【観戦記】福大大濠9-6九産大九産(福岡地区大会決勝)




中盤にかけて激しい点の取り合いとなったが、16安打を放った福大大濠が打ち勝った。

福大大濠は初回二死後、小峰が右前打あと大隅が左越え本塁打を放って2点を先制した。3回は一死から平岡が四球で出ると小峰がレフト左への二塁打を放ち、スタートを切っていた平岡が生還。なおも一死二塁から大隅の左前の打球をレフトがダイレクトキャッチを試み後逸する間に小峰が還り、この回2点を追加した。5回は中前打で出た坂崎が、平岡の三前バント(内野安打)で一塁送球が乱れる間に三進し、小峰の中犠飛で生還した。

逆転された直後の6回は西が右前打で出塁。岩本のバントは捕邪飛となったが北嶋が投手左にセーフティバントを決め一死一、二塁とし、小林の右前適時打で追いついた(ライトが打球をはじく間に北嶋三進)。なおも一死一、三塁から坂口の一塁前へのセーフティスクイズが内野安打となり勝ち越し。坂崎が送って二死二、三塁から平岡が中前打を放ってさらに2点を追加し、このリードを5回途中から登板した松田が守り切った。

6回表 福大大濠 一死一、三塁 坂口が決勝のセーフティスクイズを決める

九産大九産は2回、梅田右前打、有吉四球で無死一、二塁から穴井(駿)の右飛で梅田が三進し、穴井(愛)の中犠飛で1点を返した。3回は越智が一失(遊ゴロ捕球ミス)で出塁し、光野左前打で無死一、二塁。藤高が送り佐々木の遊ゴロの間に越智が生還した。

3点を追う5回は一死から光野が遊ゴロ失で出ると藤高左前打、佐々木四球で満塁とし、梅田が走者一掃の中越え三塁打を放ち同点。さらに有吉の左前適時打で勝ち越した。しかし6回に逆転を許すと、以降は福大大濠の3番手松田の前に打線が沈黙。8回二死から越智が三塁線を破る二塁打を放ったが光野が三振に倒れ、追撃できなかった。

 第13回福岡地区高校野球大会 決勝
 (2026年5月16\\日・土/小郡市野球場)
チ     一二三四五六七八九 計 HE 球犠振盗残
福大大濠  202014000 9162 23317
九産大九産 011040000 6 82
 64908
 福大大濠 年 打安点 1 2  3 4 5  6  7 8 9
(右)坂 崎② 410 一ゴ   一ゴ  右安 捕ギ   遊ゴ
(三)平 岡③ 432 右安   四球  三安 中安   中飛
(二)小 峰③ 422 右安   左2  中ギ 中飛     三振

(捕左一)大隅② 543 左本   左3  中飛    中安  左安
(一) 西 ② 310 三振   遊ゴ    
投ギ
打左 山村② 110                    中安

(指)岩 本① 400   遊ゴ 一ゴ     捕邪 一ゴ
走指 久我① 100                    三振

(中)北 嶋③ 410   遊ゴ   右飛   投安 四球  二ゴ
(左)小 林② 421   左安   一ゴ   右安 二ゴ
捕 小 野③ 000

(遊)坂 口➂ 411   遊ゴ   投ゴ   一安   中飛

投手    回 安球振責  球数
木原①   3 3111  46
森永② 1.1 3213  32
松田③ 4.2 2370  82
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 九州産業 年 打安点 1 2  3 4  5  6 7 8 9
(一)光 野③
410 三ゴ   左安   遊失 四球  三振
(遊)藤 高 420 左安   三ギ   左安 遊併    遊飛
(中)佐々木③ 401 三振   遊ゴ   四球   三振  三振
(指)梅 田③ 323   右安 中飛   中3   四球  四球
(二)有 吉③ 411   四球   右飛 左安   三振  三ゴ
(右)穴井駿③ 310   右飛   死球 右安   遊ゴ
(捕)穴井愛② 101   中ギ   投ギ 三ギ     三振 
(三)古 舘③ 400   二ゴ   右飛 三振     三振
三 竹 内③ 000

(左)越 智③ 410      一失   三振 捕飛  左2
投手   回 安球振責  球数
大石②  3 6114  55
米倉③   2.2 7004  40
赤木③   3.1 3120  46
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▼試合時間/10:00~12:21 ※公式記録ではありません。
※打者名の下線は左打ち、打撃成績の下線は打点あり。投手名の下線は左投げ


