近藤の右腕がチームの浮沈を握ります。今年は目立った成績を残せていない福岡第一は春の大会3回戦で福岡に敗れており、その雪辱を期します。


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