昨秋九州大会出場の原動力となった福大大濠の波多江、九産大九産の右本格派・高田がともに登板しない決勝は序盤から激しい点の取り合いとなった。

九産大九産・大石

九産大九産の先発・大石は小柄な右腕で、カーブやフォークを交え打たせてとる。ただ、この日は立ち上がりから球が高く、福大大濠打線につかまった。初回大隅に高めに浮いたカーブを左翼席に運ばれ、3回には小峰に高めの直球をダイレクトで左翼フェンスにぶつけられた。3回まで6安打4失点、狙ったところに制球できなかった。

福大大濠・木原

福大大濠の先発は1年生左腕の木原。ワインドアップからゆったりと始動し右打者の内角低めに直球、変化球を集めるが、この日はボールが先行する投球となった。2回は梅田にカーブを右前に運ばれ、3回は光野にカーブを三遊間に引っ張られて出塁を許し、犠飛と内野ゴロで1点ずつを失った。ただ、四球は一つにとどめ大きく崩れることはなかった。

福大大濠・森永

4回からは2年生の森永にスイッチ。力のあるスピードボールを投げる。4回は死球を出したものの無失点で抑え、5回も先頭の越智を外角直球で見逃し三振、光野を内角球で詰まらせて遊ゴロに仕留めたが、直前でバウンドが変わったか坂口が落球。晴天続きでグラウンドが砂場のようになっており、イレギュラーしやすい状態だったことも災いした。続く藤高に直球を左前にはじき返され、佐々木には8球粘られた末に四球。最後は内角低めに直球を投げ込んだがわずかに外れた。

ここで踏ん張りたかったが、梅田を追い込みながら勝負球が高くなり走者一掃の中越え三塁打、有吉にも三遊間を割られてあっという間に逆転された。九産大九産打線がわずかな隙を逃さず、一気に畳みかけた。

福大大濠もすぐに反撃に移る。直後の6回表、2番手の米倉から先頭の西がスライダーをうまく拾って右前に運ぶと一死後、北嶋が投手左にセーフティバントを決め、小林の右前打ですかさず同点。さらに坂口が一塁前にセーフティスクイズ、これが内野安打となって逆転すると坂崎が送った後、平岡がショート右を破って2者を迎え入れて突き放した。

福大大濠・松田

点の取り合いを鎮めたのが3番手の松田。5回途中、森永を救援する形で登板すると6回以降、1安打投球。カーブが高めに浮きがちで四球を3つ出すなど変化球の制球に課題を残したが、しり上がりに調子を上げて7奪三振と圧倒した。その大半を切れのある直球で奪った。

九産大九産・赤木

九産大九産の3番手赤木も好投した。一度低く沈んでから始動する右スリークォーターでスライダーを右打者の外角低め、つい手が出てしまうところに際どく落としてくる。8回は二遊間、右中間とヒットになってもおかしくないところに打球が飛んだが、ショート、センターのポジショニングもよく出塁を許さなかった。走者を出しながら3イニングをゼロに抑え、試合を締めた。



福大大濠は準々決勝の福工大城東戦に続く2桁安打。ヒットエンドラン、2つのバント安打など機動力も生かしながら多彩な攻撃をみせた。平岡、小峰、大隅の2~4番で9安打7打点と量産。小林も準々決勝との2試合で6打数4安打2打点と活躍した。投打とも例年より小粒だと言われる福大大濠だが、即戦力の1年生が加わって選手層が厚くなり、上昇カーブを描きながら夏に向かっていけそうだ。

九産大九産も5回までに7安打を放つなど打力のあるところを示した。5回の四球を挟んだ4連打は迫力満点。失策が2つ出たが捕手の穴井は二盗を二回刺し、センター佐々木の守備範囲の広さ、ショート藤高の的確なポジショニングも目に留まった。

夏は南部第8シードとなる見込みで、順当に勝ち上がれば5回戦で北部第1シードの九国大付と顔を合わせる。今大会5試合で45得点の打線をバックに、この日登板のなかったエース高田がどのような投球を見せるか注目される。

【直近の福大大濠戦 観戦記】
福大大濠6-2福工大城東(2026年5月9日/第13回福岡地区高校野球大会 準々決勝)
福大大濠10-5福大若葉(2026年3月26日/第158回九州地区高校野球福岡大会 3回戦)
福大大濠4-0久留米商(2025年11月10日/第157回九州地区高校野球福岡大会 準決勝)

【直近の九産大九産戦 観戦記】
福大若葉7-6九産大九産(2024年9月27日/第106回全国高校野球選手権福岡大会 3回戦)




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